臨床試験情報

臨床試験ID : jRCT2031210107
情報提供元 : jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム)
試験名 : 限局型小細胞肺癌患者に対して、化学放射線療法と化学放射線療法にアテゾリズマブを併用する療法の有効性を比較するランダム化第Ⅲ相試験(NRG-LU005)
試験の概要 : 化学放射線療法単独と化学放射線療法+アテゾリズマブ併用におけるLS-SCLC患者の全生存期間を比較する。

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 限局型小細胞肺癌 (LS-SCLC)
試験のホームページURL

実施施設&進捗状況

試験実施施設 埼玉医科大学国際医療センター 国立病院機構 四国がんセンター 国立大学法人北海道大学病院 東北大学病院 鹿児島市立病院 広島大学病院 群馬大学医学部附属病院 新潟大学医歯学総合病院 杏林大学医学部付属病院 愛媛大学医学部附属病院 埼玉医科大学国際医療センター
試験のフェーズ 第Ⅲ相
試験進捗状況 募集中
公開日・最終情報更新日 2022/4/12

試験に参加できる条件

年齢・性別 問わない 男女両方
選択基準 患者は、本治験の要件及び必須の追跡調査を完了できる精神機能と身体的健康状態を有していなければならない。アテゾリズマブ投与、プラチナ製剤/エトポシドによる化学療法及び外部放射線照射の実施は、妊娠に悪影響を及ぼし、胎児死亡をはじめとするリスクを胎児にもたらす可能性がある。妊娠可能な女性及び男性は、治験登録前、治験の治療期間中、及び治験薬の最終投与後(第1群の患者では化学放射線療法完了後)6カ月間(180日間)にわたり、適切な避妊法(ホルモン法又はバリア式避妊法、禁欲)を使用することに同意しなければならない。女性被験者又はパートナーが本治験参加中に女性が妊娠した場合又は妊娠が疑われる場合は、直ちに治療担当医師に知らせること。原発腫瘍から作製したH&Eスライド1枚の提出は全患者において必要である。治験担当医師は、本治験への参加を患者に勧める前に、生体試料の提供が可能か所属医療機関の病理部に確認しておく必要がある(詳細については10項参照)。適格規準以下の条件すべてを満たさなければ、本治験の対象として適格とみなすことはできない。1 登録前60日以内にLS-SCLC(AJCC病期分類第8版でステージTx、T1〜T4、N0〜3、M0)の診断が病理学的(組織学的又は細胞学的)に確認されている患者2 治験組入れ前にプラチナ製剤/エトポシドによる化学療法を1サイクル受けている患者。この登録前化学療法サイクルのDay 1から21日以内に治験に登録されなければならない。3 必須のプラチナ製剤/エトポシドによる登録前化学療法サイクルに先立って、測定可能病変(RECIST 1.1版に基づく)が認められていた患者4 病期判定に関する以下の最小要件を満たす患者:登録前30日以内に病歴聴取/診察を実施登録前60日以内に病期判定のためのPET/CT検査を実施� 登録前60日以内に胸部及び腹部の静注造影CT検査を実施(腎機能の問題で禁忌でない場合*)。腹部CT検査の代わりに腹部の静注造影MRI検査の実施が許容される。*注:造影剤アレルギーがある場合、造影CT検査実施前に施設のガイドラインに従った前投薬を行うこと。生命を脅かすアレルギーが確認されている場合のみ例外とする。� 登録前30日以内に脳の造影MRI検査(望ましい)又は脳の造影CT検査(脳の造影MRI検査が禁忌の場合に可)を実施5 年齢18歳以上の患者6 登録前30日以内のECOG Performance Statusが0〜2の患者7 最初の臨床検査(登録前化学療法サイクル実施時)の値が以下に該当する患者:ANC �1,500/cells/mm3血小板数 �100,000 cells/mm3ヘモグロビン �9 g/dL総ビリルビン �1.5 × ULNAST(SGOT)及びALT(SGPT) �2.0 × ULN8 登録前30日以内の腎機能が十分で以下の条件を満たす:Cockcroft-Gault(C-G)式により計算されるクレアチニンクリアランス � 30 mL/min9 胸水のある患者は、胸腔穿刺検査で細胞学的に陰性かつ血性でない場合、又は胸水が少量で胸腔穿刺により目的に適った検体を採取できず、かつCT/PET画像で代謝活性の亢進が認められていない場合に適格とする。10 閉経前の妊娠可能な女性の場合、登録前14日以内の血清妊娠検査で陰性であった患者11 治験参加前に本治験専用の同意書を用いて本人又は法的代理人が同意をした患者12 HBV/HCV検査を受けたことのない患者には、治験への登録前に検査を実施する。注:過去・現在において、肝炎の症状がない患者であってもこの検査を実施すること。13 HIV感染患者で、抗レトロウイルス療法が奏効し、6か月以内のウイルスが検出限界未満の場合は適格とする。
除外基準 除外規準以下のいずれかに該当する患者は、本治験の対象として不適格とする。1 臨床的又は放射線画像検査で転移が明らかに確認されている患者2 SCLCの根治的手術を受けた患者3 浸潤性悪性腫瘍(非黒色腫皮膚癌、限局性前立腺癌、治癒目的の切除術で治療したあらゆる早期の癌を除く)の既往歴がある患者。ただし、2年以上にわたって無病状態の場合は除く(乳房、口腔又は子宮頚部の上皮内癌はすべて組入れ可能)。4 組入れ前にSLCLに対するプラチナ製剤を含む化学療法を1サイクルより多く受けた患者。他の癌に対する化学療法による前治療は可とする。5 アテゾリマブ又はその他の免疫療法薬による前治療を受けた患者6 肺又は縦隔に対し、本治験の放射線照射野と臨床的に問題となるほど重複する放射線の前治療を受けた患者。乳癌に対する接線照射による前治療で、本治験での標的体積との重複が最小限である場合、Principal InvestigatorおよびCo-Principal Investigatorが承認すれば組入れ可能である。7 胸水又は心膜液が細胞学的に陽性である患者8 活動性の又は既知の自己免疫疾患がある、若しくは自己免疫性疾患が疑われる患者。尋常性白斑、1型糖尿病、ホルモン補充療法のみを必要とする自己免疫性病態の後遺症としての甲状腺機能低下症、全身性の治療を必要としない乾癬、又は外部からの誘発要因がなければ再発が予想されない病態の場合は組み入れ可能。9 活動性の又は過去に確認されている炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎等)を有する患者10 同種臓器移植を受けたことがある患者11 原発性免疫不全症の既往歴がある患者12 以下の重症で活動性の併発疾患がある患者:・ 既知の臨床的に問題となる肝疾患(活動性のウイルス性肝炎、アルコール性肝炎、その他の肝炎、肝硬変、脂肪肝、遺伝性肝疾患等)・それ以外の疾患、代謝機能不全、身体所見又は臨床検査結果で、治験薬の使用が禁忌となる、結果の解釈に影響が出る可能性がある、又は治療の合併症が生じるリスクが高まる可能性がある疾患又は状態が合理的に疑われる場合・活動性の結核・活動性のB型肝炎(慢性又は急性)若しくはC型肝炎感染。肝炎の状態が不明の場合はB/C型肝炎の検査を実施する必要がある。・過去にB型肝炎に感染した又は回復した患者(B型肝炎表面抗原[HBsAg]検査で陰性、B型肝炎コア抗体[抗HBc]陽性、かつウイルスDNA検査[HBsAgが陽性の場合に限って実施]で陰性と定義)は適格とする。・HCV抗体陽性の患者は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)でHCV RNAについて陰性となった場合に限り適格とする。(HCV抗体検査が陽性の患者ではHCVRNA検査を実施しなければならない。)・既知の免疫抑制性疾患、例えば骨髄移植歴又は慢性リンパ球性白血病(CLL)・CD4数が200/μL未満。HIV陽性の患者は、高活性抗レトロウイルス療法(HAART)を受けており、登録前30日以内のCD4数が200/μL以上である場合は適格とする。なお、本治験実施計画書でHIV検査は適格性の要件ではない。・登録時点で1日量がプレドニゾン10 mg又は相当量を超える長期経口ステロイド療法を必要とする慢性閉塞性肺疾患(COPD)。吸入コルチコステロイドについては除外しない。・過去3カ月間に入院を要した不安定狭心症及び/又はうっ血性心不全・過去3カ月間の貫壁性心筋梗塞・臨床的に重大な間質性肺疾患13 治験薬投与開始前14日以内にコルチコステロイド(1日量がプレドニゾン10 mg又は相当量を超える)又はその他の免疫抑制薬による全身治療を必要とした状態の患者。活動性の自己免疫疾患がなければ、1日量がプレドニゾン10 mg又は相当量を超える吸入又は局所ステロイド及び副腎ホルモン補充療法は許される。14 妊婦、又は性的活動がありかつ治験の治療期間中及び治験薬の最終投与後180日間(第2群)にわたり医学的に許容可能な避妊法を使用する意思がない/使用することができない妊娠可能な女性及び男性。本治験で用いる治療は重大な催奇作用を有する可能性があるため、この除外規準が必要となる。

問い合わせ先

実施責任組織 埼玉医科大学国際医療センター
問い合わせ先組織名 公立大学法人 神奈川県立保健福祉大学(KUHS) イノベーション政策研究センター(CIP)
部署名・担当者名 グローバルヘルスリサーチコーディネーティングセンター 橋爪 智恵
電話・Email 042-850-1731 nrg-LU005@kuhs.ac.jp

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細 化学放射線療法単独(シスプラチン 60 mg/m2/日 + エトポシド120 mg/m2/日またはカルボプラチンAUC=5 mg/min/mL日 + エトポシド120 mg/m2/日3週毎を4サイクル)(胸部RT 45 Gy(1日2回)又は 66 Gy(1日1回)化学療法のサイクル2に開始)、または化学放射線療法+アテゾリズマブ(1200 mg)3週毎を1年間 化学療法のサイクル2に開始
主要な評価項目・方法 全生存期間(OS)を主要評価項目とする。OSは、ランダム化から原因を問わない死亡までの期間と定義する。
副次的な評価項目・方法 ・無増悪生存期間・CTCAE v.5.0で評価した毒性・客観的奏効率・局所制御・無遠隔転移生存期間・FACT-TOIで測定したQOL・EQ-5D-5Lのスコアを用いた質調整生存期間・PROMISで測定した疲労・統合マーカーとしてのbTMB及びtTMB

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