臨床試験ID | : | jRCTs031210694 |
情報提供元 | : | jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム) |
試験名 | : | 大血管腫瘍浸潤を伴う切除不能肝細胞癌を対象とした大血管腫瘍浸潤部への体幹部定位放射線療法(SBRT)施行後アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法の単群第Ⅱ相試験 |
試験の概要 | : | 原発性肝癌取扱い規約(第6版)の規定するVp3/4またはVv2/3を伴う切除不能肝細胞癌に対して、門脈腫瘍浸潤部または肝静脈腫瘍浸潤部への体幹部定位放射線療法施行後に、アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法を行った際の安全性と有効性を検討することを目的とする。 |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | 肝細胞癌 |
試験のホームページURL |
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実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | 横浜市立大学附属病院、 横浜市立大学附属市民総合医療センター、 大船中央病院、 神奈川県立がんセンター、 北里大学病院、 聖マリアンナ医科大学病院、 東海大学医学部付属病院 |
試験のフェーズ | 第Ⅱ相 |
試験進捗状況 | 募集中 |
公開日・最終情報更新日 | 2022/8/5 |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 20歳 ~ 男女両方 |
選択基準 | A) 同意取得時に20歳以上で、文書による同意が得られるB) 病理組織所見または画像所見で肝細胞癌と確定診断されているC) 局所穿刺治療(経皮的エタノール注入療法〈PEI〉、経皮的ラジオ波焼灼療法〈RFA〉、マイクロ波凝固 壊死療法〈MCN〉)単独と放射線療法単独が適応とならない切除不能肝細胞癌である※ 局所穿刺療法への適応および切除不能性の判断は「肝癌診療ガイドライン2017年版 補訂版」5)に基づき、各参加施設で行う。D) 原発性肝癌取扱い規約(第6版)1)での、Vp3/4またはVv2/3のいずれかを伴うE) 肝細胞癌に対する全身薬物療法の既往がないF) 症例登録前28日以内の画像検査でRECIST v1.1での測定可能病変を1つ以上有するG) 造影CTまたは造影MRIによる腫瘍評価が可能であるH) ECOG-PSが0または1であるI) Child-Pugh分類 Aの肝機能を有するJ) 登録前7日以内に、血液学的および末梢臓器で十分な機能を有する。K) HBVに関するスクリーニング検査が行われ、HBV持続感染者においては症例登録時に得られたHBV-DNA量が500IU/mL未満であり、かつ試験治療前の14日以上にわたり、日本肝臓学会の最新のガイドラインに基づいた抗HBV治療を受けており、試験治療期間中も抗HBV治療を継続する意思があること |
除外基準 | A) 登録前28日以内の画像検査で脾静脈、上腸間膜静脈、右心房のいずれかに腫瘍浸潤/腫瘍塞栓を伴うB) 登録前180日以内に肝性脳症の既往があるC) 脳髄膜炎の既往および中枢神経への腫瘍浸潤があるD) 全身性治療(ステロイドまたは免疫抑制薬)が必要な活動性の自己免疫疾患を合併するE) 活動性の原発性免疫不全の既往があるF) 特発性肺線維症、薬剤性肺炎、放射線肺臓炎、特発性肺炎、高度な肺気腫を合併、または既往があるG) 登録前180日以内にニューヨーク心臓協会[NYHA]Class II以上の心臓弁膜症、心筋梗塞、拡張型心筋症、肥大型心筋症、うっ血性心不全、不整脈、不安定狭心症、脳梗塞の既往ありH) 登録前180日以内に血栓症・塞栓症を発症している。I) 臨床的にコントロール不良の高血圧(収縮期≧150㎜Hg/拡張期>100㎜Hg)を有するJ) 臨床的にコントロール不能な心嚢液貯留を認めるK) 臨床的にコントロール不良の糖尿病を合併しているL) 登録前2年以内に悪性腫瘍の既往がある(根治的治療後の皮膚の基底細胞癌/扁平上皮癌、根治的治療後の前立腺癌、根治的な内視鏡切除後の消化管癌、上皮内癌などを除く)M) 肝炎ウィルス感染を除く、全身性の治療を有する活動性の感染症を有するN) 活動性の結核の既往を有するO) 登録前28日以内に大きな外科的手術(開胸、開腹手術、胸腔鏡下手術、腹腔鏡下手術等)を受けている。開創生検、または重大な外傷に対する縫合処置を受けている、あるいは試験期間中に大きな外科的手術(開胸、開腹手術)が予定されているP) 抗PD-1、抗PD-L1、抗PD-L2の薬剤または他の補助刺激性または共抑制性T細胞受容体(CTLA-4、OX-40、CD137等)を標的とした薬剤の治療歴がある症例Q) キメラ抗体またはヒト化抗体または融合タンパク質でアレルギー歴があるR) 登録前28日以内の上部内視鏡検査で、「治療介入が必要だが未治療」または「治療中」の胃食道静脈瘤を有するS) 臨床的にコントロール困難な胸水、中等量以上の腹水を有するT) 登録前6ヶ月、大動脈、気管分岐部から30㎜以内の縦隔に腫瘍があるU) 本試験における放射線治療の計画標的体積内に放射線治療歴があるV) 治療用量での抗血栓療法を行っている但し、予防的な抗血栓療法は、各薬剤の国内の添付文書・ガイドラインに従っている限り、許容する。「6.5.3.1. 規定とする併用薬・併用療法」に「4 予防的な抗血栓療法」の詳細を定めたW) ベバシズマブ最終投与後9か月間およびアテゾリズマブ最終投与後11か月間の避妊に同意できない、妊娠中、妊娠の可能性がある、産後28 日以内、授乳中のいずれかに該当する女性。ベバシズマブ最終投与後6か月以内およびアテゾリズマブ最終投与後8か月以内にパートナーの妊娠を希望する男性X) 担当医の判断により、試験参加が患者の利益とならないと考えられるあらゆる疾患、治療歴または臨床検査値異常の既往または合併を有する |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | 横浜市立大学附属病院 |
問い合わせ先組織名 | 横浜市立大学附属市民総合医療センター |
部署名・担当者名 | 化学療法部 小宮山 哲史 |
電話・Email | 045-261-5656 skomiyam@yokohama-cu.ac.jp |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 治療・ケア |
介入の詳細 | 門脈腫瘍浸潤部(Vp3/4)または肝静脈腫瘍浸潤部(Vv2/3)に対する体幹部定位放射線療法施行後に、アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法を行う。 |
主要な評価項目・方法 | 本試験は安全性パートと第Ⅱ相パートの2つのパートからなり、主要評価項目はそれぞれのパートで設ける。安全性パートでは「SBRT終了日を0日目として60日目以内の試験治療に関連したCTCAE v.5.0-JCOGにおけるDLT発生割合」として安全性を主に検討する。第Ⅱ相パートでは「1年生存割合」と設定して、安全性パートおよび第Ⅱ相パートの登録症例を対象として安全性に加えて有効性を検討する。 |
副次的な評価項目・方法 | 下記の項目を定める。安全性パートおよび第Ⅱ相パートの登録症例を対象として検討する。画像による治療効果判定は画像中央効果判定の結果を用いる。1) 試験治療に関連したCTCAE v.5.0-JCOGにおけるGrade 3以上の治療関連有害事象発生割合2) RECIST v1.1における奏効割合および病勢制御割合3) 無増悪生存期間4) modified RECISTにおける奏効割合および病勢制御割合5) 全生存期間 |