臨床試験情報

臨床試験ID : jRCT2031210358
情報提供元 : jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム)
試験名 : オシメルチニブが無効となったEGFR 変異局所進行又は転移性非小細胞肺癌患者を対象としてアミバンタマブ及びlazertinib とプラチナ製剤を含む化学療法の併用とプラチナ製剤を含む化学療法を比較する第3 相,非盲検,ランダム化試験
試験の概要 : この試験の目的は、オシメルチニブが無効となった上皮成長因子受容体(EGFR) のエクソン19 欠失変異又はエクソン21 のL858R 変異を有する局所進行又は転移性非小細胞肺癌(NSCLC )被験者におけるlazertinib、アミバンタマブ、カルボプラチン及びペメトレキセド(LACP)並びにアミバンタマブ、カルボプラチン及びペメトレキセド(ACP)の有効性をそれぞれカルボプラチン及びペメトレキセド(CP)と比較することである。

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 非小細胞肺癌
試験のホームページURL

実施施設&進捗状況

試験実施施設 ヤンセンファーマ株式会社 公益財団法人がん研究会 有明病院 独立行政法人国立病院機構岩国医療センター 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター 兵庫県立がんセンター 独立行政法人国立病院機構山口宇部医療センター 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター 静岡県立静岡がんセンター 独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院 新潟県立がんセンター新潟病院 国立大学法人愛媛大学医学部附属病院 和歌山県立医科大学附属病院 久留米大学医学部附属病院 独立行政法人国立病院機構渋川医療センター 東京都立駒込病院
試験のフェーズ 第Ⅲ相
試験進捗状況 募集中
公開日・最終情報更新日 2022/8/26

試験に参加できる条件

年齢・性別 問わない 男女両方
選択基準 ・放射線照射歴のない、固形がんの治療効果判定のための新ガイドライン(RECIST) v1.1 に基づく測定可能病変を少なくとも1 個有する。・局所進行又は転移性の非扁平上皮非小細胞肺癌(NSCLC)を有することが組織学的又は細胞学的に確認されており、局所進行又は転移性癌の診断時又は診断後に、上皮成長因子受容体(EGFR)のエクソン19 欠失変異又はエクソン21 のL858R 変異を有することが特定されている。・脳転移の既往のある被験者は,全ての病変を臨床上の必要性に応じて治療されていなければならない(すなわち,それ以上の根治的局所治療を現在必要としない)。脳転移に対する根治的局所治療は,ランダム化の少なくとも14 日前に完了していなければならない。頭蓋内病変の治療に関しては1 日用量prednisone 10 mg 以下相当の治療を受けていることが可能である。・Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)performance status が0又は1である。・過去の全身抗がん治療による毒性は全て、National Cancer Institute Common Terminology Criteria for Adverse Events(NCI CTCAE)バージョン5.0のGrade1又はベースライン値に回復していなければならない[ただし,脱毛症(グレードを問わない),末梢性ニューロパチー(Grade2以下),ホルモン補充療法で安定している甲状腺機能低下症(Grade2以下)は除く]。・妊娠の可能性がある女性は、スクリーニング時及び治験薬の初回投与前72時間以内の血清妊娠検査が陰性であり、治験期間中も血清又は尿妊娠検査を受けることに同意しなければならない。・直近の治療ラインでオシメルチニブの単独投与中又は投与後に進行が認められた。オシメルチニブは、局所進行又は転移性NSCLC に対する一次治療として、あるいは第一世代又は第二世代EGFR チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)単独投与後の二次治療として投与されている必要がある。何らかの種類のネオアジュバント療法及び/又はアジュバント療法を受けていた被験者は、その治療の最終投与後12 カ月以降に局所進行又は転移性癌に進行し、局所進行又は転移性癌に対するオシメルチニブの投与中又は投与後に進行した場合は適格とする。オシメルチニブの投与は、ランダム化の8日(4半減期)前までに中止する必要がある(すなわち,本治験のDay -8までに最終投与を行う)。
除外基準 ・ランダム化前14日未満の期間中に、NSCLC の緩和治療として放射線治療を受けた。・症候性又は進行性の脳転移を有する。・軟髄膜疾患の既往を有する又は現在認められる,あるいは手術又は放射線による根治的治療を受けていない脊髄圧迫を有する。・小細胞肺癌への形質転換が確認されている。・薬剤性ILD 又は放射線肺臓炎を含む間質性肺疾患(ILD)の既往がある。

問い合わせ先

実施責任組織 ヤンセンファーマ株式会社
問い合わせ先組織名 ヤンセンファーマ株式会社
部署名・担当者名 メディカルインフォメーションセンター
電話・Email 0120-183-275 DL-JANJP-JCO_TL_TSG_EMP@its.jnj.com

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細 Lazertinib(JNJ-73841937、YH-25448):Lazertinibは経口投与される。アミバンタマブ(JNJ-61186372):アミバンタマブは静注内投与される。ペメトレキセド:ペメトレキセドは静脈内投与される。カルボプラチン:カルボプラチンは静脈内投与される。A群:LACP(Lazertinib、アミバンタマブ、カルボプラチン及びペメトレキセド)Lazertinibの経口投与とアミバンタマブ、カルボプラチン及びペメトレキセドの静脈内投与を最大4サイクル(各サイクルは21日間)行う。その後は維持療法として疾患進行までLazertinib、ペメトレキセド及びアミバンタマブの投与を継続する。B群:CP(カルボプラチン及びペメトレキセド)カルボプラチンとペメトレキセドの静脈内投与を最大4サイクル(各サイクルは21日間)行う。その後は維持療法として疾患進行までペメトレキセドの投与を継続する。C群:ACP(アミバンタマブ、カルボプラチン及びペメトレキセド)アミバンタマブ、カルボプラチン及びペメトレキセドの静脈内投与を最大4サイクル(各サイクルは21日間)行う。その後は維持療法として疾患進行までアミバンタマブとペメトレキセドの投与を継続する。
主要な評価項目・方法 RECIST v1.1 ガイドラインを用いた盲検化独立中央評価(BICR)による無増悪生存期間(PFS)PFSは、ランダム化から、固形がんの治療効果判定のための新ガイドライン(RECIST) v1.1を用いて客観的疾患進行が認められた日又は死亡日のいずれか早い方までの期間と定義される。
副次的な評価項目・方法 BICR判定による客観的奏効率客観的奏効率は、 RECIST v 1.1基準を用いてBICRにより定義された最良効果として完全奏効(CR)又は部分奏効(PR)のいずれかを達成した被験者の割合と定義する。全生存期間(OS)全生存期間は、ランダム割付け日から被験者の死因を問わない死亡日までの期間と定義する。奏効期間(DoR)DoR は,PR 又はCR が得られた被験者において,最初に奏効(PR 又はCR)が確認された日から,進行又は死亡が確認された日のいずれか早い方までの期間と定義する。後治療に至るまでの期間(TTST)TTST は、ランダム化した日から治験薬投与中止後に次の抗がん治療を開始した日又は死亡日のいずれか早い方までの期間と定義する。最初の後治療後の無増悪生存期間(PFS2)PFS2 は、ランダム化から次の抗がん治療開始後に治験責任(分担)医師の評価に基づき、2 回目の客観的疾患進行(PFS の評価に用いた進行の後に認められた進行)が認められた日又は死亡日のいずれか早い方までの期間と定義する。症状進行までの期間(TTSP)TTSP は、ランダム化から治験責任(分担)医師が肺癌に関連すると判断し症状管理のために抗がん治療及び/又は臨床介入を変更する必要がある新規症状又は症状悪化のうちいずれか早い方が電子症例報告書(eCRF) に記録されるまでの期間と定義する。頭蓋内PFS頭蓋内PFS は、ランダム化からRECIST v1.1 を用いたBICR に基づく客観的頭蓋内疾患進行が認められた日又は死亡日のいずれか早い方までの期間と定義する。有害事象(AEs)が発現した被験者数有害事象とは、治験に参加している被験者に生じたあらゆる好ましくない医療上のできごとであり、必ずしも当該医薬品(治験薬を含む)の投与との因果関係が明らかなもののみを示すものではない。臨床検査値異常が認められた被験者数臨床検査値異常(血液生化学的検査、血液学的検査、血液凝固検査及び尿検査)が認められた被験者数を報告する。血清中アミバンタマブ濃度血清試料を分析し、アミバンタマブ濃度を測定する。血漿中Lazertinib濃度血漿試料を分析し、lazertinib濃度を測定する。抗アミバンタマブ抗体を有する被験者数抗アミバンタマブ抗体を有する被験者数を報告する。非小細胞肺癌−症状評価質問票 (NSCLC-SAQ)NSCLC-SAQは、進行非小細胞肺癌(NSCLC)の症状を評価する成人を対象とした7項目のPRO評価法である。NSCLC-SAQには7日間の想起期間がある。NSCLCの症状として特定される5つの領域と付随する項目(咳嗽(1項目)、疼痛(2項目)、呼吸困難(1項目)、疲労(2項目)及び食欲(1項目))を含む。各項目は0~4の反応尺度を用い、スコアが高いほど症状が重度であることを示す。合計スコアを算出するには、これらの領域のすべてが欠測してはならず、スコアが高いほど症状が重度であることを示す0~20の範囲の反応を示す。European Organization of Research and Treatment of Cancer Quality of Life Questionnaire Core 30 (EORTC-QLQ-C30) スコアEORTC QLQ-C 30は30項目からなり、 5つの機能尺度、 1つの全般的健康状態尺度、 3つの症状尺度、及び6つの単一症状項目からなる。回答は口頭評価尺度を用いて報告する。項目及び尺度のスコアを0から100の尺度に変換する。スコアが高いほどHRQoLが高く、機能が良好であり、症状が多い(悪い)ことを示す。Patient Reported Outcomes Measurement Information System-Physical Function (PROMIS-PF)PROMIS-PFは、全般的な健康状態、身体障害の程度、全般的な健康状態の特徴を明らかにし、その理解を深めるために使用する。身体機能は、一般的に用いられている指標及び癌に特異的な患者報告アウトカム(PRO)指標の基盤である。

よりよい情報提供を行うために、ご協力をお願いいたします。

このサイトについて | サイトマップ | お問い合わせ

(c) 国立研究開発法人国立がん研究センター