臨床試験情報

臨床試験ID : jRCT2051200072
情報提供元 : jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム)
試験名 : MET異常を有する進行性非小細胞肺癌患者を対象とした選択的MET阻害剤であるGlumetinib(SCC244)の有効性および安全性を評価する非盲検多施設共同第Ib/II相試験
試験の概要 : 第Ib相の主要目的:局所進行性または転移性NSCLC患者で、MET阻害剤による治療歴のあるMETex14スキッピング変異を有する患者、MET増幅(GCN≧5またはMET/CEP7比≧2)が認められる患者またはMET過剰発現(IHC3+)が認められる患者におけるGlumetinibの忍容性および安全性を評価すること。第Ib相の副次的目的:1.MET異常を有する局所進行性または転移性NSCLC患者におけるGlumetinibの予備的な有効性。2.Glumetinibの薬物動態学的プロファイルを詳細に評価すること。第II相の主要目的:1.ORRの確認。第II相の副次的目的:1.ORR(治験責任医師判定)、DOR、DCR、TTR、PFS、6ヵ月PFS率(IRC判定)、およびOSを評価すること、2.Glumetinibの安全性および忍容性(米国のみ)を検討すること、3.薬物動態を検討し、薬物動態とG

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 進行性非小細胞肺癌
試験のホームページURL

実施施設&進捗状況

試験実施施設 近畿大学医学部 近畿大学病院 国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 鳥取大学医学部附属病院 北海道大学病院 九州大学病院 静岡県立静岡がんセンター 地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター 国立がん研究センター中央病院 神奈川県立がんセンター 愛媛大学医学部附属病院 新潟県立がんセンター新潟病院
試験のフェーズ 第Ⅱ相
試験進捗状況 募集終了
公開日・最終情報更新日 2021/10/15

試験に参加できる条件

年齢・性別 問わない 男女両方
選択基準 1. 自らの意思で本治験への参加を同意している。2. 18歳以上の(または18歳を超える場合は各国の法規制に従い成人している)男性および女性患者。3. 組織学的または細胞学的にNSCLCと確定診断されている。4. 根治的な外科的切除または同時化学放射線療法の適応とならないステージIIIbまたはIIIcのNSCLC患者、あるいはステージIVのNSCLC患者(AJCC第8版)。5. 第Ib相試験については、以下に示すMET異常(現地の検査機関または治験依頼者が指定した中央検査機関によるスクリーニングで判定)の少なくとも1つを有すること。METex14スキッピング変異(他のMET阻害剤が有効であったが、その後に進行)または� MET増幅(FISH GCN≧5またはMET/CEP7比≧2)または� MET過剰発現(IHC 3+)METex14スキッピング変異を有しており、他のMET阻害剤の投与を受けた患者は以下の要件もすべて満たすものとする。a) 単独療法としてMET阻害剤1剤のみによる治療を過去に受けてきたこと。b) MET阻害剤療法により、以下の客観的な臨床的有用性のうちの1つが達成されていること。− 確定済の部分奏効または完全奏効(RECIST)− 有意で持続的(3ヵ月以上)な臨床的有用性(RECISTの定義に基づく安定)c) MET阻害剤投与中にX線画像で進行が確認されていること6. 第II相試験については、腫瘍検体またはctDNA検体にMETex14スキッピング変異が認められる患者。なお、適格性については、現地での検査結果を受け入れ可能である。また、第II相試験のすべての患者で治験依頼者が指定した中央検査機関によりMETex14スキッピング変異を確認するものとするが、この結果は適格性に必須ではない。7. 腫瘍組織検体(新鮮な腫瘍生検検体または保存腫瘍組織検体、なおctDNAは任意)が入手可能である。8. 第II相試験については、全身療法未経験(化学療法に不耐容または不適格な患者または十分な説明を受けたが化学療法を拒否した患者)または進行性NSCLCに対する前全身療法が2回以下の患者。術前、術後の補助療法終了後6ヵ月以内に疾患再発が認められた場合は、白金製剤を含む術前、術後の補助化学療法の治療歴は白金製剤による治療歴とみなす。9. RECIST1.1に従った測定可能病変が1つ以上認められる。(放射線照射以降に明らかな進行の徴候が認められた場合のみ、過去の放射線治療の照射部位病変を標的病変とみなす)10. ECOGパフォーマンスステータス(PS):0または111. 骨髄予備能、腎機能および肝機能が十分である。� 好中球絶対数≧1.5 � 109/L、� ヘモグロビン≧9 g/dL、� 血小板数≧75 � 109/L、� 血清総ビリルビン≦ULN(ジルベール症候群患者では≦3 � ULN)、� アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)がULNの2.5倍以下(肝転移患者ではULNの5.0倍以下)、� クレアチニンクリアランス(計算値*または測定値**)≧50 mL/min*クレアチニンクリアランス(Ccr)の計算値については、Cockcroft-Gault式を用いて適格性を判定することとする。− 男性の Ccr (mL/min) = 体重 (kg) � (140 − 年齢)/[72 � クレアチニン (mg/dL)]− 女性の Ccr (mL/min) = 男性の Ccr � 0.85** 測定値� 国際標準比(INR)< 1.3(または抗凝固治療中の場合は < 3.0)
除外基準 1. 標的となる活性化EGFR変異、ALK再構成またはROS1再構成、BRAF変異またはNTRK融合が認められ、利用可能な標準治療が存在する患者。2. 症候性CNS転移患者のうち、神経学的に不安定な患者またはステロイドの増量を要するCNS疾患患者。(注記:コントロールされたCNS転移患者は本治験への参加が可能である。本試験への参加前に、患者は放射線療法を終了しているか、少なくとも2週間前にCNS腫瘍転移の手術を受けている必要がある。患者の神経機能は安定状態、すなわち新たな神経障害が臨床検査で認められず、CNS画像検査で新たな問題が認められない状態でなければならない。患者がCNS転移の治療にステロイドを用いる必要がある場合、ステロイドの治療量は、本試験参加の少なくとも2週間前の時点において、デキサメタゾン4 mg/日以下(またはステロイドとしてこれに相当する用量)の投与量で3ヵ月間以上安定している必要がある。3. METを標的とした前治療歴を有する患者(第Ib相試験のMETex14スキッピングを有する患者を除く)。4. NSCLC以外の原発性悪性腫瘍(非黒色腫皮膚癌、非浸潤性乳癌、子宮頸部上皮内癌、表在性膀胱癌または治療で治癒し過去5年の間疾患が認められないその他の癌を除く)の既往歴または合併症が認められる患者。5. 次のものを含む臨床的に重要な心血管疾患を有する患者。? NYHAのクラスIII以上のうっ血性心不全、・ 薬物治療を必要とするコントロール不能の重篤な心室性不整脈の既往歴または合併症、? 急性心筋梗塞、重度または不安定狭心症、初回投与前の6ヵ月以内に冠動脈または末梢動脈のバイパス術を受けた場合、? 左室駆出率(LVEF)<50%、? スクリーニング時に実施したECGでFridericiaの補正QT間隔(QTcF)>460 ms、? 先天性QT延長症候群、トルサード・ド・ポワント(TdP)または原因不明の突然死の家族歴、? 臨床的にコントロール不能な高血圧(標準的な降圧治療後の収縮期圧が140 mmHg以上および拡張期圧が90 mmHg以上、またはそのいずれか)。6. 治験治療を開する時点で、CTCAEグレード1よりも重症な前治療から未回復の毒性。ただし、脱毛症およびグレード2のニューロパチーを除く。7. 過去12ヵ月以内に後天性免疫不全症候群(AIDS)に関連する日和見感染症が認められており、HIV感染が既知の患者や、活動性のB型肝炎およびC型肝炎患者で、検査結果が以下の項目のうち1つでも該当する者は登録しない。? 中国および日本の患者については、確定済のHIV抗体陽性(米国の患者については、HIVの既往歴を有するが、AIDSまたはAIDSに関連する日和見感染症の既往歴がない患者を組み入れてもよい)? 血清HBsAg陽性およびHBV DNAが200 IU/mlまたは1000 copies/mL超、? 日本の患者については、HBsAg抗原陰性も不可であるが、HBsAbまたはHBcAbが陽性でHBV DNAが200 IU/mlまたは1000 copies/mL未満の患者は組み入れてもよい。? 血清HCV抗体及びHCV RNAが陽性。8. 抗がん治療(化学療法、分子標的療法、生物学的療法、ホルモン療法または他の被験薬)を受けてから治験薬の初回投与まで4週間または半減期の5倍にあたる期間のいずれか短い方を経過していないまたは上記抗がん治療の副作用から回復していない患者。9. 被験薬の初回投与前4週間以内の根治的放射線療法(25%を超える骨髄に対する放射線療法を含む)または2週間以内の骨転移に対する局所緩和的放射線療法の実施。10. 被験薬の初回投与前28日以内の大手術または重大な外傷。11. 禁止されている治療[明確に強力なCYP3A4の阻害剤または誘導剤(付録6)、また、セントジョーンズワート[セイヨウオトギリソウ]およびセビリアオレンジなどを含むハーブ類/サプリメントの使用も避ける必要がある]を本治験期間中に受けなければならない患者およびQTc間隔延長またはトルサード・ド・ポワントに至る可能性がある薬剤(例:抗不整脈薬)を中止できない患者。また、CYP2C8および/またはCYP2C9の強力な阻害剤(付録6)、ならびにトランスポーターの基質または阻害剤(付録7)による治療を受けなければならない患者は本治験の安全性確認試験パートから除外する。12. 病状、容態が不安定であるか、患者の安全性または試験コンプライアンスに影響を及ぼす可能性があると治験責任医師が判断する疾患または症状。例えば、臓器移植、向精神性薬物の乱用、アルコール乱用または薬物乱用の既往歴。13. 治験結果に影響を及ぼす可能性があると治験責任医師が判断するその他の重篤な疾患または医学的状態。重篤な感染、糖尿病、心血管および脳血管障害または肺疾患などがあるが、これらに限定されない。14. 間質性肺疾患(ILD)の既往歴のある患者。15. 妊娠中または授乳中の患者。妊娠とは、hCG臨床検査で陽性(5 mIU/mL超)が確認された受精から妊娠終了の確認まで

問い合わせ先

実施責任組織 近畿大学医学部
問い合わせ先組織名 日本臨床研究オペレーションズ株式会社
部署名・担当者名 會田 秀巳
電話・Email 03-6205-4165 hidemi.aida@jcro.jp

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細 疾患進行や許容できないAEが認められるまで、または同意が撤回されるまで、21日間の投与サイクルでGlumetinibを経口で1日1回連日投与する。各サイクルの間に投与中断は行わない。投与中、患者は被験薬投与について担当医師の指示に従うものとする。Glumetinib投与の少なくとも2時間前から投与1時間後まで患者は絶食とする。この間、水の摂取は可とする。薬物動態以外の検体の採取日には、朝夕毎日同じ時刻(可能なら)にGlumetinibを投与してもよい。患者が服用を忘れた(Glumetinibをその日の予定時刻から12時間超服用しなかった)場合は、翌日に当該用量を服用するものとする。
主要な評価項目・方法 ORRは中央画像検査機関による画像の独立評価に基づき判定する。腫瘍縮小評価はRECIST 1.1に基づき実施する
副次的な評価項目・方法 1. 治験責任医師判定のORR。2. DOR、DCR、TTR、PFS、6ヵ月PFS率およびOS。3. 安全性:AEの発現率、期間および重症度、身体的診察、臨床検査データ、バイタルサインおよび心電図の変化。4. Glumetinibの薬物動態パラメータには以下のものがあるが、これらに限定されない。Cmax、Tmax、AUC0-t、AUC0-∞、T1/2、CL/FおよびVz/F。

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