臨床試験情報

臨床試験ID : jRCT2061220015
情報提供元 : jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム)
試験名 : 天然型マイクロRNA補充療法による悪性胸膜中皮腫を対象とした医師主導治験(第l相反復投与試験)
試験の概要 : 悪性胸膜中皮腫の患者を対象として天然型マイクロRNA(MIRX002(miR-3140-3p/A6K混合物))補充療法の胸腔内反復投与における安全性および忍容性を評価する。また有効性についても探索的に評価する。

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 悪性胸膜中皮腫
試験のホームページURL

実施施設&進捗状況

試験実施施設 国立大学法人広島大学病院
試験のフェーズ 第Ⅰ相
試験進捗状況 募集中
公開日・最終情報更新日 2022/6/21

試験に参加できる条件

年齢・性別 20歳 ~ 男女両方
選択基準 (1) MIRX002-01試験に参加した患者であり、治験担当医師がMIRX002に対する安全性に問題を認めず、また治療効果が期待できると判断した患者(注1)(2) 胸膜生検により悪性胸膜中皮腫と確定診断され、標準的治療法が無効または適切な治療法のない患者(臨床病期は不問)(注2)。なお、登録時における測定可能病変の有無は問わない。(3) 本治験への参加について、患者本人の文書による同意が得られた患者(4) 同意取得時の年齢20歳以上の患者(性別を問わない)(5) PS (ECOG)が0〜1の患者(6) 登録時、12週間以上の生存が見込まれる患者(7) 治験担当医師が胸腔内の癒着のレベルを考慮し、胸腔内に投与可能部位が残っていると判断した患者。ただし、胸部 CT 検査により胸水を確認できることを必須とする。(8) 血液検査の基準(登録前14日以内)1) 白血球数3,000/mm3 または好中球数2,000/mm32) ヘモグロビン�9.0 g/dL3) 血小板数�10×104/mm34) 総ビリルビン�検査機関の基準上限の1.5 倍5) AST�検査機関の基準上限の2.5 倍6) ALT�検査機関の基準上限の2.5 倍7) eGFR�50 ml/min/1.73m28) 大気吸入下でのSpO2�92%(またはPaO2�60 mmHg)(9) 妊娠可能な女性は、登録前30日以内に行った妊娠検査が陰性の患者妊娠可能な年齢の患者は、試験の期間に適切な避妊法(注3)を使用することの合意を得ている患者1) 妊娠可能な女性は、治験薬の投与から140日間、避妊に対する指示に従わなければならない。2) 妊娠可能な女性との性交渉を有する男性の場合は、治験薬の投与から84日間、避妊に対する指示に従わなければならない。また、男性の被験者は、この期間中、精子提供を行ってはならない。3) 無精子症の男性は避妊を不要とする。異性との性交渉を有さない妊娠可能な女性についても、避妊は不要とするが、妊娠検査は治験実施計画書に規定された通りに実施する。(注1)安全性に問題を認めない状況とは、MIRX002-01試験で規定したDLT(Grade 3 以上(血液学的検査ではGrade 4)の因果関係のある有害事象)相当の薬物反応が登録時点で継続していない状況を示す。有効性が期待できるとは、MIRX002-01試験で規定した投与後28日目の画像診断で明らかな病状進行を認めていない状態を示す。(注2) 治験担当医師は、治験担当医師以外のメンバーを含むキャンサーボードが客観的な立場から「既存治療を適切に実施できない症例」であると判断した場合のみ、当該症例の適格基準を評価の上、本治験に組み入れることができる。(MIRX002-01試験において既に審議済みの場合には対応不要)なお、手術拒否患者については、原則、既存治療(プラチナを含む併用療法、イピリムマブ、ニボルマブ)施行後を対象とする。キャンサーボードで評価の上、手術拒否患者も含め既存治療が適切でないと判断され、患者に「①既存治療」、「②この治験の位置付け」および「③本治験で重篤な有害事象が発現した場合には当該既存治療が開始できない可能性」について同意説明文書で情報提供した上で、患者が希望した場合、本治験への組入を可能とする。なお、既存治療が適切ではないという判断を行うためにキャンサーボードは以下の基準を用いる。① プラチナアレルギーを有する患者② 活動性自己免疫疾患を有する疑われる患者でイピリムマブ、ニボルマブ投与が不適当と判断される患者③ その他、①及び②以外で、キャンサーボードが医学的判断により既存治療が不適当とされる患者この場合、キャンサーボードでの評価結果、既存治療が開始できない経緯・理由を診療録および症例報告書に記録する。(注3)避妊法として、コンドーム、ペッサリー、経口避妊薬、子宮内避妊用具の使用など治験担当医師の指導の下、適切な方法で行う。
除外基準 (1) 治験薬投与開始前4週以内に他の治験薬の投与を受けた患者。(2) 治験薬投与開始前4週以内に化学療法を受けた患者。(3) 治験薬投与開始前12週以内に胸部放射線治療または免疫治療を受けた患者。(4) 治験薬投与開始前24週以内に手術を受けた患者。(5) 治験薬の胸腔内投与が手技的に困難と見込まれる患者。(6) 局所麻酔にアレルギーをもつ患者。(7) 重篤な心疾患をもつ患者。(8) 糖尿病、高血圧等の重度またはコントロールが困難な全身疾患の合併を有する患者。(9) 活動性感染症を有する患者(抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の全身投与を必要とする場合)。(10)ステロイド、免疫抑制剤の全身投与を受けている患者。(11)活動性歪複がん(同時性歪複がんl多発がんおよび無病期間が2年以内の異時性塁複がん/多発がん)を有する患者。(12)有症状または治療を必要とする脳転移がある患者。(13)胸部CT検査および胸部X線検査にて、明らかな肺線維症または間黄性肺炎を認める、あるいはそれらの既往歴のある患者。(14) CT画像診断において、治療を必要とする心襄液を有する患者。(15)治験期間中に何らかの抗がん剤治療を受ける予定がある患者。(16)過去に臓器移植を受けた患者。(17)精神病または精神症状により治験への参加が困難な患者。(18)妊娠、または授乳中、妊娠している可能性またはその意思がある患者。(19)その他、治験頁任医師・治験分担医師が本治験の対象として不適格と判断した患者。

問い合わせ先

実施責任組織 国立大学法人広島大学病院
問い合わせ先組織名 国立大学法人広島大学病院
部署名・担当者名 広島臨床研究開発支援センター 見前 隆洋
電話・Email 082-257-1752 tmimae@hiroshima-u.ac.jp

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細 MIRX002 (miR-3140-3pとA6K混合物)の 低用量(6mg/Body)、中用量(18mg/Body)、高用量(54mg/Body)を28日おきに3回投与(Day0、Day28及びDay56)
主要な評価項目・方法 治験薬の反復投与における安全性および忍容性の評価(主要項目評価期間:3回目投与内での最終投与から28日まで)。
副次的な評価項目・方法 (1) 全投与期間中の有害事象の発現頻度(追加投与期間を含める)(2) Modified RECISTに基づく腫瘍縮小の評価(3) 血液中miR-3140-3pの体内動態解析

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