臨床試験情報

臨床試験ID : jRCT2031210264
情報提供元 : jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム)
試験名 : HRD陽性再発・難治性婦人科希少がんに対するNiraparibの安全性・有効性を評価する単群・非盲検第II相試験
試験の概要 : HRD陽性再発・難治性婦人科希少がんに対するNiraparibの安全性・有効性を評価する。

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 子宮平滑筋肉腫、子宮体癌、子宮肉腫、子宮頸癌、外陰癌、腟癌
試験のホームページURL

試験に参加できる条件

年齢・性別 20歳 ~ 女
選択基準 以下の基準をすべて満たす患者1. 本試験に参加する施設に通院又は入院中の子宮平滑筋肉腫(uLMS)、あるいはBRCA変異陽性婦人科希少がんの者2. 同意取得時において年齢が20歳以上の者3. 将来の治療に不利益を被ることなく、いつでも同意を撤回できることを理解したうえで、治験に関連した手順(標準的な医療行為は除く)を実施する前に、自由意思で書面による同意を示すことができる者4. 組織学的に悪性腫瘍と診断され、治癒切除不能な進行・再発固形悪性腫瘍の者(組織診が他院で行われている場合、登録施設での確認は要さない)【コホートA・B】組織学的に確定されたuLMS【コホートC】BRCA変異陽性婦人科希少がん5. 原発または再発腫瘍(試験開始前の生検によるものを含む)のホルマリン固定パラフィン包埋組織標本がある者6. 腫瘍組織を用いたがんゲノム検査に同意し、かつ実施した腫瘍検査で陽性(BRCA変異陽性もしくは相同組換え修復欠損(HRD)陽性)を示す者【コホートA】 本試験で定めるHRD検査*1にて腫瘍BRCA変異陽性*2のもの。ただし本試験参加前に保険診療下で施行したがん遺伝子パネル検査*3にて腫瘍BRCA変異陽性*2と判断されたものはHRD検査を省略して本試験に登録できるが、登録後に本試験で定めるHRD検査で確認を行う。【コホートB】本試験で定めるHRD検査*1においてHRDスコアがHighと判定される(*1のHRD検査においてGenomic Instability Scoreとして33以上)のもの。【コホートC】 本試験参加前に保険診療下で施行したがん遺伝子パネル検査*3にて腫瘍BRCA変異陽性*2と判断されたもの。登録のためのスクリーニングとしてはHRD検査*1は行わない。*1. HRD検査にはmyChoice Plus(Myriad、米国)を使用。*2. BRCA遺伝子変異には病的意義不明のバリアントは含めない。また、腫瘍検体で病的変異陽性であれば、生殖細胞系列由来か体細胞由来かの判定は必須としない。*3. がん遺伝子パネル検査はFoundationOne CDx、OncoGuideTM NCCオンコパネルシステム等保険収載された診断薬であることとする。なお、バリアント情報の詳細とエキスパートパネルでの推奨があることを必須とする。7. 化学療法治療歴を有する者8. RECIST(第1.1版)に基づく測定可能病変を1つ以上有する者9. 治験薬投与開始4週間前までに最後の抗悪性腫瘍薬物治療を終了している者10. Eastern Cooperative Oncology Group (ECOG) performance status が0-1の者11. 適切な臓器機能が保たれており、登録前14日以内の最新の検査値(登録日の2週間前の同一曜日は可)が以下の基準のすべてを満たす者(ただし、検査日の14日以内に顆粒球コロニー刺激因子(持続型G-CSF(PEG)製剤含む)の投与または輸血を受けていないこと)・好中球絶対数:1500/μL・血小板数:150,000/μL・ヘモグロビン値:10 g/dL・血清クレアチニン値が基準値上限(ULN)の1.5倍以下、またはCockcroft-Gault推算式によるクレアチニンクリアランス値が50 mL/分以上・総ビリルビン値がULNの1.5倍以下、または直接ビリルビン値がULN以下・ASTおよびASTがULNの2.5倍以下、肝転移を有する場合はULNの5倍以下12. 治験薬の経口投与が可能な者13. 以下の条件のいずれかを満たす女性・スクリーニング開始前に1年以上の閉経状態にある。・避妊手術を受けている。・妊娠可能な女性は、同意取得時から治験薬最終投与180日後まで一つの非常に効果的な避妊法と一つの有効なバリア法による避妊法を同時に二つ講じることに同意する。・ライフスタイルに合致する(通常の生活習慣で性交渉をしない)場合は、性交渉を完全に避けることに同意する。
除外基準 以下の基準のいずれかに該当する患者1. 完全切除可能な者2. 4レジメン以上の化学療法治療歴を有する者3. コホートCにおいて前治療にプラチナ製剤を含む治療歴がある者では、プラチナ感受性再発の者4. 治験薬投与開始前1週間以内に、骨髄の20%を超える範囲に緩和的放射線療法を受けた者5. 直近の化学療法中に4週間を超えて持続するGrade 3以上の血液毒性が認められた者6. 直近の化学療法中に4週間を超えて持続するGrade 3以上の疲労(fatigue)が認められた者7. 治験薬投与開始前1年以内に、原発または再発病変に対する治験の目的で、骨盤放射線療法を受けた者8. 症候性でコントロール不良の脳転移または軟膜髄膜転移を有する者。 コントロール良好と判断されるためには、登録の1ヶ月以上前に中枢神経病変に対し放射線治療や外科治療が実施されていなければならない。中枢神経病変に関連した新規または進行性の臨床徴候がなく、ステロイドは登録の4週間以上前から一定の用法・用量で投与されているか、全く投与されていない状態であること。ベースライン時に脳転移がないことを確定する画像診断は要しない。脊髄圧迫病変を有する患者は、該当病変に対する確実な治療を受け、かつ28日間にわたり臨床的な安定を示唆する根拠がある場合に登録可能とする。9. 治験薬またはその他関連化合物の成分に対して過敏症がある患者10. 過去にPARP阻害薬の投与を受けた患者11. 初回投与前28日以内の期間に、他の何らかの治験薬の投与を受けた者12. 初回投与前3週間以内に大手術(治験医師の判断による)を施行した者。患者は大手術のあらゆる影響から回復していなければならない。13. 登録前24ヶ月以内に子宮平滑筋肉腫以外の悪性腫瘍の診断、検出または治療を受けた者(確実に治療された皮膚の基底細胞癌または扁平上皮癌を除く)。ただし、骨髄異形成症候群(MDS)または急性骨髄性白血病(AML)の既往歴若しくは現病歴がある場合は、罹患時期にかかわらず除外とする。14. コントロール不良の重篤な疾患、非悪性全身疾患、またはコントロール不良の活動性感染症により、医学的リスクが高いと考えられる者。例として以下が含まれるが、これらに限定されない・コントロール不良の心室性不整脈・最近(初回投与前90日以内)発現した心筋梗塞・コントロール不良の大発作てんかん・不安定脊髄圧迫病変・大静脈症候群・腸閉塞または重篤な胃腸疾患・同意書への署名の妨げとなる何らかの精神障害15. 治験薬投与開始前4週間以内に輸血(血小板または赤血球)を受けた者16. 治験薬投与開始前4週間以内に生ウイルスおよび細菌ワクチンの投与を 受けた者17. 治験結果に影響を及ぼす、若しくは全治験期間にわたる患者の治験参加の妨げとなる、または患者の治験参加が最善の利益とはならない、何らかの疾患、治療または臨床検査値異常〔活動性またはコントロール不良の骨髄抑制(貧血、白血球減少、好中球減少または血小板減少)等〕を有する患者18. 同意取得時に何らかの不法な薬物の常用者(娯楽目的での使用を含む)である、または最近(過去1年以内に)薬物若しくはアルコール乱用の既往がある患者19. 妊娠中若しくは授乳中の女性、または予定される治験期間内に妊娠を予定している女性。ただし、授乳中の女性が授乳を中止した場合は、登録可能とする。20. 免疫抑制状態にある患者(脾臓摘出を受けた患者は許容される)21. ヒト免疫不全ウイルス(HIV)陽性が既知の患者22. B型肝炎ウイルス表面抗原(HBsAg)陽性、または活動性のC型肝炎ウイルス(HCV)の感染が既知若しくは疑われる患者注:B型肝炎コア抗体(HBcAb)またはB型肝炎表面抗体(HBsAb)を有する患者は登録可能 であるが、B型肝炎ウイルス核酸検査は検出限界未満でなければならない。C型肝炎ウイルス抗体(HCVAb)陽性の患者はHCV核酸検査の検出限界未満でなければならない。23. その他、研究責任者が研究対象者として不適当と判断した者

問い合わせ先

実施責任組織 新潟大学医歯学総合病院
問い合わせ先組織名 新潟大学医歯学総合病院
部署名・担当者名 産科婦人科 榎本 隆之
電話・Email 025-227-2320 tenomoto821@gmail.com

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細 ニラパリブ200 mgを1サイクル28日として1日目から1日1回連日経口投与する。ただし、初回投与前の体重が77kg以上かつ血小板数が150,000/μL以上の場合には1日1回300mgを経口投与する。
主要な評価項目・方法 *BRCA変異陽性子宮平滑筋肉腫(uLMS)症例(コホートA):全奏効率(ORR)*BRCA変異陰性・HRD陽性uLMS症例(コホートB):ORR*BRCA変異陽性婦人科希少がん症例(コホートC):ORR(コホート毎に独立して評価する)
副次的な評価項目・方法 有効性1. uLMS:BRCA変異陽性症例(コホートA)における奏効期間(DOR)、治験開始6ヶ月時点での無増悪生存割合(PFS-6)、病変制御率(DCR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)BRCA変異陰性・HRD陽性症例(コホートB)におけるDOR、PFS-6、DCR、PFS、OS� (統合解析)コホートA及びコホートBのHRD陽性症例におけるORR、DOR、PFS-6、DCR、PFS、OS� 前治療歴毎のORR2. uLMS以外の婦人科希少がん:� BRCA変異陽性症例(コホートC)におけるDOR、DCR、PFS-6、PFS、OS� がん種、組織型、前治療歴ごとのORR、DOR、DCR、PFS-6、PFS、OS(統合解析を除きコホート毎に独立して評価する)安全性� 治験薬投与後に発現した有害事象(AE)が認められた被験者の例数及び割合� Grade 3 以上の AE が認められた被験者の例数及び割合� 重篤なAEが認められた被験者の例数及び割合� AE により治験薬の投与中止に至った被験者の例数及び割合� AE により治験薬の投与中断に至った被験者の例数及び割合� AE により治験薬の減量に至った被験者の例数及び割合� 前治療歴毎のAEが認められた被験者の例数及び割合

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