臨床試験ID | : | jRCT2031220179 |
情報提供元 | : | jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム) |
試験名 | : | 固形がん患者に対するニラパリブとピミテスピブの第Ⅰ相試験 |
試験の概要 | : | 切除不能・再発固形がん患者を対象にニラパリブとピミテスピブの併用時の安全性・忍容性ならびに有効性を探索的に評価する。 |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | 切除不能・再発固形がん |
試験のホームページURL |
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実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | 国立研究開発法人国立がん研究センター東病院、 北海道大学病院、 愛知県がんセンター、 大阪大学医学部附属病院 |
試験のフェーズ | 第Ⅰ相 |
試験進捗状況 | 準備中 |
公開日・最終情報更新日 |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 問わない 男女両方 |
選択基準 | 1.自由意思により、治験の参加について文書による同意を得られている。2.同意取得日の年齢が18歳以上である。3.以下を満たす固形がんと診断されている。【Dose-escalation part】i.切除不能・再発固形がん(がん種は問わない)であることが、組織学的又は細胞学的に確認されている。PARP阻害薬投与歴は問わない。ii.切除不能・再発固形がんに対する前治療の化学療法が1レジメン以上である(内分泌療法はレジメン数に含まない)。※術後補助化学療法施行例は、施行中又は最終投与6ヵ月以内に再発が認められた場合を1レジメンと判断する。【Dose-expansion part: Cohort A】i.切除不能・再発固形がん(乳がん、卵巣・卵管・腹膜がん、前立腺がん、膵がん)であることが、組織学的又は細胞学的に確認されている。ii.生殖細胞系列又は体細胞系列のBRCAバリアント(病的バリアント又は病的バリアント疑い)陽性であることが確認されている。iii.前治療としてPARP阻害薬(オラパリブ、ニラパリブ、Talazoparib、Rucaparibのいずれか)が投与され、治療中又は治療後2ヵ月以内に画像上増悪と判断されている(RECIST version 1.1 での増悪判定規準以外で増悪と判断した場合は、治験調整委員会と協議の上、登録の可否を判断する)。iv.前治療のPARP阻害薬中止後から、治験薬開始までに化学療法投与歴がない。v.固形がんの治療効果判定のための新ガイドライン(Response Evaluation Criteria in Solid Tumors:RECISTガイドライン)version 1.1に基づく測定可能病変を有する。【Dose-expansion part: Cohort B】i.切除不能・再発固形がん(卵巣・卵管・腹膜がんを除く)であることが、組織学的又は細胞学的に確認されている。ii.下記のいずれかを満たす。a.生殖細胞系列のBRCAバリアント(病的バリアント又は病的バリアント疑い)陰性乳がんb. BRCAバリアント陰性前立腺がんc.生殖細胞系列のBRCAバリアント(病的バリアント又は病的バリアント疑い)陰性膵がんd.その他の固形がん(遺伝子異常は問わない)iii.切除不能・再発固形がんに対する前治療の化学療法が1レジメン以上である(内分泌療法はレジメン数に含まない)。※術後補助化学療法施行例は、施行中又は最終投与6ヵ月以内に再発が認められた場合を1レジメンと判断する。iv. PARP阻害薬の投与歴がない。v.固形がんの治療効果判定のための新ガイドライン(Response Evaluation Criteria in Solid Tumours:RECISTガイドライン)version 1.1に基づく測定可能病変を有する。4. ECOG Performance Statusが0又は1である。5. 12週以上の生存が期待される。6.登録前7日以内の臨床検査結果により、以下の臓器機能を満たしている(同一曜日を可とする)。ただし、輸血、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)投与後14日以内の測定値は除く。-好中球数 ≧ 1,500/mm3-血小板数 ≧ 100,000/mm3-ヘモグロビン ≧ 9.0 g/dL-クレアチニンクリアランスの計算値(Cockcroft-Gault式*)若しくは実測値 ≧ 50 mL/min-T-Bil ≦1.5倍×施設基準値上限(Gilbert’s syndromeを有する被験者は治験調整委員会との合意があれば2.0 mg/dL超でも登録可とする)-ALT及びAST ≦ 100 U/L*:Cockcroft-Gault式:クレアチニンクリアランス値=(140−年齢)×体重(kg)/(72×血清クレアチニン値)(※女性の場合はさらに得られた値を0.85倍にする。)7.妊娠可能な女性では、登録前7日以内(同一曜日は可とする)の妊娠検査結果が陰性である。8.妊娠可能な女性又は女性のパートナーでは、同意取得後から治験薬最終投与後少なくとも7ヵ月間、避妊することに同意している。男性又は男性のパートナーでは、治験薬投与開始日から治験薬最終後投与少なくとも4ヵ月間、避妊すること及び精子提供及び精子凍結しないことに同意している。9.女性では同意取得後から治験薬最終投与後少なくとも1ヵ月間授乳しないことに同意している。10.薬剤の経口投与が可能である患者 |
除外基準 | 1.過去にHSP90を標的とした治療薬の投与歴を有する。2. 症状のある脳転移や髄膜播種を有する。3. 以下の既往歴又は合併症を有する。- コントロールが困難な胸水、腹水又は心嚢液貯留- QT延長症候群- 間質性肺炎- 精神的な異常または薬物乱用の傾向4. 妊娠中又は授乳中の患者。5.登録前3年以内のその他の悪性腫瘍の既往を有する。ただし、局所治療により治癒と判断されるCarcinoma in situ(上皮内癌)や粘膜内癌相当の病変、全身治療を必要としない非転移性前立腺癌は除く。6. 他の抗腫瘍治療の同時治療を受けている。-治験薬投与開始予定日14日以内に前治療(化学療法、分子標的薬治療、抗体療法、ホルモン療法、免疫療法など)を実施した。ただし骨転移に対するビスホスホネート製剤やデノスマブの投与、また前立腺がんに対するLH-RHアゴニスト製剤(リュープロレリン、ゴセレリン)やGnRH受容体アンタゴニスト(デガレリクス)の投与は許容する。- 治験薬投与開始予定日28日以内に放射線療法、放射線医薬品療法を受けている。ただし、緩和的な放射線照射については、14日以内に施行されていなければ、登録可能とする。7. 以下の感染症を有する。- HBs抗原陽性 ただし、最新の知見に基づき、HBs抗原陽性でもエンテカビルを内服し、HBV- DNAが20 IU/mL (1.3 logIU/mL)未満の場合は登録可能とする。- HBs抗体又はHBc抗体陽性 ただし、HBs抗体又はHBc抗体陽性であった場合でもHBV-DNAが20 IU/mL (1.3 logIU/mL)未満であれば登録可能とする。- HCV抗体陽性 ただし、HCV抗体が陽性であった場合でも、HCV-RNAが検出限界値未満であれば登録可能とする。- HIV ただし、HIVスクリーニング検査が陽性であった場合でも、HIV確認検査において感染が否定されれば登録可能とする。8. その他、治療を要する活動性感染症を有する。9. 登録時に全身性副腎皮質ステロイド (プレドニゾロン換算で10mg/日以下の場合は許容とする) や全身性免疫抑制薬による治療を受けている(検査又はアレルギー反応に対する予防投与、放射線療法に伴う浮腫軽減などを目的とした一時的な使用を除く)。10. 前治療による毒性から回復(Grade 1以下又はベースラインまで)していない。ただし、選択基準6を満たす血液検査値異常、Grade 2であっても末梢性感覚ニューロパチー、脱毛症、皮膚色素過剰、その他治験責任医師が安全性に問題ないと判断した場合は許容する。11. 登録前6ヵ月以内に心筋梗塞あるいはうっ血性心不全 (New York Heart Association class III or IV) 、不安定性狭心症、治療を要し安定しない不整脈を有する。12. 登録前4週間以内に大手術(リンパ節生検、針生検、ポート留置等の小手術は該当しない)を受けている。13. 両眼の矯正視力がともに0.5未満(万国式試視力を用いる)の患者。14. その他重篤な急性又は慢性の医学的に重大な異常を有する。15. 治験責任医師又は治験分担医師(以下、治験担当医師)が本治験への登録が不適であると判断する。 |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | 国立研究開発法人国立がん研究センター東病院 |
問い合わせ先組織名 | 国立研究開発法人国立がん研究センター東病院 |
部署名・担当者名 | 臨床研究支援部門 治験調整事務局 |
電話・Email | 04-7133-1111 nirapim_core@east.ncc.go.jp |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 治療・ケア |
介入の詳細 | [Dose-escalation part]ニラパリブとピミテスピブ併用時の忍容性をDose-escalation partで確認し、推奨用量を決定する。用量レベル1より開始し、基準に従い用量レベル2、用量レベル3もしくは用量レベル-1へ移行する。用量レベル-1:ニラパリブ 100 mg/日、ピミテスピブ 80 mg/日用量レベル1:ニラパリブ 200 mg/日、ピミテスピブ 80 mg/日用量レベル2:ニラパリブ 200 mg/日、ピミテスピブ 120 mg/日用量レベル3:ニラパリブ 200 mg/日、ピミテスピブ 160 mg/日ニラパリブは1日1回毎日経口投与する。ピミテスピブは1日1回5日間経口投与し、2日間休薬する。4週を1サイクルとする。[Dose-expansion part]Dose-escalation partの結果に基づいて決定したRDで投与する。 |
主要な評価項目・方法 | Dose-escalation partにおけるDLT発現割合 |
副次的な評価項目・方法 | - 有害事象発生割合- 治験責任医師又は分担医師の判定による確定された客観的奏効割合- CA125奏効割合- PSA奏効割合- 無増悪生存期間- 奏効期間- 治療成功期間- 病勢制御割合- 全生存期間- 腫瘍径和の変化率 |