臨床試験ID | : | jRCTs031180435 |
情報提供元 | : | jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム) |
試験名 | : | 造血器腫瘍患者を対象にしたHLA 1座不適合非血縁者間骨髄移植における従来型GVHD予防法と抗ヒト胸腺細胞免疫グロブリン併用GVHD予防法の無作為割付比較試験 |
試験の概要 | : | HLA 1座不適合非血縁者間骨髄移植における、タクロリムス・メトトレキサートによる従来型GVHD予防法とタクロリムス・メトトレキサートにサイモグロブリンを併用したGVHD予防法の治療成功率を無作為割付比較試験によって検討する。 |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | 急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、成人T細胞白血病、慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫 |
試験のホームページURL |
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実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | 自治医科大学附属病院、 神奈川県立がんセンター、 岡山大学病院、 愛媛県立中央病院、 国立病院機構熊本医療センター、 独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター、 兵庫県立がんセンター、 九州大学病院、 京都大学医学部附属病院、 滋賀医科大学医学部附属病院、 公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院、 公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院、 横浜市立市民病院、 東海大学医学部付属病院、 削除、 神戸市立医療センター中央市民病院、 愛知県厚生農業協同組合連合会 安城更生病院、 浜松医療センター、 公立大学法人 横浜市立大学附属市民総合医療センター、 長崎大学病院、 岐阜大学医学部附属病院、 宮城県立がんセンター、 千葉大学医学部附属病院、 慶應義塾大学病院、 がん・感染症センター都立駒込病院、 山形大学医学部附属病院、 自治医科大学附属さいたま医療センター、 山口大学医学部附属病院、 高知県・高知市病院企業団立高知医療センター、 東京医科歯科大学医学部附属病院 |
試験のフェーズ | 第Ⅲ相 |
試験進捗状況 | 募集中 |
公開日・最終情報更新日 | 2022/6/13 |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 問わない 男女両方 |
選択基準 | 1. 対象疾患・病期が(a)〜(g)のいずれかを満たす(a) 急性骨髄性白血病:病期は問わない。ただし、骨髄および末梢血中の芽球が50%未満の症例。(b) 急性リンパ性白血病:病期は問わない。ただし、骨髄および末梢血中の芽球が50%未満の症例。(c) 成人T細胞白血病:病期は問わない。ただし、骨髄および末梢血中の腫瘍細胞が50%未満の症例。(d)慢性骨髄性白血病:第二慢性期以降の慢性期、移行期、急性転化期、あるいは2種類のチロシンキナーゼ阻害薬を試みてもなおELN-criteriaに準じた基準でFailureの症例。ただし、骨髄および末梢血中の芽球が50%未満の症例。(e) 骨髄異形成症候群:IPSSにてintermediate-IIまたはhighに分類される症例、IPSS-Rにてintermediate、highまたはvery highに分類される症例、WPSSにてhighまたはvery highに分類される症例、または寛解後の再発症例(f) 非ホジキンリンパ腫 (1)-(3)のいずれかを満たす(1) 低悪性度リンパ腫:化学療法抵抗性、自家移植後の再発、三レジメン以上化学療法施行後の部分寛解期あるいは完全寛解期(2) 中悪性度リンパ腫:部分寛解期、第二寛解期以降の完全寛解期(3) 高悪性度リンパ腫:部分寛解期、完全寛解期(g)ホジキンリンパ腫:部分寛解期、第二寛解期以降の完全寛解期2.同意取得時の年齢が16歳以上70歳以下3. HLA-A, -B, -DR抗原適合の血縁ドナーが存在しない、あるいは存在する場合には年齢や健康上の理由などのためにドナーになることができない4.骨髄バンクにアリルレベルでHLA-A, -B, -C, -DRB1 8座適合のドナー候補がいない、あるいはHLA-A, -B, -DR抗原適合ドナー候補は多数存在したとしても、アリル適合のドナー候補検索に非常に長い期間を要することが予想される5. HLA-A, -B, -C, -DRB1 1座不適合非血縁ドナーが存在し(不適合座に関しては、抗原・アリルレベルの不適合の種類は問わない。ただし適合座に関してはアリルレベルでの適合を条件とする)、骨髄の提供に関して同意が得られていること (非血縁者間末梢血幹細胞移植は対象外)。6.ドナーの年齢が20歳以上55歳以下であること7. Performance statusがECOGの基準で0、1または2であること8. 心臓、肺、肝臓、腎臓に重篤な臓器障害がなく、以下のすべての基準をみたすこと(a)心臓超音波検査で、安静時のEjection Fractionが 40%以上(b) 酸素非投与下の動脈血酸素飽和度が94%以上(c)呼吸機能検査にて、%肺活量(%VC)が70%以上、一秒率(FEV1.0%)が70%以上(d) 血清総ビリルビン値が 2.0 mg/dl以下かつ血清AST値が施設正常値上限の5倍以下(e) クレアチニン・クリアランスが30 ml/min以上 |
除外基準 | 1. ドナー特異的HLA抗体(ドナーのHVG方向の不適合HLA抗原に対するHLA抗体)が存在する2. HBs抗原が陽性である3. HIV抗体が陽性である4. コントロール不良な精神症状(メジャートランキイザー・抗うつ薬・抗躁薬の服用によっても精神症状のコントロールが改善しない)を有し、試験への参加が困難と判断される5. 妊婦、授乳婦又は妊娠している可能性がある女性6. 活動性の重複癌(同時性重複癌および無病期間が5 年以内の異時性重複癌。ただし局所治療により治癒と判断される Carcinoma in situ(上皮内癌)もしくは粘膜内癌相当の病変は活動性の重複癌に含めない)を現有する7. コントロール不良な活動性の感染症(抗菌薬・抗真菌薬・抗ウイルス薬投与によっても感染症が悪化する)を現有する8. ATGに対する重篤なアレルギーの既往がある9. 1年以内の同種造血幹細胞移植歴がある |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | 自治医科大学附属病院 |
問い合わせ先組織名 | 自治医科大学附属病院 |
部署名・担当者名 | 血液科 藤原 慎一郎 |
電話・Email | 0285-58-7353 sfujiwar@jichi.ac.jp |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 予防・検診・検査 |
介入の詳細 | 従来型GVHD予防法(非ATG群):タクロリムスは移植前日から0.01〜0.03 mg/kg/dayの24時間持続静注を開始し、目標血中濃度を12〜15 ng/mLとして用量調節を行う。メトトレキサートは、移植後翌日に10 mg/m2、移植後3、6、11日目にそれぞれ7 mg/m2を投与する。ATG群:タクロリムスは移植前日から0.01〜0.03 mg/kg/dayの24時間持続静注を開始し、目標血中濃度を12〜15 ng/mLとして用量調節を行う。メトトレキサートは、移植後翌日に10 mg/m2、移植後3、6、11日目にそれぞれ7 mg/m2を投与する。サイモグロブリンは1.25mg/kg/dayを移植4日前と3日前に投与する。 |
主要な評価項目・方法 | 移植後1年における治療成功率(①死亡、②再発、③グレードIII以上の急性GVHDの発症、④重度あるいは全身ステロイドを必要とする中等度の慢性GVHD、のいずれにも該当しない割合) |
副次的な評価項目・方法 | 1. 好中球生着率2. 血小板生着率3. 急性GVHDの発症率・重症度4. 慢性GVHDの発症率・重症度5. 再発率6. 非再発死亡率7. 無病生存率8. 全生存率 |