臨床試験ID | : | jRCT2051210120 |
情報提供元 | : | jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム) |
試験名 | : | 相同組換え修復遺伝子変異を有する切除不能な進行・再発の固形がん患者に対するNiraparibおよびPD-1阻害剤併用療法の有効性および安全性を評価する多施設共同第II相バスケット試験 |
試験の概要 | : | 遺伝子関連検査で生殖細胞系列又は体細胞の相同組換え修復(homologous recombination repair: HRR)遺伝子変異を有する切除不能な進行・再発の固形がん患者を対象にNiraparibおよびPD-1阻害剤(ニボルマブもしくはペムブロリズマブ)の有効性および安全性を評価する。 |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | 尿路上皮癌、腎癌、胃癌、食道癌、頭頸部癌、悪性黒色腫 |
試験のホームページURL |
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実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | 大阪大学医学部附属病院、 北海道大学病院、 国立研究開発法人国立がん研究センター東病院、 慶應義塾大学病院、 国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院、 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター、 九州大学病院、 愛知県がんセンター病院 |
試験のフェーズ | 第Ⅱ相 |
試験進捗状況 | 募集中 |
公開日・最終情報更新日 | 2022/8/10 |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 問わない 男女両方 |
選択基準 | 1)1レジメン以上の標準的なPD-1/PD-L1阻害剤による前治療後に進行しかつ原則として標準的な治療が完了している。2)指定の検査で生殖細胞系列又は体細胞のHRR遺伝子変異が検出され、対象疾患(治癒切除不能な進行・再発の尿路上皮癌、腎癌、胃癌、食道癌、頭頸部癌、悪性黒色腫)と診断されている。3)測定可能病変を有する。4)プロトコール治療開始時点でMONSTAR-SCREEN-2に参加している又は参加を予定している。5)同意取得時に民法上の成年である。6)ECOG Performance status (PS)が0、1のいずれかである。7)登録前14日以内の最新の臨床検査値が、規定範囲内である。8)妊娠可能な女性の場合、同意取得後からNiraparib最終投与後180日までの避妊に同意している。また、同意取得後からNiraparib最終投与後180日までの卵子又は卵母細胞の提供を行わないことに同意している。9)男性の場合、Niraparib投与開始後からNiraparib最終投与後180日までの避妊に同意している。また、Niraparib投与開始後からNiraparib最終投与後90日又はPD-1阻害剤(ニボルマブ又はペムブロリズマブ)最終投与後120日のいずれか遅い時点まで精子提供を行わないことに同意している。10)治験参加について患者本人から文書で同意が得られている。 |
除外基準 | 1)登録時点で活動性の重複癌を有すると診断されている。2)過去にPARP阻害剤の投与を受けている。3)登録前28日以内の腹部・骨盤CT又は腹部・骨盤MRIにて、中等度以上の腹水を認める。中等度以上の腹水とは、骨盤腔を超える場合を目安とする。4)登録時点で癌性髄膜炎、症状のある脳転移、外科的処置を要する脊椎転移を有すると診断されている。5)登録前14日以内にプレドニゾロン相当で10 mg/日を超える全身性のステロイド療法又は免疫抑制薬の投与を受けている。6)登録前の一定の期間内に細胞障害性抗がん剤、がん治療を目的とした分子標的薬、抗体薬の全身投与を受けている。7)登録前21日以内に全身麻酔を伴う手術を受けている、又は手術の合併症から十分に回復していない。8)登録前14日以内に放射線療法を受けている、又は放射線療法に関連した毒性が回復しておらずコルチコステロイド投与を要する。9)登録前6ヵ月以内の症候性うっ血性心不全(New York Heart Association [NYHA]分類クラスII〜IV)の既往歴/合併症又は治療を要する不整脈を有すると診断されている。10)登録前6ヵ月以内に、心筋梗塞又は不安定狭心症の既往歴/合併症を有すると診断されている。11)登録時点でコントロール不良の高血圧と診断されている。12)登録時点でリンパ系悪性腫瘍と診断されている。13)骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病の既往がある。14)骨髄移植又は臓器移植の既往がある。15)ステロイドによる治療を要する非感染性の間質性肺疾患又は肺臓炎の既往があるもしくは登録時点で併存している。16)登録前2年以内に全身治療を必要とした活動性自己免疫疾患と診断されている。17)プロトコール治療開始予定日前30日以内に生ワクチンの接種を受けている。18)登録時点で抗菌薬、抗ウイルス薬、抗真菌薬の静脈投与を要する感染症と診断されている。19)登録時点で活動性B型肝炎であると診断されている。20)登録時点でHIV抗体、HTLV-1抗体、HCV抗体のいずれかが陽性が確認されている。21)登録時点で前治療との因果関係があると判断される有害事象(一部の有害事象を除く)がGrade 1以下に回復していない。22)登録時点でプロトコール治療に使用する薬剤の成分に対する重篤な過敏症が確認されている。23)登録時点で乳糖不耐症、Lappラクターゼ欠損症又はグルコース・ガラクトース吸収不良症の希少遺伝性障害が確認されている。24)登録時点で妊娠中、授乳中(授乳を中断した場合も登録不可)又は妊娠している可能性のある女性。25)登録時点で精神病又は精神症状を合併しており、治験担当医師により本治験への参加が困難と判断されている。 |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | 大阪大学医学部附属病院 |
問い合わせ先組織名 | 株式会社ファイブリングス |
部署名・担当者名 | 宮本 博 |
電話・Email | 06-6358-7110 studycenter@fiverings.co.jp |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 治療・ケア |
介入の詳細 | 被験薬Niraparib:200 mg/body又は300 mg/body(体重及び好中球数が規定値以上)、1日1回内服被験薬以外の治験使用薬(腎癌、胃癌、食道癌、頭頸部癌、悪性黒色腫)ニボルマブ:240 mg/body、2週間間隔で静注(尿路上皮癌)ペムブロリズマブ:240 mg/body、3週間間隔で静注。プロトコール治療中止基準に該当しない限り継続する。 |
主要な評価項目・方法 | 治験責任医師又は分担医師の判定により確定されたRECIST ver.1.1による客観的奏効割合 |
副次的な評価項目・方法 | 1)無増悪生存期間2)全生存期間3)病勢制御割合4)奏効期間5)治療成功期間6)腫瘍径和の変化率7)ctDNA検査でHRR遺伝子変異を有する患者におけるORR8)HRR遺伝子の生殖細胞系列変異と体細胞変異別の奏効割合、病勢制御割合、無増悪生存期間、全生存期間9)有害事象発現割合 |