| 臨床試験ID | : | jRCTs051220133 |
|
| 情報提供元 | : | jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム) | |
| 試験名 | : | ホルモン受容体陽性HER2陰性進行転移乳癌に対し一次治療としてアベマシクリブ、アロマターゼ阻害薬併用療法施行症例を対象とした、ESR1変異に基づく治療戦略の有用性を検討する第2相研究(JBCRG-M08 AMBER trial) | |
| 試験の概要 | : | ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性進行転移乳癌の一次治療としてのアベマシクリブ、アロマターゼ阻害薬併用療法が6カ月以上継続中の症例において、ctDNA解析によるESR1変異の有無の評価に基づき内分泌療法薬を選択する治療戦略の有効性を探索的に評価する。 |
|
-
基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
|
| 対象疾患名 | ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌 |
| 試験のホームページURL | |
|
-
実施施設&進捗状況 | |
| 試験実施施設 | 名古屋大学医学部附属病院、 名古屋徳洲会総合病院、 青森県立中央病院、 独立行政法人国立病院機構 名古屋医療センター、 削除、 岐阜大学医学部附属病院、 山口大学医学部附属病院、 富山大学附属病院、 八尾市立病院、 県立広島病院、 大阪赤十字病院、 日本赤十字社愛知医療センター 名古屋第二病院、 埼玉医科大学国際医療センター、 東京大学医学部附属病院、 市立貝塚病院、 三重大学医学部附属病院、 秋田大学医学部附属病院、 がん研究会有明病院、 関西医科大学附属病院、 日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院、 大阪国際がんセンター、 公立大学法人福島県立医科大学附属病院、 広島大学病院、 東北大学病院、 筑波大学附属病院、 山形大学医学部附属病院、 京都大学医学部附属病院、 独立行政法人国立病院機構九州がんセンター、 国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院、 東京女子医科大学病院、 兵庫県立尼崎総合医療センター、 熊本大学病院、 神鋼記念病院、 浜松医科大学医学部附属病院、 札幌医科大学附属病院、 昭和大学病院、 国立大学法人愛媛大学医学部附属病院、 群馬大学医学部附属病院、 弘前大学医学部附属病院、 長崎大学病院、 北海道大学病院 |
| 試験のフェーズ | 第Ⅱ相 |
| 試験進捗状況 | 募集中 |
| 公開日・最終情報更新日 | 2025/5/8 |
|
-
試験に参加できる条件 | |
| 年齢・性別 | 問わない 女 |
| 選択基準 | 一次登録(1)組織学的に浸潤性乳癌と診断されている。(2)ER陽性またはPgR陽性(IHCで1%以上の陽性細胞、またはAllred scoreで3点以上)であることが確認されている。(3) HER2陰性(IHC 0,1以下またはFISH/DISH陰性)であることが確認されている (FoundationOneRCDxが施行されている場合はERBB2 amplification陰性であること。)(4)進行もしくは転移乳癌と診断されている。※進行乳癌とは治癒切除不能な病変を有する状態、転移乳癌とは遠隔転移を有する状態とする。※一次治療としてのアロマターゼ阻害薬+アベマシクリブ併用療法開始前に進行転移乳癌であることが画像上診断されていれば、登録時に RECIST ver1.1による測定可能病変または測定不能病変を有していなくても良い(病変を認めなくても良い)。注)「アロマターゼ阻害薬+アベマシクリブ併用療法」には、治療開始前の閉経状況に基づくLH-RHアゴニスト併用も含む。(5)同意取得時の年齢が18歳以上である。(6)3カ月以上持続する閉経状態にある女性(LH-RHアゴニスト併用の場合も含む)。(7)パフォーマンスステータス(PS)がECOGの規準で0もしくは1である。(8)進行転移乳癌に対する一次治療としてアロマターゼ阻害薬+アベマシクリブ併用療法が施行され、一次登録時点で両剤が6カ月以上12カ月未満に渡り継続されており、以下の(ア)〜(ウ)の全て満たすこと。(ア)アベマシクリブは1回用量が150mg、100mg、50mgのいずれかで、1日2回服用していること。(イ)アロマターゼ阻害薬はレトロゾールもしくはアナストロゾールであること(閉経状況によるLH-RHアゴニストの併用は許容される)。(ウ)アロマターゼ阻害薬+アベマシクリブ併用療法が以下のいずれかに該当する状態で開始されている。・診断時StageIV(de novo)の場合、薬物療法を受けていない。・術後再発の場合、再発後に薬物療法を受けていない。加えて、術後療法を実施していた場合、術後療法としての内分泌療法終了後1年以上経過してからの再発でありかつ術前・術後療法にCDK4/6阻害薬(アベマシクリブまたはパルボシクリブ)を使用していない。(9)登録日前6週以内の画像評価で病勢進行がないと判断されている。(10)登録日前6週以内のCT検査で活動性の間質性肺炎がないことが確認されている。(11)アロマターゼ阻害薬+アベマシクリブ併用療法による非血液性毒性(脱毛を除く)がCTCAE v5.0で Grade2以下にコントロールされている。(12)登録日から28日以内の血液検査において以下の基準を満たす。(※血液検査から遡って28日以内に輸血やG-CSF製剤を使用しているものは採用不可とする)①好中球数 ≧1,500/mm3**ただし、好中球数1,500/mm3未満であっても、1,000/mm3以上かつ過去6カ月間のアベマシクリブ投与経過より研究責任医師または研究分担医師が適格と判断した場合は、本研究への登録を可とする。②ヘモグロビン ≧8.0g/dL*(*評価前にエリスロポエチン製剤を使用した場合は、投与当日および翌日の治療開始を禁止する)③血小板数 ≧10x104/mm3(100 × 109/L )**ただし、血小板数10x104/mm3(100 × 109/L )未満であっても、7.5x104/mm3(75 × 109/L )以上かつ過去6カ月間のアべマシクリブ投与経過より研究責任医師または研究分担医師が適格と判断した場合は、本研究への登録を可とする。④総ビリルビン ≦1.5mg/dL*1*2*1ジルベール症候群と診断がついている場合は総ビリルビン≦3.0mg/dLとする。*2総ビリルビン1.5mg/dLより大きくても、2.0mg/dL以下かつ過去6カ月間のアベマシクリブ投与経過より研究責任医師または研究分担医師が適格と判断した場合は、本研究への登録を可とする。⑤AST (GOT) ≦120 IU/L⑥ALT (GPT) ≦120 IU/L⑦血清クレアチニン ≦2.0 mg/dL**これを超える場合でも、一次登録日から遡って28日以内に血清シスタチンCを測定することにより腎機能が正常であると確認された場合は登録可とする。(13)化学療法を受けたことがある場合、その有害事象がCTCAE v5.0でGrade1以下に回復していること(脱毛とGrade2の末梢神経障害は除く)。また、化学療法の最終投与から登録までは、wash out期間として少なくとも21日以上空いていること。(14)放射線療法を受けたことがある場合、その急性の有害事象から完全に回復していること。また、放射線治療から登録までは、14日以上空いていること。(15)経口薬を嚥下可能であること。(16)患者本人から文書による参加の同意が得られている。二次登録(1)一次登録後もアロマターゼ阻害薬とアベマシクリブの両剤が継続できており、以降も継続される見込みである。(アベマシクリブは1回用量が150mg、100mg、50mgのいずれかで、1日2回服用していること)(2)一次登録後 |
| 除外基準 | 一次登録(1)間質性肺疾患/肺臓炎(放射性肺臓炎も含む)の合併を有する。(2)活動性の有無に関わらず中枢神経系への転移または癌性髄膜炎を有する。(3)乳癌以外の活動性の重複がん(同時性もしくは無病期間が一次登録日から遡って2年以内の異時性)を有する。ただし、無病期間が一次登録日から遡って2年未満であっても放射線治療により完全奏効となった臨床病期0期、I期の喉頭癌、完全切除された、以下の病理病期のがんのように5年相対生存率が95%以上相当のがんの既往は活動性の重複がんに含めない。・胃癌「腺癌(一般型)」:0期-I期、結腸癌(腺癌):0期-I期、直腸癌(腺癌):0期-I期、食道癌(扁平上皮癌、腺扁平上皮癌、類基底細胞癌):0期、子宮体癌・(類内膜腺癌、粘液性腺癌):I期、子宮頸癌(扁平上皮癌):0期、甲状腺癌(乳頭癌、濾胞癌):I期、II期、III期、腎癌(淡明細胞癌、嫌色素細胞癌):I期、その他の粘膜内癌相当の病変・病期分類は原則としてUICC TNM 第7 版またはそれに準ずる癌取扱い規約に従う。(4)同時性もしくは無病期間が一次登録日から遡って5年未満のホルモン受容体陽性HER2陰性以外の乳癌の既往がある(根治切除された非浸潤癌を除く)。(5)全身的治療を要する活動性感染症を伴う。(6)HBVまたはHCVまたはHIVへの感染が判明している。 HBV感染は、HBs抗原陽性または、HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又はHBs抗体陽性でHBV-DNA定量が検出感度以上の場合とする。ただし、これらはスクリーニング検査での確認は必須とはしない。なお、HBVとHCVについては検査の時期を問わないが陰性が確認されていることが望ましい。(7)NYHA分類クラスII〜IVの心不全、虚血性心疾患、治療を有する不整脈(発作性上室性頻脈及び安静時100 bpm以下の心房細動を除く)を合併する、または既往を有する。(8)治療を要する脳血管障害、心血管障害、(心血管系の異常による失神、心室頻拍・心室細動といった心室性不整脈を含む)、血栓塞栓症、突然の心肺停止を合併する、または既往を有する。(9)コントロール不良の糖尿病(随時血糖値300 mg/dl以上、またはHbA1c 8.0%以上)を合併する。(10)コントロール不良の高血圧(収縮期血圧160 mmHg以上、または拡張期血圧100 mmHg以上)を合併する。(11)安静時呼吸困難症状を有する。(12)排液を必要とする胸水、腹水、心嚢水のいずれかを有する。(13)妊娠の意志がある女性、避妊に同意が得られない女性、妊婦または授乳婦である。(14)患者がアベマシクリブの継続を望んでいない。(15)登録から14日以内に侵襲性の高い観血的処置を受けた。(16)他の治験薬投与を、登録前30日以内もしくは当該薬剤の血中半減期の5倍以内のいずれかの期間内に受けていた。(17)他の臨床研究に参加している、もしくは参加予定である。(18)レトロゾール、アナストロゾール、フルベストラント、アベマシクリブのいずれか、閉経状況から併用の必要がある場合はリュープロレリン、ゴセレリンのいずれかに対し過敏症の既往歴がある。(ただし、レトロゾールとアナストロゾール、リュープロレリンとゴセレリンのうち、それぞれ使用予定がない方の薬剤への過敏症既往の場合は除く)(19)研究責任医師または研究分担医師により本研究への参加が不適切と考えられる重篤な合併症やコントロールされていない合併症がある。例*)安静時に酸素が必要となるような高度な呼吸不全、高度な腎機能障害(クレアチニンクリアランスが30 ml/ 分以下)、過去の手術により臓器切除の既往がある(対象臓器は、胃、小腸)、クローン病や潰瘍性大腸炎の合併、登録時Grade2以上の下痢*これらの例でも研究責任医師または研究分担医師が不適切ではないと判断された場合は除外されない。(20)研究責任医師または研究分担医師が本研究への参加が不適切であると判断している。二次登録(1)全身的治療を要する活動性感染症を伴う。(2)患者がアベマシクリブの使用継続を望んでいない。(3)研究責任医師または研究分担医師が本研究の継続が不適切であると判断している。 |
|
-
問い合わせ先 | |
| 実施責任組織 | |
| 問い合わせ先組織名 | 大阪大学医学部附属病院 |
| 部署名・担当者名 | 乳腺・内分泌外科 吉波 哲大 |
| 電話・Email | 06-6879-5613 yosinami-te@onsurg.med.osaka-u.ac.jp |
|
-
評価&介入 | |
| 試験の種類 | 該当無し |
| 介入の目的 | 治療・ケア |
| 介入の詳細 | ・一次登録後はAI+ABEを一次登録前と同一の用法用量で投与を実施する。・一次登録後12週時の腫瘍評価でPDでないことが確認され、AI+ABEが継続可能な場合は二次登録を行う・二次登録後は一次登録後8週時のctDNA介入用測定結果のESR1変異の有無に応じて以下の治療を行う。ESR1変異陽性の場合:FUL+ABEを開始する。ESR1変異陰性の場合:AI+ABEを二次登録前と同一の用法用量で継続し、二次登録後24週時のctDNA介入用測定結果のESR1変異の有無に応じて以下の治療を行う。ESR1変異陽性の場合: FUL+ABEを開始する。ESR1変異陰性の場合:AI+ABEを継続し、二次登録後48週時のctDNA介入用測定結果のESR1変異の有無に応じて以下の治療を行う。ESR1変異陽性の場合: FUL+ABEを開始する。ESR1変異陰性の場合:AI+ABEを継続する。・FUL+ABE投与開始後24週時のctDNA介入用測定結果のESR1変異の有無に応じて以下の治療を行う。ESR1変異陽性の場合:FUL+ABEを継続する。ESR1変異陰性の場合:AI+ABEを開始する。 |
| 主要な評価項目・方法 | 二次登録からの2年PFS割合(全 arm) |
| 副次的な評価項目・方法 | (1)二次登録からの2年PFS割合(各arm):Key Secondary End Point(2)FUL+ABEでのctDNAのESR1変異消失割合:Key Secondary End Point(3)二次登録からのPFS(全arm、各arm)(4)FUL+ABE開始からのPFS(arm FUL+ABE、arm Re-AI+ABE、両arm)(5)Re-AI+ABEのPFS(arm Re-AI+ABE)(6)全生存期間(OS)(全arm、各arm)(7)奏効割合、病勢制御割合(全arm、各arm)(8)安全性(9)プロトコール治療遵守割合 |