臨床試験情報

臨床試験ID : jRCT2031210046
情報提供元 : jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム)
試験名 : 脈管浸潤を伴う進行肝細胞癌患者を対象としたデュルバルマブ・トレメリムマブと重粒子線治療との併用療法の安全性と有効性を評価する第Ⅰb相臨床試験
試験の概要 : 脈管浸潤を有する進行肝細胞癌患者を対象に、デュルバルマブ・トレメリムマブと重粒子線治療との併用療法について、DLTを含めた有害事象の頻度を指標として忍容性、安全性を評価する。また、当該治療の有効性を副次的に評価する。

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 肝細胞癌
試験のホームページURL

実施施設&進捗状況

試験実施施設 千葉大学医学部附属病院 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 QST病院
試験のフェーズ 第Ⅰ相
試験進捗状況 募集中
公開日・最終情報更新日 2022/7/15

試験に参加できる条件

年齢・性別 20歳 ~ 男女両方
選択基準 1) 説明文書の内容、その他治験に関する事項に十分な説明を受け、その内容を理解し、本治験への参加について自由意思に基づく文書による同意を得られた患者。2) 同意取得時の年齢が20歳以上の患者3) ECOG PSが0又は1の患者4) 体重が30 kgを超える患者(30 kgは含まない)5) 臨床検査において以下に示す基準を満たし、主要臓器の機能に著しい障害を認めない患者ヘモグロビン ≧9.0 g/dL好中球数 ≧1,500/mm3� 血小板 ≧75×109/L(≧75,000/mm3)� 血清ビリルビン ≦ULN×3.0� AST ≦ULN×5.0� ALT ≦ULN×5.0� Cockcroft-Gault式により実際の体重を用いて算出したクレアチニンクリアランス値又は24時間尿クレアチニンクリアランス値が >40 mL/minの患者6) 女性の場合、閉経後であることが確認できる患者、又は尿又は血清での妊娠検査が陰性である患者。他の医学的な原因がなくても12ヶ月間無月経が続いていれば、閉経後とみなす。以下の年齢別要件が適用する。50歳未満の女性� 外因性ホルモン治療の中止後12ヶ月以上無月経が続いており、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンのレベルが施設の閉経後の範囲内にある場合� 外科的避妊手術(両側卵巣摘出術又は子宮摘出術)を受けた場合50歳以上の女性� すべての外因性ホルモン治療の中止後 12ヶ月以上無月経が続いている場合� 最終月経の1年以上前に放射線誘発性閉経を経験している場合� 最終月経の1年以上前に化学療法誘発性閉経を経験している場合� 外科的避妊手術(両側卵巣摘出術、両側卵管切除、又は子宮摘出術)を受けている場合7) 試験期間中、プロトコルを遵守する意思・能力がある患者。8) 組織学的、細胞学的診断もしくはコンピュータ断層撮影(CT)又は磁気共鳴画像診断(MRI)、血管造影において多血性腫瘍の典型的な所見で肝細胞癌(HCC)が確認された患者。9) (コホートA、及びコホートB)アテゾリズマブ・ベバシズマブ併用療法、ソラフェニブ、レンバチニブを含む少なくとも1レジメ以上の全身化学療法歴があり、標準治療に不応、または不耐と判断された患者(拡大コホートにおいては選択基準に含めず)。10) 切除不能HCCに対する局所治療の適応とならない患者。HCCに対する局所療法を受けた後で進行した患者の場合、当該局所療法から本治験のスクリーニング時の画像検査までに28日以上経過していなければならない。本治験で肝細胞癌に対する局所療法として受け入れ可能な治療法は、エタノール注入療法、ラジオ波焼灼療法(RFA)、肝動脈化学塞栓療法(TACE)、肝動注化学療法(TAI)とする。肝動注化学療法(HAIC)は不可とする。11) 脈管浸潤(Macrovascular invasion; MVI)を有する肝細胞癌と診断された患者。MVIは、画像検査により同定された門脈及び/又は肝静脈の大枝(Vp2、Vp3、Vp4、Vv2、及びVv3)の腫瘍塞栓と定義される。12) Child-Pugh分類Aの患者。13) 12週以上の生存が見込まれている患者。
除外基準 1)本治験の計画及び実施に関与する者(治験依頼者及び実施医療機関の従業員又は職員)。2)同意取得前28日以内に治験薬を用いた別の臨床試験に参加している、もしくは本治験の治験薬の初回投与前28日以内に他の治験薬の投与を受けた患者。ただし、観察(非介入的)臨床試験、又は介入試験の追跡調査期間中である場合は例外とする。3)前治療が原因のCTCAE Grade 2以上の毒性が継続している患者(脱毛症、尋常性白斑、及び選択基準で定義した臨床検査値は除く)。Grade 2以上のニューロパチーがある患者は、臨床試験実施チーム医学専門家に相談のうえで個別事例ごとに評価する。デュルバルマブ又はトレメリムマブの投与によって増悪することが合理的に予想されない不可逆な毒性を有する患者は臨床試験実施チーム医学専門家に相談の上でのみ組み入れることができる4)治験薬の初回投与28日以内に骨髄の30%超に対する放射線療法、あるいは照射野が広範囲に及ぶ放射線療法を受けた患者。5)治験薬の初回投与28日以内に、大手術(治験責任医師等の判断に従う)を施行された患者。注:緩和を目的とした孤立性病変の局所手術は許容される。6)同種臓器移植歴がある患者。7)現在又は過去に、自己免疫疾患又は炎症性疾患(炎症性腸疾患[例:大腸炎又はクローン病]、憩室炎[憩室症を除く]、全身性エリテマトーデス、サルコイドーシス症候群又はウェゲナー症候群[多発性血管炎を伴う肉芽腫症、グレーブス病、関節リウマチ、下垂体炎、ブドウ膜炎等])が確認された患者。過去5年以内に活動性の疾患見られなかった患者は組入れ可とするが、臨床試験実施チーム医学専門家と協議の上で、治験参加に適切であると考えられた場合に限る。ただし、以下は組入れ可とする。尋常性白斑又は脱毛症を有する患者甲状腺機能低下症(例:橋本病の後)を有し、ホルモン補充療法を実施中の安定した患者全身療法を必要としない何らかの慢性皮膚疾患食事療法のみでコントロールされているセリアック病患者8)コントロール不良な併発疾患等がある患者(症候性のうっ血性心不全、不安定狭心症、不整脈、間質性肺疾患(ILD)、下痢を伴う重篤な慢性的胃腸障害等、ただしこれらに限定されない)、もしくは治験要件の遵守を制限する、有害事象発現リスクを大幅に上昇させる、又は患者の文書による同意能力を妨げる精神疾患/社会的状況を有する患者。9)別の原発性悪性腫瘍の既往がある患者。ただし、以下は除く。 根治を目的に治療を実施し、治験薬の初回投与前5年以上活動性が確認されず、再発のリスクが低い悪性腫瘍十分に治療され、疾患のエビデンスがない悪性黒色腫以外の皮膚癌又は悪性黒子十分に治療され、疾患のエビデンスがない上皮内癌※ただし、以下の場合は登録可能とする。根治を目的に治療を実施し、治験組入れ前3年以上活動性が確認されず、再発のリスクが低い早期癌(子宮頸部の上皮内癌、基底細胞癌、表在性膀胱癌(Tis及びT1)、早期胃癌、早期大腸癌)。10)軟髄膜癌腫症の既往がある患者11)脳転移又は脊髄圧迫の既往、もしくは併存のある患者。スクリーニング時に脳転移が疑われる患者では、組入れ前に脳のMRI又はCTを実施すること(MRIの実施が望ましく、いずれも静注造影剤を使用することが望ましい)。12)心電図から算出されたQT間隔(QTcF、Fridericiaの式を用いて心拍数を補正したもの)が470 ms以上の患者。13)活動性の原発性免疫不全症の既往がある患者。14)HBVとHCVに同時感染している患者、又はHBVとD型肝炎ウイルス(HDV)に同時感染している患者。及び、結核を含む活動性感染症(病歴、身体所見、X線検査所見等により臨床的に評価)がある患者。(HBV陽性[HBsAg及び/又は抗HBcAbが存在しHBV DNAが検出可能];HCV陽性[抗HCV抗体が存在];HDV陽性[抗HDV抗体が存在又はHDV RNAが検出可能])。15)デュルバルマブ又はトレメリムマブの初回投与14日以内に免疫抑制剤の投与を受けた患者。ただし、以下を除く鼻腔内ステロイド、吸入ステロイド又は外用ステロイドの投与、あるいは局所的なステロイド注射(例:関節内注射)Prednisone(又はその同等品)10 mg/日又は相当量を超えない生理学的用量の全身コルチコステロイドの投与過敏症反応に対する前投薬としてのステロイド(例:CTスキャンの前投薬)16)治験薬の初回投与前30日以内に弱毒化生ワクチンの接種を受けた患者。注:組入れ後は、治験薬投与中及び治験薬の最終投与30日後まで、生ワクチンの接種不可。17)妊娠中又は授乳中の女性患者、又は生殖能を有する男性患者又は女性患者で、スクリーニングからデュルバルマブ単剤療法の最終投与90日後まで、あるいはデュルバルマブ+トレメリムマブ併用療法の最終投与180日後まで、有効な避妊法を使用

問い合わせ先

実施責任組織 千葉大学医学部附属病院
問い合わせ先組織名 千葉大学医学部附属病院
部署名・担当者名 臨床試験部 高橋 旭
電話・Email 043-226-2737 asahi.takahashi0041@chiba-u.jp

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細 治験薬(デュルバルマブ、トレメリムマブ)の投与と重粒子線治療を行う。コホートAデュルバルマブ投与と重粒子線治療コホートBデュルバルマブ及びトレメリムマブ投与と重粒子線治療
主要な評価項目・方法 用量制限毒性(DLT)の発生割合及び有害事象/重篤有害事象の発生割合
副次的な評価項目・方法 全生存期間(OS)、6ヶ月生存率、RECIST ver 1.1、mRECISTにより算出した客観的奏効率(ORR)、6ヶ月無増悪生存率(PFS) 、無増悪期間(TTP)

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