臨床試験ID | : | jRCT2051210049 |
情報提供元 | : | jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム) |
試験名 | : | 化学療法が適応となるホルモン受容体陽性・ヒト上皮成長因子受容体2陰性(HR+/HER2-)の切除不能な局所再発又は転移性乳癌患者を対象にMK-3475+化学療法をプラセボ+化学療法と比較する、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、第Ⅲ相試験(KEYNOTE-B49) |
試験の概要 | : | PD-L1 CPS が10以上の患者及びCPS が1以上の患者を対象に、それぞれ、固形がんの治療効果判定のためのガイドライン1.1(RECIST 1.1)に基づき盲検化された中央画像判定機関(BICR)が評価した無増悪生存期間(PFS)をMK-3475+化学療法とプラセボ+化学療法で比較する。 |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | HR+/HER2-乳癌 |
試験のホームページURL | |
この試験の説明 |
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実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | MSD株式会社、 公立大学法人 福島県立医科大学附属病院、 兵庫医科大学病院、 国立大学法人 熊本大学病院、 学校法人北里研究所 北里大学病院、 聖マリアンナ医科大学病院、 東京医科大学病院、 聖路加国際病院、 埼玉医科大学国際医療センター、 独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター |
試験のフェーズ | 第Ⅲ相 |
試験進捗状況 | 準備中 |
公開日・最終情報更新日 |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 問わない 男女両方 |
選択基準 | ・切除不能な局所再発又は転移性のHR+/HER2-乳癌で、非根治的治療下での細胞障害性化学療法による前治療がない患者。・転移性のHR+/HER2-乳癌に対して、2レジメン以上の内分泌療法、そのうち少なくとも1レジメンはCDK4/6阻害剤との併用療法を受けた後、疾患進行した患者。又は原発腫瘍に対する根治的手術から24ヵ月以内かつ術後内分泌療法を受けている間に再発が認められ、転移性のHR+/HER2-乳癌に対して1レジメンの内分泌療法後に疾患進行した患者。CDK4/6阻害剤による前治療歴(転移性乳癌に対して及び/又は術後療法として)が必要である。又はCDK4/6阻害剤による前治療歴がない場合は、原発腫瘍に対する根治的手術から24ヵ月以内かつ術後内分泌療法を受けている間に再発し、転移性乳癌に対して1レジメンの内分泌療法開始後6ヵ月以内に疾患進行した患者。・治験登録前の直近の内分泌療法期間中又は最終投与後に疾患進行が認められた患者[治験担当医師によるRECIST 1.1に基づく画像判定で、又は新たな転移病変から組織学的検査(生検又は細胞診)で確定された患者]。・治験実施計画書に規定した基準を満たす化学療法が適応となる患者・過去に放射線照射を受けていない、局所再発又は遠隔(転移)病変から新たに又は直近に採取したコア生検(複数のコア生検検体が望ましい)を提供可能な患者。・直近の腫瘍生検に関して、最新のAmerican Society of Clinical Oncology (ASCO)/ College of American Pathologists (CAP) ガイドラインで定義されるHR+(ER及び/又はPgR)/HER2–乳癌であり、PD-L1 CPSが1以上であることを中央検査機関で確定された患者。・治験薬初回投与前7日以内に評価したEastern Cooperative Oncology Group(ECOG)Performance Statusが0又は1の患者。・治験薬初回投与前10日以内の検査で適切な臓器機能を有する患者。・治験薬投与期間中及び化学療法の最終投与後少なくとも90日間、以下の項目に同意した男性患者。精子を提供しないことに加え、異性間性交渉をしないこと、又は、男性用コンドーム使用に加えてパートナーの別の避妊法の使用に同意すること。・妊娠しておらず、授乳中でなく、かつ以下の条件のいずれかを満たす女性患者:妊娠可能な女性に該当しない、又は、妊娠可能な女性であるが、投与期間中及び化学療法薬の最終投与後180日間又はMK-3475の最終投与後120日間(いずれか長い方)、極めて有効な避妊法を用いている、かつ、この期間、生殖を目的とした他人への卵子(卵子、卵母細胞)提供又は自身のための凍結/保存をしないことに同意すること。・妊娠可能な女性は、高感度の妊娠検査(治験薬初回投与前24時間以内に尿検査、又は72時間以内に血清検査)で陰性が確認されなければならない。・治験実施医療機関の治験担当医師/放射線科医師によるRECIST 1.1に基づき、測定可能病変を有する患者。・骨吸収抑制剤(ビスホスホネート製剤又はデノスマブを含むがこれらに限定されない)による治療を受けている場合、無作為割付日前4週間以上一定用量が投与されている患者。・HBs抗原陽性の患者では、治験薬初回投与前少なくとも4週間B型肝炎ウイルス(HBV)に対する抗ウイルス治療を受けており、無作為化前にHBVウイルス量が検出されなければ、本治験に適格である。・C型肝炎ウイルス(HCV)の感染歴のある患者では、スクリーニング時にHCVウイルス量が検出されなければ、本治験に適格である。 |
除外基準 | ・根治目的の治療が可能である乳癌患者。・治験担当医師の判断により、治験結果に影響を与える、患者の治験の完遂を妨げる、又は、患者の治験の参加が患者の利益とならないと考えられ、各国及び地域で現在承認されている添付文書に従い特別に禁忌である、あらゆる疾患(例:輸血依存性貧血又は血小板減少症)、治療歴又は臨床検査値異常の既往又は合併を有する患者。・以下のような重大な心疾患を有する患者:過去6ヵ月以内に心筋梗塞、急性冠症候群がみられた患者、又は冠動脈形成術/ステント挿入術/バイパス術を受けた患者ニューヨーク心臓協会(NYHA)Class II〜IVのうっ血性心不全(CHF)を有する、又はNYHA Class III又はIVのCHFの既往を有する患者・急速に生命を脅かす合併症に至るリスクがある進行性/転移性、症候性の臓器転移を有する患者。例えば、リンパ管性肺転移、骨髄置換、癌性髄膜炎、重大な症候性肝転移、酸素補給を必要とする息切れ、酸素補給を必要とする症候性胸水、症候性の心嚢液貯留、症候性の腹膜癌腫症、又は速やかな症状管理を必要とする等である。・皮膚病変のみを有する患者。・生殖細胞系列のBRCA遺伝子変異(病的変異である、又は病的変異が疑われる)が確認されており、かつPARP阻害剤による治療歴がない患者。・切除不能な局所再発又は転移性乳癌に対して、化学療法による前治療歴を有する患者。・抗PD-1、抗PD-L1、抗PD-L2の薬剤又は他の刺激性/共抑制性T細胞受容体(CTLA-4、OX-40、CD137等)を標的とした薬剤の治療歴を有する患者。・無作為割付け前4週間以内に、他の治験薬による、がんに対する全身性の治療を受けた患者。・治験薬初回投与前に緩和的放射線療法を受けた患者で、放射線療法に関連したすべての毒性から回復していない、及び/又はステロイド投与を必要としている、及び/又は放射線性肺臓炎を認める患者。・治験薬初回投与前30日以内に生ワクチン又は弱毒生ワクチンの接種を受けた患者。・現在他の治験薬の治験に参加している、又は治験薬初回投与前4週間以内に他の治験薬の治験に参加した若しくは治験用の医療機器を用いた患者。・免疫不全状態と診断された患者、又は治験薬初回投与前7日以内に長期全身性ステロイド療法(プレドニゾロン換算で10 mg/日超)や他の免疫抑制療法による治療を受けた患者。・過去3年以内に進行性又は治療が必要な他の悪性腫瘍を有する患者。ただし、根治的治療を受けた皮膚の基底細胞癌、皮膚の扁平上皮癌又は上皮内がん(例:上皮内乳癌及び子宮頸部上皮内癌)の患者は組入れ可能である。・活動性の中枢神経系への転移を有する患者。・癌性髄膜炎と診断された患者。・MK-3475又はMK-3475の添加剤に対する重度の過敏症を有する患者。予定されている化学療法薬(パクリタキセル、nab-パクリタキセル、リポソーム化ドキソルビシン又はカペシタビン)及び/又はそれらの添加剤に対する、重度の過敏症を有する患者。・過去2年以内に全身性の治療(疾患修飾薬、コルチコステロイド又は免疫抑制剤)を要した活動性の自己免疫疾患を有する患者。・間質性肺疾患/肺臓炎を合併、若しくはステロイド投与が必要な(非感染性の)間質性肺疾患/肺臓炎の既往を有する患者。なお、間質性肺疾患/肺臓炎には放射線性肺臓炎を含む。・全身性の治療を必要とする活動性の感染症を有する患者。・HIVの感染歴を有する患者。・COVID-19感染症の患者(症候性又は無症候性)。・活動性の結核の既往を有する患者(結核菌、Bacillus tuberculosis)。・アルコール又は薬物依存を含め、治験の実施に影響を与える可能性があると判断された精神疾患又は薬物乱用障害を有する患者。・妊娠中又は授乳中の女性患者、若しくはスクリーニング時来院から治験薬最終投与後180日までに妊娠を希望する女性患者又はパートナーの妊娠を希望する男性患者。・同種組織/臓器の移植歴を有する患者。 |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | MSD株式会社 |
問い合わせ先組織名 | MSD株式会社 |
部署名・担当者名 | クリニカル推進部 MSDJRCT問合せ窓口 |
電話・Email | 03-6272-1957 msdjrct@merck.com |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 治療・ケア |
介入の詳細 | ・MK3475/ペムブロリズマブ 200 mg又はプラセボ(生理食塩液又はブドウ糖液)3週間間隔、点滴静注上記に加え、以下のいずれか1つを併用する:・パクリタキセル 90 mg/m24週間間隔の1、8、15日目、点滴静注・nab-パクリタキセル 100 mg/m24週間間隔の1、8、15日目、点滴静注・リポソーム化ドキソルビシン 50 mg/m24週間間隔、点滴静注・カペシタビン 1000 mg/m23週間間隔の1〜14日目に1日2回、経口投与 |
主要な評価項目・方法 | PD-L1 CPS が10以上の患者及びCPS が1以上の患者を対象に、それぞれ、RECIST 1.1に基づきBICRが評価したPFS |
副次的な評価項目・方法 | ・PD-L1 CPS が10以上の患者及びCPS が1以上の患者を対象に、それぞれ: -全生存期間(OS) -RECIST 1.1に基づき、治験担当医師が評価したPFS -RECIST 1.1に基づき、BICRが評価した奏効率(ORR) -RECIST 1.1に基づき、BICRが評価した病勢コントロール率(DCR) -RECIST 1.1に基づき、BICRが評価した奏効期間(DOR) -健康関連QoL・安全性及び忍容性 |