臨床試験ID | : | jRCT2031210330 |
情報提供元 | : | jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム) |
試験名 | : | 根治的治療後の血中循環腫瘍由来DNAの存在に基づく分子的疾患を有する、HER2陰性BRCA変異陽性乳癌患者又はトリプルネガティブ乳癌患者を対象とした、ニラパリブの有効性及び安全性をプラセボと比較するランダム化第3相二重盲検試験(ZEST) |
試験の概要 | : | 本治験は根治的治療後に血中循環腫瘍由来DNA(ctDNA)が検出された18歳以上の腫瘍BRCA(tBRCA)変異を有するホルモン受容体(HR)陽性のヒト上皮細胞増殖因子受容体2(HER2)陰性乳癌患者又はBRCA変異ステータスを問わないトリプルネガティブ乳癌(TNBC)患者を対象に、ニラパリブの安全性及び有効性を評価する試験である。根治的治療を過去の任意の時点で完了した患者がctDNAのモニタリングおよび本治験に登録できる可能性がある。 |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | 乳癌 |
試験のホームページURL | |
この試験の説明 |
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実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | 武田薬品工業株式会社、 国立がん研究センター中央病院、 国立がん研究センター東病院、 北海道がんセンター、 相良病院、 埼玉県立がんセンター、 昭和大学病院、 四国がんセンター、 埼玉医科大学国際医療センター、 広島市立広島市民病院、 岡山大学病院、 神奈川県立がんセンター、 九州がんセンター、 有明病院、 順天堂大学医学部附属順天堂医院、 大阪国際がんセンター、 東海大学医学部付属病院、 近畿大学病院、 聖マリアンナ医科大学病院、 埼玉医科大学総合医療センター、 愛知県がんセンター |
試験のフェーズ | 第Ⅲ相 |
試験進捗状況 | 募集中 |
公開日・最終情報更新日 | 2022/8/5 |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 問わない 男女両方 |
選択基準 | - I〜III期の乳癌患者で、原発腫瘍の外科的切除を行い、次のいずれかであることが確認された患者:BRCAステータスを問わないTNBC、または、過去に病的又は病的疑いのtBRCA変異陽性を確認された記録があるHR陽性HER2陰性乳癌- 根治目的での標準治療を完了した患者。- HR陽性乳癌を有する患者のうち該当する場合は、内分泌療法レジメンが安定していなければならない。- 中央検査機関での検査により検出可能なctDNAを有する患者- ctDNAアッセイの構築、tBRCA及び相同組換え修復欠損(HRD)検査のために必要な、十分な量及び質の原発性腫瘍の保存腫瘍組織検体がある患者- Eastern Cooperative Oncology Group (ECOG) performance status が0 又は1 の患者 |
除外基準 | - 過去にポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害剤の投与を受けた患者- CDK 4/6阻害薬による治療を現在受けている患者、アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、及びタモキシフェン以外の内分泌療法(卵巣機能抑制剤の併用有無を問わない)を現在受けている患者- 治験実施計画書に規定する総合的な評価で転移又は局所再発の徴候が認められる患者- 病理学的評価、画像評価又は臨床評価により術前補助化学療法に対して明確な治療効果を示さなかった患者- 適切に治療又はコントロールされていない高血圧を有する患者- ランダム化前30日以内に生ワクチンを接種した患者- 二次癌が認められた患者。ただし、以下の患者は除外されない:(a)適切に治療された非黒色腫皮膚癌、根治的治療が行われた子宮頸部上皮内癌、非浸潤性乳管癌(DCIS)又はI期の子宮内膜癌(Grade 1)患者、(b)ランダム化の5年以上前に診断され、疾患再発が認められず1ラインを超える化学療法を受けていない固形がん及びリンパ腫(骨髄浸潤なし)患者- 妊娠中若しくは授乳中の女性患者、及び/又は治験薬投与期間中及び治験薬の最終投与後180日までに妊娠を予定している女性患者- 免疫不全状態にある患者。なお、脾臓摘出術を受けた患者は許容される。既知のヒト免疫不全ウイルス(HIV)を有する患者は、治験実施計画書の基準を満たす場合、許容される。- 骨髄異形成症候群(MDS)又は急性骨髄性白血病(AML)の既往歴を有する患者 |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | 武田薬品工業株式会社 |
問い合わせ先組織名 | 武田薬品工業株式会社 |
部署名・担当者名 | 臨床試験情報 お問合せ窓口 |
電話・Email | 06-6204-2111 smb.Japanclinicalstudydisclosure@takeda.com |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 治療・ケア |
介入の詳細 | コホート1:tBRCA変異陽性HER2陰性乳癌患者(HRステータスを問わない、HR陽性TNBCを含む)参加基準に合致した被験者はニラパリブまたはプラセボを服用する。コホート2:tBRCA野生型TNBC患者参加基準に合致した被験者はニラパリブまたはプラセボを服用する。 |
主要な評価項目・方法 | 1. 無病生存期間(DFS)評価期間:4年DFSとは、ランダム化された日から、疾患再発が認められた日、又は死亡(死因は問わない)のうちいずれか早い方までの期間と定義する。 |
副次的な評価項目・方法 | 1. 全生存期間(OS)評価期間:8年OSはランダム化された日から死亡(死因は問わない)までの期間と定義する。2. 後続の抗腫瘍療法での増悪までの期間(TTP)評価期間:8年TTPは、ランダム化された日から、主要評価項目であるDFSの評価に用いた増悪イベント後の最初の増悪イベント又は死亡(死因は問わない)までの期間と定義する。3. 無遠隔再発生存期間(DRFS)評価期間:4年DRFSは、ランダム化された日から遠隔転移が最初に検出された日又は死亡(死因は問わない)までの期間と定義する。4. 試験治療下で発現した有害事象(TEAEs)、重篤な有害事象(SAEs)、特に注目すべき有害事象、死亡に至ったTEAE、用量調節に至ったTEAE及び投与中止に至ったTEAEの発現率評価期間:8年全てのTEAEs、SAEs、特に注目すべき有害事象、死亡に至ったTEAEs、用量調節に至ったTEAE及び投与中止に至った有害事象を収集する。5. 臨床上重大な臨床検査パラメータ、バイタルサイン、ECOG performance status、及び併用薬の使用が認められた症例数評価期間:8年臨床上重大な臨床検査パラメータ、バイタルサイン、ECOG performance status、及び併用薬の使用が認められた症例数を評価する。6. European Organization for Research and Treatment of Cancer Quality of Life Questionnaire-C30(EORTC-QLQ-C30)を用いたベースラインからのスコアの変化評価期間:ベースライン(Day 1)から8年間EORTC-QLQ-C30は30項目の質問からなる指標で癌患者の生活の質を評価するためのものである。7. Functional Assessment of Cancer Therapy - General Population(FACT-GP5)を用いたベースラインからのスコアの変化評価期間:ベースライン(Day 1)から8年間FACT-GP5の項目は、FACT-Gの単一項目であり、がん患者にとって治療による副作用の悩みがどの程度であるかを評価する。8. Patient reported Outcomes Version of the Common Terminology Criteria for Adverse Events(PRO-CTCAE)のスコア評価期間:ベースライン(Day 1)から8年間PRO-CTCAEは、がん患者を対象とした症候性毒性を評価するために開発されたPRO測定法である。 |