臨床試験ID | : | jRCTs031180072 |
情報提供元 | : | jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム) |
試験名 | : | 難治性濾胞性リンパ腫に対するbendamustineを併用した前処置による同種造血幹細胞移植療法の安全性の検討 (第1相試験)KSGCT1301 (FL benda) |
試験の概要 | : | 治療抵抗性濾胞性リンパ腫に対して、fludarabineとcyclophosphamideにbendamustineを併用した同種造血幹細胞移植法の前処置の安全性を検討する (第1相試験) |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | 濾胞性リンパ腫、低悪性度リンパ腫 |
試験のホームページURL |
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実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | 東京慈恵会医科大学附属病院、 慶應義塾大学病院、 NTT東日本関東病院、 千葉大学医学部附属病院、 千葉市立青葉病院、 公立大学法人 横浜市立大学附属市民総合医療センター、 横浜市立大学附属病院、 東海大学医学部付属病院、 成田赤十字病院、 自治医科大学附属さいたま医療センター、 埼玉医科大学総合医療センター、 自治医科大学附属病院 |
試験のフェーズ | 第Ⅰ相 |
試験進捗状況 | 募集中 |
公開日・最終情報更新日 | 2022/5/9 |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 問わない 男女両方 |
選択基準 | (1) 濾胞性リンパ腫、低悪性度リンパ腫(小細胞性リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、脾臓周辺帯リンパ腫、MALT型節外性辺縁帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫)、マントル細胞リンパ腫と診断された同意取得時の年齢が16歳以上かつ65歳以下の患者。(2) 移植時病期は非寛解期または第1再発期・増悪期以降とする。(3) 移植時の化学療法の感受性は問わない。(4) 移植前4週間に、化学療法(リツキサンは除く)を投与しない。(5) 組織学的にdiffuse large B-cell lymphomaにtransformationした患者は対象外とする。(6) HLA-A、B、DR血清型が適合し、かつ、下記のいずれかの条件を満たす血縁または非血縁ドナーからの骨髄または末梢血幹細胞の提供が決定していることとする。1) HLA-A、B、DRB1遺伝子型が適合。2) HLA-A、B、DRB 1座のみ遺伝子型不適合。ただし血縁ドナーの場合は、HLA-A、B、DR血清型が一座不一致でも、5座の遺伝子型が一致していれば、ドナーとして認めることとする。HLAが不一致の場合は、ドナーHLAに対する抗HLA抗体が有さないことを確認する。(7) ECOG performance statusが0または1であること。(8) 以下のすべての主要臓器機能が保持されていること。1) 酸素非投与での動脈血酸素飽和度が94%以上(非観血的測定も可)2) DLCOが50%以上3) 血清クレアチニン値が1.5mg/dL以下4) 血清総ビリルビン値が1.5mg/dL以下5) AST、ALT、γ-GTP値が施設基準値上限の3倍以下6) 心電図上、治療を要する異常所見がない7) 心臓超音波検査にて、左室駆出率(ejection fraction)が55%以上(9) 本試験への参加について本人から文書での同意が得られていること未成年者については本人及び親権者からの同意を必要とする |
除外基準 | (1) 化学療法でコントロールが可能な患者(2) インスリンの継続的使用によってもコントロール不良の糖尿病を有する患者(3) 降圧剤使用によってもコントロール不良の高血圧を有する患者(4) 活動性の感染症を有する患者(5) TPHA陽性患者、HBs-AgまたはHBe-Ag陽性患者、HCV抗体陽性患者(6) HIV抗体陽性患者(7) 移植後100日以上の生存が期待できないと判断される患者(8) 活動性の重複癌を有する患者(9) 妊婦あるいは授乳中の患者(10) 精神症状を有する患者(11) 同種造血幹細胞移植の既往がある患者(12) その他、担当医が不適切と判断した患者 |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | 東京慈恵会医科大学附属病院 |
問い合わせ先組織名 | 東京慈恵会医科大学附属病院 |
部署名・担当者名 | 腫瘍・血液内科 矢野 真吾 |
電話・Email | 03-3433-1111 yano@jikei.ac.jp |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 治療・ケア |
介入の詳細 | Bendamustine第I相試験のデザインBendamustineの用量制限毒性(dose limiting toxicity: DLT)は、NCI-CTC ver4.0「National Cancer Institute’s Common Terminology Criteria for Adverse Events (CTCAE) v4.0」で、移植前治療開始後出現したgrade3以上の非血液毒性(脱毛、嘔気・嘔吐、粘膜障害、全身倦怠感を除く)が移植後30日以内にgrade2以下に回復しないこととする。第I相試験は3+3デザインを用いて、目標とする用量レベルを選択する。すなわち最初の3人のうち1人もDLTが発現しなければ、次の用量レベルに3人が登録される。3人中2人または3人にDLTが出現すれば、bendamustineの最大耐容量(maximum tolerated dose: MTD)を上回ったと判断して、増量はそこで中止する。しかし1人にDLTが発現すれば、同じ用量にあと3人が登録される。追加した3人を合わせた合計6人が治療された場合、1人にだけDLTが出現すれば、次の用量レベルに増量する。6人中2人以上にDLTが出現すれば、その用量はMTDを上回ったとして増量はそこで中止される。ある用量がMTDを上回った場合、その一段階下の用量で既に6人の患者が治療されていればそこがMTDと決定される。もしまだ3人しかその用量レベルで治療されていなければ、もう3人が同じ用量で治療され、DLTが1人以下の場合そこがMTDとする。しかしDLTが2人以上に認められれば、MTDはもう一段階下のレベルに下げる。このプロセスをMTDが決定するか、MTDを上回ると判定される用量まで繰り返す。第1コホートのbendamustineの初期投与量は80mg/m2とする。その後のコホートに対する用量については、DLTの発現状況により、下表の用量から上記での開始用量判断に定めた方法および臨床的判断に基づき決定する。 |
主要な評価項目・方法 | Bendamustineの用量制限毒性の発症率 |
副次的な評価項目・方法 | (1) 移植後30日までの生着率(2) 移植後30日までのgrade3以上の有害事象発現率(3) 濾胞性リンパ腫の治療効果(4) 移植後1年の無増悪生存率(5) 移植後1年の非再発死亡率(6) 移植後1年までの感染症発症率(7) 移植後1年までの急性・慢性GVHDの発症率・重症度(8) 移植後の心機能 |