臨床試験ID | : | jRCT2041210123 |
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情報提供元 | : | jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム) | |
試験名 | : | 進行性PSMA陽性転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)を有する患者を対象に177Lu-PMMA-617を投与する前向き,非盲検,多施設共同,単群,国内第2相試験 | |
試験の概要 | : | 本治験の目的は、進行性PSMA陽性mCRPCの日本人患者に177Lu-PSMA-617を投与したときの有効性,忍容性,安全性,薬物動態,被ばく線量を評価することである。本治験ではさらに,68Ga-PSMA-11の安全性,薬物動態,被ばく線量も評価する。(Part 1〜Part 3)。本治験のもう一つの目的は,PSMA陽性mCRPCの適格患者に対し,日本で市販製品が使用可能になるまで,人道的観点から治験薬(68Ga-PSMA-11及び177Lu-PSMA-617)へのアクセスを提供することである(Part 4)。 |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | 前立腺癌 |
試験のホームページURL |
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実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | ノバルティス ファーマ株式会社、 金沢大学附属病院、 北海道大学病院、 公立大学法人福島県立医科大学附属病院、 京都大学医学部附属病院、 公立大学法人横浜市立大学附属病院、 神戸市立医療センター中央市民病院、 国立がん研究センター東病院、 千葉県がんセンター |
試験のフェーズ | 第Ⅱ相 |
試験進捗状況 | 募集中 |
公開日・最終情報更新日 | 2025/5/7 |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 20歳 ~ 男 |
選択基準 | - ECOG performance status:1. タキサン治療後の被験者集団のみ: ECOG performance statusが0〜2の患者。2. タキサン治療前の被験者集団のみ: ECOG performance statusが0〜1の患者。- 前立腺がんであることが、過去に組織学的、病理学的、又は細胞学的に確認されている患者。- 177Lu-PSMA-617投与期への登録前に中央評価機関により、68Ga-PSMA-11 PET/CTスキャン陽性と判定された患者。- 血清/血漿テストステロン値が去勢レベル(50 ng/dL 未満又は1.7 nmol/L 未満)の患者。- タキサン治療後の被験者集団のみ: ホルモン感受性又は去勢抵抗性,非転移性又は転移性前立腺がんに対して1 種類以上のARDT(例:エンザルタミド,アビラテロン,アパルタミド,又はダロルタミド等)による治療歴がある患者。- タキサン治療前の被験者集団のみ: 既承認のARDT(例:アビラテロン,エンザルタミド,ダロルタミド ,又はアパルタミド 等)の治療投与歴があり,治療中の進行が記録されており,担当医の評価によりARDT の変更が見込まれる患者。- 1 種類以上2 種類以下のタキサン系薬剤による治療歴がある患者。タキサン系薬剤による治療とは,タキサン系薬剤の投与期間が最低2 サイクルの場合と定義する。過去に投与されたタキサン系薬剤の種類が1 種類のみであっても,以下に該当する場合は患者を組み入れることが可能である。 :a.2種類目のタキサン系薬剤による治療が適応とならない(たとえば,高齢又は健康状態のため衰弱していると考えられる又は,不耐容)と患者の担当医師が判断した場合。- 進行性mCRPC を有している患者。以下の基準のうち1 つ以上に該当する場合に進行性mCRPC と判断する。:1. 血清PSA 進行。1 週間以上前に測定された過去のPSA 値と比較して2 回連続で上昇が認められた場合と定義する。最低開始値は2.0 ng/mL とする2. 軟部組織病変の進行。これは,治療開始以降に全標的病変の径の和(SOD)(リンパ節病変の場合は短径,非リンパ節病変の場合は長径)が最小のSOD と比較して20%以上増加した場合,あるいは1 つ以上の新規病変が出現した場合と定義する。3.骨病変の進行:骨スキャンにより評価可能病変又は新たな骨病変が認められる(PCWG3 基準 ,Scher et al 2016)。- CT 又はMRI 画像上でPCWG3-modifed RECIST v1.1 に基づく測定可能病変を1 つ以上有する患者。 |
除外基準 | - 登録前6 ヵ月以内に,ストロンチウム89,サマリウム153,レニウム186,レニウム188,ラジウム223,半身照射のいずれかの治療を受けた患者。PSMA を標的する治療歴は不可とする。- タキサン治療後の被験者集団のみ: 登録日前28 日以内に全身抗腫瘍療法[例:化学療法,免疫療法,生物学的療法(モノクローナル抗体等)。ただし,ARDT は除く]を受けた患者。- タキサン治療前の被験者集団のみ: 去勢抵抗性又は去勢感受性前立腺がんに対する細胞傷害性化学療法(例:タキサン,白金製剤,エストラムスチン,ビンクリスチン,メトトレキサート等),免疫療法又は生物学的療法(モノクローナル抗体を含む)による治療歴[注:術後補助療法又は術前補助療法としてのタキサンの投与(最大6 サイクル)は,術後補助療法又は術前補助療法の終了から12 ヵ月が経過している場合に許容される。]- 177Lu-PSMA-617, 68Ga-PSMA-11又はそれらの賦形剤や同等クラスの薬剤の成分に対して過敏症を示すことが判明している患者。- 現在,他の細胞傷害性化学療法,免疫療法,放射性リガンド療法,PARP 阻害剤,AKT 阻害剤又は治験治療を受けている患者。- CNS 転移の既往歴がある患者は治療(手術,放射線療法,ガンマナイフ)を受けていなければならないほか,神経学的に安定していて症状がなく,正常な神経機能を保持する目的でコルチコステロイドの投与を現在受けていてはならない。- 症候性脊髄圧迫を有するか,切迫した脊髄圧迫の徴候を示唆する臨床所見又は画像所見が認められる患者。 |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | ノバルティス ファーマ株式会社 |
問い合わせ先組織名 | ノバルティス ファーマ株式会社 |
部署名・担当者名 | 山内 教輔 |
電話・Email | 0120-003-293 rinshoshiken.toroku2@novartis.com |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 治療・ケア |
介入の詳細 | 放射性医薬品:177Lu-PSMA-617177Lu-PSMA-617は、7.4 GBq (+/- 10%)の用量にて静脈内投与する。 7.4 GBq の用量は、200 mCi又は 7400 MBqに相当する。放射性医薬品: 68Ga-PSMA-1168Ga-PSMA-11は、実施医療機関において前駆物質のPSMA-11を68Gaで放射標識することにより被験者への投与直前に調製する。68Ga-PSMA-11は滅菌溶液として調製され、111-185 MBq(3 - 5 mCi)の用量で静脈内投与する。その他の治験薬: 最良の支持療法/最良の標準療法最良の支持療法/最良の標準療法は、治験担当医師に従って行う(タキサン治療後の被験者集団のみ) |
主要な評価項目・方法 | 1. パート1 (安全性導入パート): 1サイクル(6週間)における用量制限毒性(DLT) [ 期間: Cycle 2 Day 1 (Day 42) ]用量制限毒性(DLT)は,検討対象の疾患又は当該疾患の経過に起因しないあらゆる毒性と定義する。DLT 評価期間はサイクル1 とする。DLT と判断するためには,NCI 有害事象共通用語規準(CTCAE)第5.0版に基づく以下のいずれかの基準が満たされると同時に,177Lu-PSMA-617 との関連性が認められなければならない。2. パート2(タキサン治療後パート)およびパート3(タキサン治療前パート): 実施医療機関の判定に基づく全奏効率(ORR) [ 期間: 177Lu-PSMA-617の初回投与から、放射線学的進行が認められるか、理由を問わない死亡が認められるか、どちらか早い時点まで。最大2年間 ]全奏効率 (ORR)は、PCWG3-modified RECIST v1.1 に従った最良総合効果(BOR)が完全奏効(CR)又は部分奏効(PR)の被験者の割合と定義する。 |
副次的な評価項目・方法 |