臨床試験情報

臨床試験ID : jRCT2031210152
情報提供元 : jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム)
試験名 : 再発又は難治性の急性骨髄性白血病患者を対象としたAMG 427の安全性、忍容性、薬物動態、薬力学及び有効性を評価するヒト初回投与第I相試験
試験の概要 : 再発又は難治性(R/R)の成人急性骨髄性白血病(AML)患者を対象にAMG 427の安全性及び忍容性を評価する。最大耐量(MTD)及び/又は生物学的至適用量(例:第II相試験での推奨用量[RP2D])を評価する。

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 再発又は難治性急性骨髄性白血病(AML)
試験のホームページURL

実施施設&進捗状況

試験実施施設 アムジェン株式会社 国立がん研究センター東病院 福井大学医学部附属病院
試験のフェーズ 第Ⅰ相
試験進捗状況 終了
公開日・最終情報更新日 2024/12/13

試験に参加できる条件

年齢・性別 問わない
選択基準 1. 試験特有の何らかの手順が開始される前に、文書による同意が得られている患者2. 同意説明文書への署名時点で18歳以上の患者3. 再発又は難治性AML被験者の場合に限り、WHO分類で定義するAMLのうち、1コース以上の治療に抵抗性又は再発したAML患者(例外を除外基準に示す)。4. フローサイトメトリーを用いた免疫フェノタイプにより、骨髄中の芽球率が5%以上と確認された患者5. 米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)パフォーマンスステータス2以下の患者6. 腎機能が保持されている患者:血清クレアチニン 2.0 mg/dL(176.84 µmol/L)未満;推定糸球体濾過量(eGFR)30 mL/min/1.73 m2超7. 肝機能が保持されている患者:アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)及びアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)が基準値上限(ULN)の3倍以下;ビリルビンがULNの1.5倍以下(ジルベール症候群又は溶血に起因すると考えられる場合を除く)8. 抗腫瘍壊死因子(TNF)療法を行うにあたり、活動性結核のおそれがない患者:国内ガイドラインに従い、抗TNF 療法開始前に適切な結核スクリーニング(最低限下記の事項)を行う: - スクリーニング期間中、以下に定義するとおり結核検査が陰性である:  -- ツベルクリン反応検査(PPD)が陰性(検査実施48〜72時間後の硬結が5mm未満)、又は  -- クォンティフェロン検査陰性 - PPDが陽性で、カルメット-ゲラン桿菌(BCG)ワクチン接種歴のある患者は、クォンティフェロン検査が陰性であれば可とする。 - PPD が陽性で、カルメット-ゲラン桿菌(BCG)ワクチン接種歴のない患者若しくはクォンティフェロン検査が陽性又は判定不能の患者は、以下をすべて満たせば可とする:  -- Amgen社が提供するワークシートに従う症状がない  -- 治験薬投与開始前に適切な治療又は予防(地域の標準的治療に従い)を完了した記録がある  -- 直近の予防法の後、活動性結核患者との接触歴がない  -- 治験薬初回投与前3カ月以内の胸部X線検査にて活動性結核のエビデンスがみられていない(サブスタディ投与例のみ)
除外基準 1. 急性前骨髄球性白血病(APML)を有する患者2. 中枢神経系(CNS)に、活動性の髄外AMLを有する患者3. 免疫グロブリンに過敏症を来すことが既知である患者4. スクリーニング時の白血球(WBC)15,000/μL(15×10^9/L)超(適格性においてヒドロキシウレアの使用は許容される)5. 悪性腫瘍の既往又は併発があり、その自然経過又は治療が本治験のレジメンの安全性又は有効性の評価を妨げると予想される患者。例外:悪性腫瘍の既往又は併発があるが、本治験のレジメンの安全性及び有効性の評価を妨げないと想定される患者は、Amgen社のメディカルモニターと協議の上、組入れ可能6. AMG 427投与開始前6週間以内に自家造血幹細胞移植(HSCT)を受けた患者7. AMG 427投与開始前3カ月以内に同種HSCTを受けた患者8. 免疫調節薬の全身投与を必要とする移植片対宿主病を有する患者9. 以下のいずれかを含む重大な心血管系リスクの既往又は合併のある患者:症候性のうっ血性心不全、不安定狭心症、臨床的に重要な不整脈(例:心室細動、心室性頻脈)、最近の冠動脈血管形成術の既往、植込み型除細動器の使用、又は患者の安全性に危険をもたらすか、試験の評価、手順若しくは完了を妨げる臨床的に重要な合併症10. 過去3カ月間に動脈血栓症の既往(例:脳卒中、一過性脳虚血発作)のある患者11. 試験への組入れ(Day 1)前1週間以内に抗生物質の静脈内投与を要する活動性感染症に罹患した患者。組入れ前及び組入れ後に実施医療機関の規準に従って予防的に投与した抗生物質は容認される12. 既知のヒト免疫不全ウイルス(HIV)検査陽性の患者13. B型肝炎表面抗原(HepBsAg)陽性の患者14. C型肝炎陽性又は慢性C型肝炎の患者。考えられる例外:急性C型肝炎で、ウイルスが完全に除去された場合(すなわち、ウイルス陰性)、慢性C型肝炎で、ウイルス量検出不能(C型肝炎治療の完了後24週時の持続性ウイルス学的奏効の維持[SVR24]として定義)15. Day 1のAMG 427投与開始前4週間以内、投与期間中、及び最終投与終了時までに生ワクチン接種を受けた患者16. 過去の抗がん治療による毒性が消失していない、すなわち有害事象共通用語規準(CTCAE)第4.0版のグレード1(好中球減少症、貧血、血小板減少症等の骨髄抑制を除く)又は適格基準の規定まで回復していない患者。ただし、不可逆的(2カを超えて安定していると定義)と考えられる過去の抗がん治療による脱毛又は毒性は、除外基準に記載がなく、かつ治験責任医師と治験依頼者の両者が同意した場合は組入れ可とする17. Day 1前14日以内に抗がん治療(化学療法、抗体療法、FLT3阻害剤等の分子標的療法、又は治験薬の投与)を受けた患者。例外:末梢血中白血病細胞数をコントロールするヒドロキシウレアの使用は、治験薬投与開始時まで許容される。例外:半減期の短い抗がん治療を受けた患者は、最終投与から半減期の5倍の期間が経過していれば、治験依頼者と協議の上、組入れ可能18. 組入れ(Day 1)前2週間以内の全身(非局所)コルチコステロイド、シクロスポリン、タクロリムスを含むがこれらに限定されない全身免疫調節薬の投与。例外:輸血/過敏反応の治療のためのステロイド又はステロイドの生理的補充19. FMS様チロシンキナーゼ3(FLT3)を標的とするキメラ抗原受容体発現T細胞(CAR-T)による前治療20. Day 1前28日以内の大手術。ただし、生検及び中心静脈カテーテルの挿入を除く21. 治験実施医師又はAmgen社のメディカルモニターの見解で、患者の安全性に危険をもたらす、又は試験の評価、手順又は完了を妨げると考えられる、その他の臨床的に重要な障害、病態又は疾患の既往又は合併症を有する患者22. 生殖可能な男女で、治験期間中から治験薬の最終投与4週間後まで有効性の高い避妊法を実施する意思のない患者。有効性の高い避妊法には、禁欲(男女)、精管切除、両側卵管結紮/閉塞、若しくは殺精子剤を含むコンドーム(男性)とホルモン剤による避妊法又は子宮内避妊具(IUD)(女性)の併用を含む23. 治験期間中から治験薬の最終投与4 週間後まで授乳中である、若しくは授乳の予定がある女性24. 妊娠検査陽性の女性25. 治験期間中から治験薬の最終投与4週間後までの間に妊娠の予定がある女性26. 患者又は治験実施医師の知る限りにおいて、治験実施計画書に定めるすべての試験来院又は手順を完了することができない、若しくは必須の治験手順を遵守できないと考えられる患者27. 多発性硬化症又はその他の脱髄疾患の既往がある28. アルコール性肝炎又は非アルコール性脂肪性肝炎に続発する活動性肝炎がみられる29. 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の感染歴又は感染のエビデンス。ただし、メディカルモニターの合意が得られており、かつ以下の基準を満たす・

問い合わせ先

実施責任組織 アムジェン株式会社
問い合わせ先組織名 アムジェン株式会社
部署名・担当者名 医薬開発本部 お問い合わせ窓口
電話・Email 080-7217-8592 clinicaltrials_japan@amgen.com

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細 1サイクルあたり1回0.3〜1,000μgのAMG 427を成人の再発又は難治性AML患者にIV投与する
主要な評価項目・方法 1. 用量制限毒性(DLT)が発現した被験者数[各コホートDay 1〜Day 28(28日間)]- DLT評価期間中のDLTは、有害事象共通用語規準(CTCAE)第4.0版により評価した以下のいずれかとした。ただし、サイトカイン放出症候群(CRS)のグレード判定は除く。- 薬物性肝障害- 治験薬と関連のある死亡- 7日以内にグレード1以下に軽快しないグレード2のCRS;7日以内にグレード1以下に軽快しないグレード3のCRS;初回run-in用量で報告されたグレード3のCRS;グレード3のCRSが2件発現- グレード4のCRS/注入反応- 以下を除く、基礎疾患である白血病に起因しないグレード3〜5の非血液学的毒性:脱毛症、グレード3の発疹、疲労、無力症、発熱、食欲不振又は便秘、経管栄養、完全非経口栄養又は入院を要する/入院期間の延長を必要としない悪心、嘔吐又は下痢;感染、出血、又は基礎疾患である白血病に起因する血球減少症のその他の予想される合併症;CRSを含むグレード3の注入反応;グレード3の腫瘍崩壊症候群- 白血病の非存在下で42日を超えて持続するグレード4の好中球減少症2. 治験薬投与後に発現した有害事象(TEAE)及び治験薬と関連のあるTEAEが発現した被験者数[サイクル1 Day 1〜治験薬最終投与30日後又は治験終了時;投与期間の中央値は0.62カ月であった]- 有害事象(AE)は、被験者に生じたあらゆる好ましくない医療上のできごとと定義した。- TEAEとは、治験薬(emirodatamab)の初回投与から治験薬投与終了後30日目又は治験終了日のいずれか早い時点までに発現した有害事象とした。- 治験薬と関連のある有害事象とは、治験責任医師の評価により、治験薬(emirodatamab)が原因であるという合理的な可能性があるTEAEとした。
副次的な評価項目・方法 1. Emirodatamabの最高血漿中濃度(Cmax)[コホート1、2、3、4、5、6、7a、7b、8、9、10、11、12、13、16及び17:サイクル1 Day 5(C1D5);コホート14及び15:サイクル1 Day 8(C1D8)(投与前から投与72時間後まで)]-バリデートされた分析法を用いて、Emirodatamabの血清中濃度を測定した。薬物動態(PK)パラメータの推定にはノンコンパートメント解析を実施した。LLOQ(0.05 ng/mL)未満の濃度は、データ解析前に0に設定した。2. EmirodatamabのCmax到達時間(Tmax)[コホート1, 2, 3, 4, 5, 6, 7a, 7b, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 16及び17:C1D5;コホート14及び15:C1D8(投与前から投与72時間後まで)]-バリデートされた分析法を用いて、Emirodatamabの血清中濃度を測定した。PKパラメータの推定にはノンコンパートメント解析を実施した。LLOQ(0.05 ng/mL)未満の濃度は、データ解析前に0に設定した。3. Emirodatamabの最低濃度[コホート1, 2, 3, 4, 5, 6, 7a, 7b, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 16及び17:C1D5;コホート14及び15:C1D8(投与前から投与72時間後まで)]-バリデートされた分析法を用いて、Emirodatamabの血清中濃度を測定した。PKパラメータの推定にはノンコンパートメント解析を実施した。LLOQ(0.05 ng/mL)未満の濃度は、データ解析前に0に設定した。4. 0時間から最終定量可能時間までのEmirodatamabの濃度-時間曲線下面積(AUC)[コホート1, 2, 3, 4, 5, 6, 7a, 7b, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 16及び17:C1D5;コホート14及び15:C1D8(投与前から投与72時間後まで)]-バリデートされた分析法を用いてEmirodatamabの血清中濃度を測定した。PKパラメータの推定にはノンコンパートメント解析を実施した。LLOQ(0.05 ng/mL)未満の濃度は、データ解析前に0に設定した。AUC(0-last)は線形台形法を用いて算出した。5. 0時間から無限大時間までの本薬のAUC[コホート1, 2, 3, 4, 5, 6, 7a, 7b, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 16及び17:C1D5;コホート14/15:C1D8(投与前~投与72時間後)]- バリデートされた分析法を用いて、Emirodatamabの血清中濃度を測定した。PKパラメータの推定にはノンコンパートメント解析を実施した。LLOQ(0.05 ng/mL)未満の濃度は、データ解析前に0に設定した。AUC(0-inf)は線形台形法を用いて算出した。6. 投与後0時間から14日までのEmirodatamabのAUC[全コホート:0時間からC1D1投与後14日まで(1サイクル=14日)]-バリデートされた分析法を用いてEmirodatamabの血清中濃度を測定した。PKパラメータの推定にはノンコンパートメント解析を実施した。LLOQ(0.05 ng/mL)未満の濃度は、データ解析前に0に設定した。AUC(14d)は、サイクル1の全投与日のAUC値の合計として算出した。7. Emirodatamabの終末相半減期(t1/2, z)[コホート1, 2, 3, 4, 5, 6, 7a, 7b, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 16及び17:C1D5;コホート14及び15:C1D8(投与前から投与72時間後まで)]-バリデートされた分析法を用いてEmirodatamabの血清中濃度を測定した。PKパラメータの推定にはノンコンパートメント解析を実施した。LLOQ(0.05 ng/mL)未満の濃度はデータ解析前に0に設定した。t1/2,zはt1/2,z=ln(2)/λzとして算出した。ここでλzは終末対数線形相の線形回帰により推定した一次終末相速度定数である。8. 改訂版国際ワーキンググループ(IWG)効果判定基準に基づく最良総合効果[サイクル1 Day 1〜治験薬最終投与30日後又は治験終了時;投与期間の中央値は0.62カ月であった]- IWG効果判定基準に従って評価した以下のいずれかを奏効とした。- 完全寛解(CR):骨髄(BM)芽球<5%;アウエル小体を伴う芽球なし;髄外病変なし;好中球絶対数>1.0×10^9/L;血小板数>100×10^9/L;赤血球輸血非依存性- 末梢血球数の不完全な回復を伴うCR(CRi):好中球減少症(<1.0×10^9/L)又は血小板減少症(<100×10^9/L)の残存を除くCR- 部分的な血液学的回復を伴う完全奏効/寛解(CRh):骨髄芽球5%以下、循環血中芽球/髄外病変なし、末梢血球数(血小板数)の部分的回復>50,000/μL、ヘモグロビン≥7g/dL及び好中球絶対数>500/μL。- 形態学的に白血病細胞がない状態:骨髄芽球5%未満;アウエル小体を伴う芽球なし;髄外病変なし;血液学的回復は不要- 部分寛解:CRの血液学的基準;骨髄芽球が5〜25%に減少;投与前の骨髄芽球比率が50%以下に減少

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