臨床試験ID | : | jRCT2071220076 |
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情報提供元 | : | jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム) | |
試験名 | : | 未治療のTP53変異陽性の急性骨髄性白血病患者を対象とした、Magrolimabとアザシチジンの併用療法の安全性及び有効性を、治験担当医師選択によるベネトクラクスとアザシチジンの併用療法、又は強力化学療法と比較する第3相、無作為化、非盲検試験 | |
試験の概要 | : | 全生存期間(OS)を指標として、非強力療法適応の未治療のTP53変異陽性急性骨髄性白血病(AML)被験者を対象にmagrolimab+アザシチジンの有効性をベネトクラクス+アザシチジンと比較する。 |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | 急性骨髄性白血病 |
試験のホームページURL |
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実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | ギリアド・サイエンシズ株式会社、 産業医科大学病院、 地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立医療センター中央市民病院、 日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院、 岡山大学病院、 福井大学医学部附属病院、 千葉市立青葉病院、 NTT東日本 関東病院、 国立研究開発法人国立がん研究センター東病院、 医療法人菊郷会 愛育病院、 公立大学法人福島県立医科大学附属病院、 愛媛県立中央病院、 国立大学法人金沢大学附属病院、 国立大学法人東北大学 東北大学病院、 日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院、 国立大学法人山形大学医学部附属病院、 大阪公立大学医学部附属病院、 近畿大学病院、 兵庫県立尼崎総合医療センター、 九州大学病院、 山梨大学医学部附属病院、 長崎大学病院、 東海大学医学部付属病院、 社会福祉法人恩賜財団済生会支部 群馬県済生会前橋病院 |
試験のフェーズ | 第Ⅲ相 |
試験進捗状況 | 終了 |
公開日・最終情報更新日 | 2024/10/9 |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 問わない 男女両方 |
選択基準 | 世界保健機関の基準によりAMLが確認されており、AMLの治療歴がなく、かつ、以下が認められる患者。中央検査機関の評価又は既承認の治験実施医療機関による臨床検査(骨髄TP53変異の次世代シークエンシング検査結果に関する中央検査機関でのレビュー後)のいずれかに基づき、非良性とされる又は良性の可能性が低いTP53遺伝子変異を1つ以上有する。治験実施医療機関で評価された細胞遺伝学的検査/核型検査/蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH)報告書に基づき、17p両アレル欠失を有する。無作為割付け前の白血球数(WBC)が20 × 103/μL以下の患者。無作為割付け前の患者のWBCが20 × 103/μLを上回る場合、他の全ての適格性基準を満たしていることを条件に組入れ可とする。ただし、治験薬の初回投与前及び最初の4週間の各回のmagrolimab投与前(患者が被験群に無作為割付けされた場合)にWBCが20 × 103/μL以下であることを要する。注:治験薬投与に適格とするために、治験期間中又は無作為割付け前にヒドロキシカルバミドの投与及び/又は白血球除去を行い、WBCを20 × 103/μL以下に減少させてもよい。治験薬の初回投与前のヘモグロビン値は9 g/dL以上でなければならない。注:ヘモグロビンに関する適格性基準を満たすための輸血は許容される。同意を取得した患者。治験実施計画書に記載されている来院及び手順に従う意思及び能力を有する患者。Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)パフォーマンスステータスが0〜2の患者。ただし、 75歳未満で非集中的治療が適切な者は除く。これらの患者のECOG パフォーマンスステータススコアは0~3である。Cockcroft Gault式により算出したクレアチニンクリアランスが30 mL/min以上であることにより示される十分な腎機能を有する者。以下により示される十分な心機能を有する患者:症候性うっ血性心不全、臨床的に重大な不整脈及び虚血性心疾患がない強力療法適応の患者の場合、LVEFが50%を上回る。以下により示される適切な肝機能を有する患者:アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ<=3.0×基準値上限(ULN)アラニンアミノトランスフェラーゼ<=3.0×ULN総ビリルビンがULNの1.5倍以下、あるいはジルベール症候群又は同等の遺伝子の既往歴が確認されている場合は一次非抱合ビリルビンがULNの3.0倍以下投与開始前の血液交差適合試験が完了している患者。異性との性交渉を行う男性及び妊娠可能な女性患者は、治験実施計画書に規定された避妊法の使用に同意しなければならない。患者は、投与開始前及び投与中に実施する必須の骨髄生検(穿刺及びトレフィン)に自らの意思で同意しなければならない。Note:治験実施計画書に規定されたその他の選択/除外基準を適用してもよい。 |
除外基準 | 血清妊娠検査陽性授乳婦治験薬、代謝物又は製剤添加物のいずれかに対する過敏症が確認されている患者。以下のいずれかの治療歴を有する患者:表面抗原分類47(CD 47)又はシグナル調節タンパク質α(SIRPα)を標的とする薬剤AMLの治療を目的とした白血病治療(ヒドロキシウレアを除く)、低メチル化剤(HMA)、低用量シタラビン及び/又はベネトクラクス注:MDSに対するHMA又は化学療法剤の治療歴がない骨髄異形成症候群(MDS)の既往歴を有する患者は、本治験に参加することができる。MDSに対するその他の前治療(レナリドミド、赤血球刺激因子製剤、又は同様の赤血球直接療法を含むが、これらに限定されない)は許容される。局所非中枢神経系(CNS)放射線療法、赤血球及び/又は骨髄性増殖因子、前立腺癌に対する黄体形成ホルモン放出ホルモンアゴニストによるホルモン療法、乳癌に対するホルモン療法又は維持療法、ビスホスホネート及び核因子κB活性化受容体リガンド阻害薬による治療も除外基準ではない。集中治療に適しているが、過去に最大累積投与量のイダルビシン及び/又はその他のアントラサイクリン類及びアントラセンジオン類による治療を受けたことがある患者は除外する。治験薬投与開始前4週間以内に生ワクチンの接種を受けた者。強化療法が適切な患者については、治験治療開始前7ヵ月以内にトラスツズマブの投与を受けた患者。現在、他の介入臨床試験に参加している患者。遺伝性又は後天性の出血性疾患が確認されている患者。非強力療法適応の患者の場合、治験薬の投与開始前7日以内に強力な及び/又は中程度のCYP3A誘導剤の投与を受けた患者。治験薬投与開始前3日以内にグレープフルーツ、グレープフルーツ製品、ダイダイ(ダイダイを含むマーマレードを含む)又はスターフルーツを摂取し、強力な治療を必要としない者経腸投与が不可能な吸収不良症候群又はその他の疾患を有する者で、集中治療を必要としない者AMLによる活動性CNS病変の臨床的疑い急性前骨髄球性白血病の方本治験への参加のリスク・ベネフィット比を著しく増大させると治験責任医師及び治験依頼者が判断した重大な疾患又は医学的状態を有する患者。有害事象には、過去6ヵ月以内の急性心筋梗塞、不安定狭心症、コントロール不良の糖尿病、重大な活動性感染症、及びニューヨーク心臓協会の分類によるクラスIII-IVのうっ血性心不全が含まれるが、これらに限定されない。二次性悪性腫瘍(MDSを除く):治療済みの基底細胞癌又は限局性扁平上皮癌、限局性前立腺癌、又は他の悪性腫瘍のうち、積極的な抗癌治療を受けておらず、1年以上活動性悪性腫瘍の所見が認められないもの。注:維持療法単独を受けており、1年以上活動性悪性腫瘍の所見が認められないものは適格とする。活動性又は慢性のB型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)感染、又はヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の既往歴を有する患者。スクリーニング時の検査後の活動性HBV及び/又は活動性HCV及び/又はHIV:B型肝炎表面抗原(HBsAg)検査が陽性の者。B型肝炎コア抗体(抗HBc)の検査が陽性であった被験者では、活動性疾患の確認のために定量的ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によるHBVデオキシリボース核酸(DNA)検査が必要である。HCV抗体が陽性の者。活動性疾患の確認にはHCVリボース核酸(RNA)定量PCRが必要である。HIV抗体検査陽性者現在抗ウイルス療法を受けておらず、過去3ヵ月以内にウイルス量が検出不能であった患者は本治験に適格とする。Note:治験実施計画書に規定されたその他の選択/除外基準を適用してもよい。 |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | ギリアド・サイエンシズ株式会社 |
問い合わせ先組織名 | ギリアド・サイエンシズ株式会社 |
部署名・担当者名 | クリニカルオペレーションズ クリニカル オペレーションズ |
電話・Email | 03-5539-1939 JPClinicalOperations@gilead.com |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 治療・ケア |
介入の詳細 | 生物学的製剤:Magrolimab静脈内(IV)投与。別名:GS-4721治験薬:ベネトクラクス各サイクル(サイクル=28日間)のDay 1,200に100 mgをDay 2,400に経口投与した後、Day 1~28に400 mgを経口投与する。薬剤:アザシチジン各サイクル(サイクル=28日間)のDay 1~7又はDay 1~5、8及び9に75 mg/m 2(mg/m^2)の用量で皮下(SC)又はIV投与する。薬剤:シタラビン寛解導入療法:サイクル中のDay 1~7(7+3寛解導入療法)及び必要に応じてDay 1~5(5+2寛解導入療法)に100又は200 mg/m^2の持続投与を行う(サイクル=最長42日間)。地固め療法:4サイクルまで、12時間ごとに1回、Day 1、3、及び5に1500又は3000 mg/m^2をIV投与する。薬剤:ダウノルビシンサイクル中のDay 1~3(7+3誘導)及び必要に応じてDay 1~2(5+2誘導)に60 mg/m^2を末梢(IVP)静脈内投与(サイクル=最長42日間)。薬剤:イダルビシン12 mg/m^2を各サイクルのDay 1~3(7+3寛解導入療法)及び必要に応じてDay 1~2(5+2寛解導入療法)に静脈内投与(サイクル=最長42日間)。薬剤:ステロイド点眼剤地固め療法中は治験実施医療機関の基準に従って投与する。 |
主要な評価項目・方法 | 1. 非集中治療が適切な被験者における全生存期間(OS)OSは、ランダム化日からあらゆる原因による死亡日までを評価する。治験期間中に死亡が認められなかった被験者は、最後に生存が確認された日で打ち切りとする。[評価期間:ランダム割付けから死亡又は治験終了(最長27ヵ月)のいずれか早い時点まで] |
副次的な評価項目・方法 | ・全患者集団 の全生存期間OSは、ランダム化日からあらゆる原因による死亡日までを評価する。治験期間中に死亡が認められなかった被験者は、最後に生存が確認された日で打ち切りとする。[評価期間:ランダム割付けから死亡又は治験終了(最長27ヵ月)のいずれか早い時点まで]・全患者集団における無イベント生存期間(EFS)EFSは、ランダム化日から完全寛解(CR)からの再発、治療不成功(定義:magrolimab+アザシチジン又はベネトクラクス+アザシチジンの投与6ヵ月以内、又は7+3化学療法の投与2ヵ月以内にCRを達成しない)又はあらゆる原因による死亡が最初に記録された日までの期間と定義する。治験中にこれらの事象のいずれかの発現が観察されなかった被験者は、最後の効果判定日で打ち切りとし、治験中に再発が認められなかったことが明確に記録される。無作為割付け日は、治療不成功が確認された被験者のイベント発生日とする。[評価期間:ランダム割付けから治験終了まで(最長27ヵ月間)]・輸血非依存性変換率赤血球輸血非依存への切替え率は、ベースライン時に赤血球輸血依存であったすべての被験者のうち、治験薬の初回投与日から試験治療中止までのいずれかの時点で56日間以上赤血球輸血を受けていない被験者の割合とする。ベースライン時の赤血球輸血依存は、治験薬初回投与前28日以内に赤血球輸血又は全血輸血を受けた場合と定義する。[評価期間:初回投与日から最終投与日まで(最長:24ヵ月)]・全患者集団における完全寛解(CR)率CR率は、新たな抗AML療法又は幹細胞移植(SCT)を開始する前に、治験中に微小残存病変を伴わない完全寛解(CR MRD-)及び修正を加えたAMLに対するEuropean Leukemia Net 2017の勧告(ELN 2017 AML)に基づき治験責任(分担)医師が定義した陽性又は不明の微小残存病変を伴う完全寛解(CR MRD+/unk)を含むCRを達成した被験者の割合とする。[評価期間:Magrolimab+アザシチジン併用投与の6ヵ月間;対照群:ベネトクラクス+アザシチジン群及び対照群の2ヵ月間:7+3化学療法群]・全患者集団における微小残存病変を伴わないCR(CR MRD-)率CR MRD-率は、新たな抗AML療法又はSCTの開始前に治験中に、修正を加えたELN 2017 AMLに基づいて治験責任(分担)医師が定義したCR MRD-を達成した被験者の割合である。[評価期間:Magrolimab+アザシチジン併用投与の6ヵ月間;対照群:ベネトクラクス+アザシチジン群及び対照群の2ヵ月間:7+3化学療法群]・全患者集団におけるEORTC QLQ-C30身体機能尺度のTUDDEORTC QLQ-C 30 physical functioning scaleのTUDDは、ランダム化日から、スコアがベースラインより一貫して10ポイント以上悪化した又は死亡した日のいずれか早い方までの期間と定義する。身体機能尺度は、EORTC QLQ-C 30質問票の5つの機能尺度の1つである。線形変換後、スコアの範囲は0~100とする。機能尺度のスコアが高いほど、機能が良好で生活の質が高いことを意味する。スコアが意味のある明確な悪化に達しておらず、治験中に死亡が認められない被験者は、身体機能スケールの最終評価日で打ち切りとする。[評価期間:各サイクルの1日目(最長24ヵ月);サイクル=28日]・全患者集団におけるCR率及び部分的血液学的回復を伴う完全寛解(CR+CRh)率CR+CRh率は、新たな抗AML療法又はSCTの開始前に、治験中にCR(CR MRD-及びCR MRD+/unkを含む)又はCRh(血小板数及び好中球絶対数[ANC]の部分的回復を伴うCRと定義)を達成した被験者の割合である。[評価期間:Magrolimab+アザシチジン併用投与の6ヵ月間;対照群:ベネトクラクス+アザシチジン群及び対照群の2ヵ月間:7+3化学療法群]・完全寛解(DCR)期間DCRは、CR(CR MRD-及びCR MRD+/unkを含む)の評価基準を最初に満たした時点から、AMLの再発又は死亡の初日(SCT後の評価を含む)まで測定する。治験中に再発又は死亡が確認されなかった被験者は、再発のエビデンスが認められなかった最後の効果判定日をもって打ち切りとする。[評価期間:Magrolimab+アザシチジンで6ヵ月以内に達成した最初のCR;対照群:ベネトクラクス+アザシチジン群、対照群は2ヵ月間:試験終了まで7+3化学療法(最長27ヵ月間)]・CR+CRhの持続期間CR+CRh期間は、CR(CR MRD-及びCR MRD+/unkを含む)又はCRhの評価基準を最初に満たした時点から、AMLの再発又は死亡の最初の日(SCT後の評価を含む)までとする。治験中に再発又は死亡が確認されなかった被験者は、再発のエビデンスが認められなかった最後の効果判定日をもって打ち切りとする。[評価期間:Magrolimab+アザシチジンで6ヵ月以内に達成した最初のCR又はCRh;対照群:ベネトクラクス+アザシチジン群、対照群は2ヵ月間:試験終了まで7+3化学療法(最長27ヵ月間)]・米国国立がん研究所有害事象共通用語規準Ve |