臨床試験ID | : | jRCTs041210154 |
情報提供元 | : | jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム) |
試験名 | : | 再発難治CD19陽性B細胞性急性リンパ性白血病に対する同種造血細胞移植後のブリナツモマブによる維持療法の安全性および有効性に関する多施設共同非盲検無対照試験:第I-II相試験 |
試験の概要 | : | 小児・若年成人の再発難治性B細胞性急性リンパ芽球性白血病(R/R-B-ALL)は化学療法抵抗性を示し、同種造血細胞移植後の再発率も高く予後不良である。移植後ブリナツモマブ(BLIN)投与はドナー由来CD3陽性T細胞による残存CD19陽性芽球への抗腫瘍効果を増強することが期待される。今回、CD19陽性R/R-B-ALLに対する同種造血細胞移植後のBLINによる維持療法の安全性および有効性について、多施設共同非盲検無対照試験にて検証する。 |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | B前駆細胞性急性リンパ性白血病 |
試験のホームページURL |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 問わない 男女両方 |
選択基準 | 1) CD19陽性B-ALLの登録時25歳未満の患者2) 登録時ECOG-PS≦2の患者3) 移植時病期は下記の通りとする。・第I相試験 初回寛解導入不能を含む非寛解期または第3寛解期以降の寛解期・第II相試験 第1寛解期以外の全ての病期4) 登録時、移植後30日以降100日未満で、G-CSF製剤投与から48時間以上空けて好中球数500/L以上、かつ血小板輸血から72時間以上空けて血小板数2万以上を達成している。5) 登録時に施行する骨髄検査にて血液学的寛解が確認されている。6) 本人(未成年者の場合は代諾者、または、本人および代諾者)から本試験参加について文書にて同意が取得されている。 |
除外基準 | 1) 移植後に原疾患治療目的でブリナツモマブ以外の抗腫瘍薬が投与された場合2) 登録時に活動性のgrade 2〜4急性GvHDまたはmoderate〜severe 慢性GvHDがあり、GvHD治療目的で免疫抑制剤(全身ステロイド投与を含む)が投与されている場合(GvHD予防目的の免疫抑制剤投与は許容する。また、grade 1急性GvHD [stage2までの皮膚症状]に対する局所ステロイド外用は許容する。)3) 登録時にALLの中枢神経病変が存在する場合4) 初発または再発診断時に芽球のCD19発現率が20%未満の場合5) 移植前処置開始直前までBLINを連続して4コース以上施行した場合6) 以前の移植後に本試験に登録したことがある場合7) 登録時に活動性の感染症を有す場合8) 登録時に肝障害(AST/ALT>5xULN, T-Bil>2.5xULN)、腎障害(Cre>2xULN)、酸素投与を要す呼吸障害、EF40%未満の心不全、痙攣を頻発する神経疾患のうち、いずれかを有す場合9) HIV抗体陽性、HBs抗原陽性またはHCV抗体陽性10) 妊娠中あるいは妊娠の可能性のある女性11) 研究責任医師、研究分担医師が本試験の参加について適切でないと判断した場合 |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター |
問い合わせ先組織名 | 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター |
部署名・担当者名 | 小児がんセンター 移植・細胞治療科 坂口 大俊 |
電話・Email | 03-3416-0181 sakaguchi-hi@ncchd.go.jp |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 治療・ケア |
介入の詳細 | 第I相では非寛解期または第3以降寛解期に、第II相では第1寛解期以外の病期に、同種造血幹細胞移植を受けた患者のうち、移植後30〜100日において、造血回復し、血液学的再発を認めず、活動性の急性移植片対宿主病がない状態であることを確認し、ブリナツモマブ4週間投与を2週間の休薬期間を挟み2コース施行する。 |
主要な評価項目・方法 | 第I相試験治療完遂率第II相移植後1年無GvHD無再発生存率 |
副次的な評価項目・方法 | 第I相各コース内でのNCI-CTCAE ver5.0 grade 3 以上の有害事象発生割合第II相移植後1年GvHD発症率移植後1年二次性生着不全発生率移植後1年再発率移植後1年非再発死亡率移植後1年無病生存率移植後1年全生存率各コース内でのNCI-CTCAE ver5.0 grade 3 以上の有害事象発生割合 |