臨床試験ID | : | jRCT2031210650 |
情報提供元 | : | jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム) |
試験名 | : | 再発/遠隔転移を伴う頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)又は肝細胞癌(HCC)患者を対象にBI 765063 + BI 754091(ezabenlimab)の併用投与又は,BI 765063 + ezabenlimabとBI 836880,化学療法又はセツキシマブの併用投与を検討する非盲検試験 |
試験の概要 | : | 本治験の主要目的は,以下におけるBI 765063の抗腫瘍活性を評価することである。- シグナル制御タンパク質アルファ(SIRPα)V1/V1ホモ接合型で,再発/遠隔転移を伴うHNSCC患者の2次治療における,ezabenlimab及びセツキシマブ(コホートA)若しくはezabenlimab及び化学療法(コホートB)との併用投与- SIRPα V1/V1ホモ接合型で,進行/遠隔転移を伴うHCC患者の1次治療における,ezabenlimabのみ(コホートC)若しくはezabenlimab及びBI 836880(コホートD)との併用投与- SIRPα V1/V1ホモ接合型で,アテゾリズマブ + ベバシズマブ療法中に疾患進行が認められた,進行/遠隔転移を伴うHCC患者の2次治療における,ezabenlimab及びBI 836880との併用投与(コホートE) |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | 再発/遠隔転移を伴う頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)又は肝細胞癌(HCC)患者 |
試験のホームページURL |
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実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社、 公益財団法人がん研究会 有明病院 |
試験のフェーズ | 第Ⅰ相 |
試験進捗状況 | 募集中 |
公開日・最終情報更新日 | 2022/5/19 |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 問わない 男女両方 |
選択基準 | - SIRPαのV1対立遺伝子(V1様対立遺伝子を含む)がホモ接合型の患者。- RECIST v1.1に基づく測定可能病変を1つ以上有する患者。- 米国東部癌共同研究グループ(ECOG)Performance Statusが1以下の患者。- HNSCC患者のみ(コホートA及びB):� 組織学的又は細胞学的に確認された,再発又は遠隔転移を伴う,口腔,中咽頭,下咽頭,又は喉頭のHNSCCを有し,局所療法(例:手術,放射線療法)では治癒不能と判断されている患者。� 免疫チェックポイント阻害薬による治療歴がなく,再発/遠隔転移を伴う状態でのプラチナ製剤を含む標準療法中に疾患進行が認められた患者。- HCC患者のみ(コホートC,D,及びB):� 組織学的に又は(AASLD基準に基づきダイナミックコンピューター断層撮影[CT]又は磁気共鳴画像[MRI]による)画像診断で確認された,局所進行/遠隔転移を伴う及び/又は切除不能なHCC患者。� 全身治療歴のない患者60例を,2つの1次治療HCCコホートにランダム化する。� アテゾリズマブ+ベバシズマブによる1次治療中に疾患進行が認められた患者30例を,2次治療HCCコホートに組み入れる。� Child-Pugh分類がAの患者。 |
除外基準 | - SIRPα V2対立遺伝子を1つ以上有する患者,すなわちSIRPα V1/V2又はV2/V2の患者。- 抗PD-(L)1抗体薬,抗SIRPα抗体薬,又は抗VEGF薬(BI 836880を使用するコホートのみ)による治療歴を有する患者。ただし,アテゾリズマブ + ベバシズマブによる治療歴が必要な2次治療HCCコホートの患者は除く。- HNSCC患者のみ(コホートA及びB)上咽頭癌患者。- HCC患者のみ(コホートC,D,及びE)既知の線維層板HCC,肉腫様HCC,若しくは胆管細胞癌及びHCCの混合型を有する患者。� びまん性浸潤HCCタイプの腫瘍(境界不明瞭な乏血性の浸潤性腫瘍)を有する患者。� 予定される治験薬初回投与の前6カ月以内に,臨床的に意義のある腹水(症状コントロールを維持するために非薬理学的介入[例:腹水穿刺]が必要な腹水と定義)が認められた患者。� 治験薬投与開始前6カ月以内における,最近の出血性疾患又は出血リスク(瘻孔,GI穿孔,腹腔内膿瘍を含む)の既往を有する患者。� 未治療又は治療が不完全な,出血を伴うか出血リスクが高い静脈瘤を有する患者。 |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 |
問い合わせ先組織名 | 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 |
部署名・担当者名 | 河原 志津子 |
電話・Email | 03-6417-2770 ctinfo@boehringer-ingelheim.com |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 治療・ケア |
介入の詳細 | 点滴投与Ezabenlimab:240 mgを3週に1回(q3w)BI 836880:720 mg q3wBI 765063:24 mg/kg q3w各21日サイクルのDay 1に投与。セツキシマブ:初回用量400 mg/m2,その後は250 mg/m2を週1回又は500 mg/m2を2週ごとパクリタキセル:80 mg/m2を週1回ドセタキセル:75 mg/m2を3週ごと又は30 mg/m2を週1回で,各国の診療基準に従い忍容性が認められる場合は40 mg/m2に増量してもよい5-フルオロウラシル:1000 mg/m2/日を3週ごとに4日間投与メトトレキサート:40 mg/m2を週1回投与し,各国の診療基準に従い忍容性が認められる場合は60 mg/m2に増量してもよい経口投与カペシタビン:3週を1サイクルとして,1250 mg/m2を1日2回2週間経口投与し,その後1週間休薬 |
主要な評価項目・方法 | 客観的奏効(OR)の確定とする。ORは,最良総合効果が完全奏効(CR)又は部分奏効(PR)であることと定義する。最良総合効果は,固形癌の治療効果判定基準(RECIST)バージョン1.1(v1.1)に従い,治験薬の初回投与から疾患進行,死亡,若しくは後続の抗がん治療開始,追跡不能,又は同意撤回の前の最後の評価可能な腫瘍の評価のいずれか早い時点までの治験担当医師の評価に基づき判断する |
副次的な評価項目・方法 | - 客観的奏効期間(DOR):最初にCR又はPR(RECIST v1.1)が確認された時点から,ORが得られた患者における疾患進行(PD)の徴候又は死亡のいずれか早い方の時点までの期間と定義する。- 病勢コントロール(CR,PR,又は疾患安定[SD]):RECIST v1.1に従って治験担当医師が評価する。- 無増悪生存(PFS):治験薬の初回投与日から,疾患進行(PD)又は死亡までの期間と定義する。- 治験薬投与下で発現した有害事象(AE):治験薬の初回投与から死亡,後続の抗がん治療,追跡不能,又は同意撤回のいずれか早い時点までの治験担当医師の評価に基づき判断する。 |