臨床試験ID | : | jRCT2071200104 |
情報提供元 | : | jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム) |
試験名 | : | Actionable遺伝子変異の有無を問わず、治療歴のある進行又は転移性非小細胞肺癌患者を対象としたDS-1062aとドセタキセルを比較する無作為化第III相試験(TROPION-Lung01) |
試験の概要 | : | 本試験では、Actionable遺伝子変異の有無を問わず、進行性または転移性の非小細胞肺がん(NSCLC)の前治療歴のある患者を対象に、DS-1062aとドセタキセルの有効性、安全性、薬物動態を評価する。 |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | 非小細胞肺癌 |
試験のホームページURL |
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実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | 第一三共株式会社、 独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター、 国立研究開発法人国立がん研究センター東病院、 国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院、 公益財団法人がん研究会有明病院、 新潟県立がんセンター新潟病院、 静岡県立静岡がんセンター、 藤田医科大学病院、 京都大学医学部附属病院、 地方独立行政法人大阪市民病院機構 大阪市立総合医療センター、 地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター、 関西医科大学附属病院、 近畿大学病院、 徳島大学病院、 一般財団法人厚生会仙台厚生病院、 埼玉医科大学国際医療センター、 国立大学法人金沢大学附属病院、 兵庫県立がんセンター、 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター、 九州大学病院、 地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立がんセンター、 岡山大学病院 |
試験のフェーズ | 第Ⅲ相 |
試験進捗状況 | 募集中 |
公開日・最終情報更新日 | 2022/6/21 |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 問わない 男女両方 |
選択基準 | ・本治験の適格性評価の手順を開始する前に、同意説明文書に署名及び同意日を記入した。・18 歳以上の成人(同意を行える法定年齢が18 歳超である国では、それぞれの規制要件に従う)・余命3 ヵ月以上と治験責任医師又は治験分担医師が判断している。・以下に該当するNSCLC を有することが病理診断で確認されている。1.無作為割付時点で病期IIIB 、IIIC又はIV である(American Joint Committee on Cancer 第8 版に基づき評価)。2. EGFR 及びALK の遺伝子変異の検査結果が陰性であることが文書で確認されている。EGFR 及びALK の検査結果が入手できない場合は、これらの遺伝子変異について治験実施医療機関で検査を実施しなければならない。3. ROS1、NTRK、BRAF 及びその他のActionable ドライバー遺伝子など、承認済みの治療薬がある遺伝子の変異(Actionable 遺伝子変異)が認められていない。・進行又は転移性NSCLC の直近の治療中又は治療後に画像評価で疾患進行が確認された患者。・進行又は転移性NSCLC の前治療歴に関する以下の要件のいずれかを満たす。a. これまでに受けた前治療が、プラチナ製剤ベースの化学療法とα-PD-1/α-PD-L1 モノクローナル抗体による併用療法のみである。・ 病期III のNSCLC に対してプラチナ製剤ベースの化学放射線療法とα-PD-1/α-PD-L1モノクローナル抗体による維持療法を受け、プラチナ製剤ベースの化学療法における最終投与から6 ヵ月以内に再発/進行した患者を含む。・ 病期III のNSCLC に対してプラチナ製剤ベースの化学放射線療法を受け(α-PD-1/α-PD-L1 モノクローナル抗体による維持療法の有無を問わない)、後に再発に対してα-PD-1/α-PD-L1 モノクローナル抗体による治療を受けた(プラチナ製剤ベースの化学療法の有無を問わない)患者を含む。b. これまでに受けた前治療が、プラチナ製剤ベースの化学療法とα-PD-1/α-PD-L1 モノクローナル抗体による逐次療法(順序を問わない)のみである。・ 治療前腫瘍生検を受けなければならない。又は生検実施時期が被験者の同意説明文書への署名前2 年以内であり、厚みが4 μm の切片が10 枚以上ある又はこれに相当する組織ブロックの腫瘍組織検体がある場合、スクリーニング時に実施する治療前腫瘍生検検体の代わりに使用することができる。文書化された法律又は規則により検体採取が禁止されている(又は承認されていない)場合は、このような検体の採取/提出は行わない。・RECIST ver.1.1 に準じた治験実施医療機関での画像評価で測定可能病変がある。・スクリーニング時に米国東海岸癌臨床試験グループパフォーマンスステータス(ECOG PS)が0 又は1 である。・無作為割付前7 日以内に以下の基準を満たし、十分な骨髄機能が維持されている。・無作為割付前28 日以内にECHO 又はMUGA で測定した左室駆出率(left ventricularejection fraction、LVEF)が50%以上である。・十分な血液凝固能(国際標準化比/プロトロンビン時間、及び部分トロンボプラスチン時間又は活性化部分トロンボプラスチン時間のいずれかがULN の1.5 倍以下と定義)を有する。・無作為割付前に十分な無治療期間を有する。・妊娠可能な女性被験者については、スクリーニング時に血清による妊娠検査で陰性であり、かつ治験治療期間中及びDS-1062aの最終投与後少なくとも7ヵ月間又はドセタキセルの最終投与後少なくとも6ヵ月間にわたり、効果の高い避妊法を使用する意思を登録時に確認できなければならない。・男性被験者については、パートナーが妊娠可能である場合、被験者自身が避妊手術を受けているか、治験治療期間中及びDS-1062aの最終投与後少なくとも4ヵ月間及びドセタキセルの最終投与後少なくとも6ヵ月間にわたり、効果の高い避妊法に加えてコンドームを使用しなければならない。・男性被験者は、スクリーニング時から治験期間中、さらにDS-1062aの最終投与後少なくとも4ヵ月間及びドセタキセルの最終投与後少なくとも6ヵ月間は精子の凍結又は提供を行ってはならない。本治験の登録前に、精子の保存を検討すること。・女性被験者は、スクリーニング時から治験期間中、さらにDS-1062aの最終投与後少なくとも7ヵ月間及びドセタキセルの最終投与後少なくとも6ヵ月間は卵子提供又は自身で使用するための採卵を行ってはならない。本治験への登録前に、卵子保存について検討すること。 |
除外基準 | ・小細胞肺癌(SCLC)とNSCLC が混合した組織像を示す。・無治療で臨床症状を伴う、あるいはコルチコステロイドや抗けいれん薬などの治療を必要とする脊髄圧迫又は活動性の中枢神経系転移を有する。活動性でない脳転移を有する患者は本治験に登録可能とする。放射線治療の急性毒性から回復しており、臨床症状がなく、コルチコステロイドや抗けいれん薬の投与を要さない脳転移の患者は本治験に登録可能である。・癌性髄膜炎又は軟膜転移を有する。・以下の治療歴を有する。1. トポイソメラーゼI を標的とする化学療法薬を含むADC を用いた薬剤2. TROP2 標的療法3. ドセタキセル・病期II のNSCLC に対する(ネオアジュバント療法又はアジュバント療法などとしての)プラチナ製剤ベースの化学療法と免疫療法の治療歴があるが、その後、病期III 又は転移性NSCLC に関して転移性NSCLCの前治療歴の要件を満たしていない。・NSCLC 病変が、根治的な局所療法のみによる治療の適応となる。・以下に示すような、コントロール不良又は重大な心疾患を有する。1. Fridericia 式により心拍数で補正したQT 間隔(QTcF)の平均値が470 ms 超(スクリーニング時の12 誘導ECG で3 回測定した平均値による)2.無作為割付前6 ヵ月以内に心筋梗塞又はコントロール不良/不安定狭心症を発症。3. スクリーニング時にうっ血性心不全(CHF、New York Heart Association 心機能分類II〜IV 度)が認められる。スクリーニング前における心機能分類II〜IV 度CHF の既往がある被験者は、CHF が心機能分類I 度まで回復し、LVEF(無作為割付前28 日以内にECHO 又はMUGA スキャンで測定)が50%以上である場合に適格とする。4. コントロール不良又は重大な不整脈がある5. 無作為割付前28 日以内に実施したECHO 又はMUGA による検査でLVEF が50%未満である。6. 無作為割付前28 日以内にコントロール不良な高血圧がある(安静時の収縮期血圧180 mmHg 超又は拡張期血圧110 mmHg 超)・ステロイドによる治療を要する(非感染性の)ILD/肺臓炎の既往を有する、ILD/肺臓炎を合併している、又はスクリーニング期間中の画像検査でILD/肺臓炎の疑いを否定できない。・呼吸器疾患の合併(無作為割付前3 ヵ月以内の肺塞栓、重度の喘息、重度の慢性閉塞性肺疾患、拘束性肺疾患、胸水など)による臨床的に重度の肺障害、肺病変の合併がある自己免疫疾患、膠原病や炎症性疾患(関節リウマチ、シェーグレン症候群、サルコイドーシスなど)又は肺全摘術の既往を有する。・サードスペースに顕著な体液貯留(腹水、胸水など)があるが、必要とされる反復的ドレナージに適さないと考えられる。・臨床的に重要な角膜疾患を有する。・抗生物質、抗ウイルス剤又は抗真菌薬の点滴静注を要するコントロール不良な感染を有する、感染の疑い(前駆症状など)がある又は感染の可能性を否定できない。・コントロール不良のヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染が文書で確認されている。・活動性又はコントロール不良のB 型肝炎及び/又はC 型肝炎に感染しており、無作為割付前28 日以内にB 型肝炎(B 型肝炎表面抗原[HBsAg]、B 型肝炎表面抗体[anti-HBs]、B 型肝炎コア抗体[anti-HBc]若しくはB 型肝炎ウイルス[HBV]DNA)及び/又はC 型肝炎感染(C 型肝炎ウイルス[HCV]RNA による)の検査で、B 型又はC 型肝炎ウイルスの評価結果が陽性である。・他の原発性悪性腫瘍を有する。適切に切除されたメラノーマ以外の皮膚癌、根治治療された非浸潤癌、又は根治治療されたその他の固形腫瘍で3 年以上再発の徴候が認められない場合を除く。・NCI-CTCAE ver.5.0 のグレード1 以下又はベースラインまで回復していない毒性(脱毛は除く)と定義される、前治療の毒性が残存している。・DS-1062a 又はドセタキセルの有効成分又は添加物(ポリソルベート80 を含むがこれに限定されない)に対する重度過敏症反応の既往がある。・妊娠中もしくは授乳中の患者、又は妊娠する意図を有する。・薬物乱用のある患者や臨床的に重大な心臓疾患又は精神疾患などの医学的状態を有する。 |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | 第一三共株式会社 |
問い合わせ先組織名 | 第一三共株式会社 |
部署名・担当者名 | 臨床試験情報公開窓口 |
電話・Email | 03-6225-1111 dsclinicaltrial@daiichisankyo.co.jp |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 治療・ケア |
介入の詳細 | 薬剤 DS-1062a (6.0 mg/kg)DS-1062aを3週間の各サイクルの1日目に点滴静注する。薬剤 ドセタキセル (75 mg/m2)ドセタキセルを3週間の各サイクルの1日目に点滴静注する。 |
主要な評価項目・方法 | 1. DS-1062a対ドセタキセル療法後の無増悪生存期間(PFS)をRECIST v1.1に基づいた治験責任医師が評価した結果実施期間:無作為化から病勢進行または死亡(いずれか早い方)まで。最大42ヶ月間PFS は、無作為割付日を起算日とし、病勢進行が画像評価で初めて確認された日、又は死因を問わない死亡日のいずれか早い日までの期間とする。2. DS-1062a対ドセタキセル療法後の全生存期間(OS)実施期間:無作為化から原因不明の死亡日まで。最大42ヶ月間OS は、無作為割付日を起算日とし、死因を問わない死亡日までの期間とする。 |
副次的な評価項目・方法 | 1.DS-1062aとドセタキセルとを比較し、RECIST v1.1に基づいて治験責任医師が評価した客観的奏効率(ORR)実施期間:無作為化から病勢進行または死亡(いずれか早い方)まで。最大42ヶ月間。ORR は、最良総合効果(BOR) が完全奏効(CR) 又は部分奏効(PR) となった被験者の割合とする。2.DS-1062a、またはドセタキセル投与後のRECIST v1.1に基づいた治験責任医師が評価した奏効期間(DOR)実施期間:初めて客観的奏効(CRまたはPR)が確認された日から、初めて画像評価で病勢進行または不明な原因による死亡(いずれか早い方)の日まで。最長約42ヶ月間。DOR は、客観的奏効(CR 又はPR)の初回記録日を起算日とし、病勢進行が画像評価で初めて確認された日、又は死因を問わない死亡日のいずれか早い日までの期間とする。3.DS-1062a、またはドセタキセル投与後の奏効までの時間(TTR)(RECIST v1.1に基づいた治験責任医師が評価)実施期間:無作為化から初の客観的奏効(CRまたはPR)の初回記録日まで。最長約42ヶ月間。TTR は、奏効した被験者を対象とし、無作為割付日から、客観的奏効(CR 又はPR)の初回記録日までの期間とする。4.DS-1062a、またはドセタキセル投与後のRECIST v1.1に基づいた治験責任医師の評価による病勢コントロール率(DCR)実施期間:無作為化から病勢進行または死亡(いずれか一方が先に発生した場合)までの期間。DCR は、最良総合効果(BOR) がCR、PR 又は病状安定(SD) となった被験者の割合とする。5.DS-1062aまたはドセタキセル投与後の肺がん試験のための欧州がん研究治療機構(EORTC)コアQOL調査票(QLQ)および EORTC QOL調査票(QLQ)のスコア(質問36と37を除く) 。実施期間:ベースラインと各サイクルの15 日目(QLQ-C30 は第 4 サイクル以降の奇数サイクルのみ)に評価し、病勢進行または治療終了まで(各サイクルは 21 日間)、その後は試験終了まで 3 ヵ月ごとに評価する。最大約 42 ヵ月間 。6.DS-1062a 、またはドセタキセル投与後に治験治療下で発現した有害事象を報告した被験者の割合実施期間:ベースラインから最終投与後35日目まで。最長約42ヵ月まで。治験治療下で発現した有害事象、重篤な有害事象、特に注目すべき有害事象、及び試験薬や試験手順に関連していると考えられるもの、又は治療の減量、中断又は中止に関連していると考えられるもの。7. DS-1062a、全抗TROP2抗体およびMAAAA-1181aの最高血漿中濃度(Cmax)の薬物動態パラメータ実施時期:Cycle 1 Day 1:治験薬投与前(投与前8時間以内)、治験薬投与後30分、3時間、5時間、7時間、Cycle 1 Day 2、Day 4、Day 8、Day 15。Cycle 2及びCycle 3の治験薬投与前(投与前8 時間以内)及び治験薬投与後(投与終了後1 時間以内)8. DS-1062a、全抗TROP2抗体およびMAAAA-1181aの最高血漿中濃度到達時間(Tmax)の薬物動態パラメータ実施時期:Cycle 1 Day 1:治験薬投与前(投与前8時間以内)、治験薬投与後30分、3時間、5時間、7時間、Cycle 1 Day 2、Day 4、Day 8、Day 15。Cycle 2及びCycle 3の治験薬投与前(投与前8 時間以内)及び治験薬投与後(投与終了後1 時間以内)9. DS-1062a、全抗TROP2抗体およびMAAAA-1181aの血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC)の薬物動態パラメータ定量可能な最終時点までの血漿中濃度‐時間曲線下面積(AUClast) 、投与間隔ごとの血漿中濃度‐時間曲線下面積(AUCtau)までのAUCを評価する。実施時期:Cycle 1 Day 1:治験薬投与前(投与前8時間以内)、治験薬投与後30分、3時間、5時間、7時間、Cycle 1 Day 2、Day 4、Day 8、Day 15。Cycle 2及びCycle 3の治験薬投与前(投与前8 時間以内)及び治験薬投与後(投与終了後1 時間以内)10.抗薬物抗体(ADA)陽性者の割合(ベースライン及びポストベースライン)及び治療開始時ADAを有する者の割合実施時期:Cycle 1はDay 1,Day 8の治験薬投与前(投与前8時間以内)、Cycle 2 からCycle 8 までは2 サイクル毎、Cycle8 からEOT までは4 サイクル毎の治験薬投与前(投与前8時間以内)、28日間の安全性フォローアップ、および3ヶ月毎の長期生存フォローアップ。最大約42ヶ月。 |