臨床試験ID | : | jRCT2031200284 |
情報提供元 | : | jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム) |
試験名 | : | 未治療の局所進行性又は転移性尿路上皮癌患者を対象とした,enfortumab vedotin + ペムブロリズマブと化学療法単独を比較する非盲検ランダム化比較第3相試験 |
試験の概要 | : | 本グローバル試験では,未治療の局所進行性又は転移性尿路上皮癌患者を対象として,enfortumab vedotin (EV) とペムブロリズマブの併用療法と,ゲムシタビン及び白金製剤(シスプラチンまたはカルボプラチン)を含む標準化学療法の有効性,安全性及び薬物動態を比較評価する。日本固有のSafety run-inでは,グローバル試験への日本人被験者の組入れ前に,未治療の局所進行性又は転移性尿路上皮癌を有する日本人被験者を対象として,EV+ペムブロリズマブの併用投与の安全性及び薬物動態を評価する。 |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | 尿路上皮癌 |
試験のホームページURL |
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実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | アステラス製薬株式会社、 公益財団法人がん研究会有明病院、 国立大学法人東京医科歯科大学病院、 国立大学法人 富山大学附属病院、 筑波大学附属病院、 岡山大学病院、 聖マリアンナ医科大学病院、 京都大学医学部附属病院、 医療法人原三信病院、 千葉県がんセンター、 地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター、 札幌医科大学附属病院、 山口大学医学部附属病院、 国立大学法人東北大学 東北大学病院、 新潟大学医歯学総合病院、 近畿大学病院、 弘前大学医学部附属病院、 慶應義塾大学病院、 国立研究開発法人国立がん研究センター東病院、 徳島大学病院、 九州大学病院 |
試験のフェーズ | 第Ⅲ相 |
試験進捗状況 | 募集中 |
公開日・最終情報更新日 | 2022/9/3 |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 問わない 男女両方 |
選択基準 | - 組織学的に確認された切除不能な局所進行性又は転移性尿路上皮癌を有する患者。- 固形がんの治療効果判定のための規準 (RECIST) v1.1に基づく治験担当医師の判定により,測定可能病変を有する患者。o 根治的放射線治療歴を有する患者では,照射野外に存在する又は放射線治療後に明らかな進行が認められた測定可能病変(RECIST v1.1に基づく)がなければならない。- 局所進行性又は転移性尿路上皮癌に対する全身療法歴のない患者。ただし,以下の場合を除く。o 術前補助化学療法を受け,治療終了後12カ月を超えてから再発が認められた患者。o 膀胱切除後に術後補助化学療法を受け,治療終了後12カ月を超えてから再発が認められた患者。- 治験担当医師からシスプラチン又はカルボプラチンを含む化学療法が適格であると判断された患者。- ランダム化前にPD-L1検査用として,筋層浸潤性尿路上皮癌又は転移性尿路上皮癌の生検からなる保存腫瘍組織を提供できる患者。- Eastern Cooperative Oncology Group (ECOG) Performance Statusが0,1又は2の患者。- 十分な造血機能及び臓器機能を有する患者。 |
除外基準 | - EV又は他のモノメチルアウリスタチンE (MMAE) を含む抗体薬物複合体 (ADC) の投与歴がある患者。- 早期ステージの尿路上皮癌を含め,悪性腫瘍に対してプログラム細胞死タンパク質1 (PD-1) 阻害薬又はプログラム細胞死リガンド1 (PD-L1) 阻害薬の投与歴がある患者。- 他の刺激性又は共抑制性T細胞受容体を標的とする薬剤の投与歴がある患者。- 除外基準1〜3で禁止されていないその他の化学療法,生物学的製剤又は治験薬による抗腫瘍治療が,治験薬の初回投与4週間前の時点で完了していない患者。- コントロール不良の糖尿病を有する患者。- 推定余命が12週間未満である患者。- 活動性の中枢神経系転移を有する患者。- 前治療に関連する,Grade 1以下又はベースラインまで回復していない臨床的に重要な毒性が持続している患者。- ランダム化の時点で活動性の感染症(ウイルス,細菌又は真菌)に対して抗菌薬を全身に投与中の患者。定期的な抗菌薬の予防的投与は許容される。- 活動性のB型肝炎を有する,又は活動性C型肝炎ウイルス感染が確認されている患者。- ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染が確認されている患者。- 治験薬の初回投与前3年以内に別の浸潤性悪性腫瘍の既往がある,又は以前に診断された悪性腫瘍の残存病変が存在する所見を有する患者。- ランダム化前6カ月以内に脳血管疾患(脳卒中又は一過性脳虚血発作),不安定狭心症,心筋梗塞又はニューヨーク心臓協会 (NYHA) クラスIVに相当する心臓の症状の既往がある患者。- ランダム化前2週間以内に放射線療法を受けた患者。- ランダム化前4週間以内に大手術を受けた患者。- EV製剤に含まれる賦形剤に対して重度の過敏症(Grade 3以上)の既往のある患者。- 活動性角膜炎又は角膜潰瘍の患者。- 過去2年間に全身療法を必要とする自己免疫疾患の既往がある患者。- 特発性肺線維症,器質化肺炎,薬剤誘発性肺臓炎,特発性肺臓炎の既往がある,又は胸部コンピュータ断層撮影 (CT) スキャンで活動性肺臓炎所見が認められた患者。- 同種幹細胞移植歴又は固形臓器移植歴がある患者。- ランダム化前30日以内に弱毒化生ワクチン接種を受けた患者。 |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | アステラス製薬株式会社 |
問い合わせ先組織名 | アステラス製薬株式会社 |
部署名・担当者名 | くすリ相談 センター |
電話・Email | 0120-189-371 clinicaltrialregistration@astellas.com |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 治療・ケア |
介入の詳細 | グローバル試験では被験者を被験薬群A群と対照群B群のいずれかの試験群に1:1の割合でランダムに割り付ける。A群の被験者には,EVを3週間CycleのDay 1及びDay 8に点滴静注し,ペムブロリズマブを3週間CycleのDay 1に点滴静注する。B群の被験者には,ゲムシタビンを3週間CycleのDay 1及びDay 8に点滴静注する。シスプラチン又はカルボプラチンを3週間CycleのDay 1に点滴静注する。EVは,治験実施計画書で規定された治験薬の投与中止理由が認められるまで,Cycle数に上限なく投与してもよい。ペムブロリズマブは,最大35 cycleまで,あるいは治験実施計画書で規定された治験薬の投与中止理由が認められるまで,シスプラチン,カルボプラチン及び/又はゲムシタビンは,最大6 Cycleまで,あるいは治験実施計画書で規定された治験薬の投与中止理由が認められるまで投与してもよい。日本固有のSafety run-inでは上記A群に準じて実施する。なお、海外で先行して実施していたC群(EV+ペムブロリズマブ+シスプラチン又はカルボプラチンの併用療法)は,日本では実施しない。 |
主要な評価項目・方法 | 日本固有のSafety run-in:- 用量制限毒性(DLT)を含む有害事象(AE)の種類,発現頻度,治験薬投与との因果関係,重症度及び重篤度- 異常変動が認められた臨床検査値の種類,発現頻度及び重症度- AEにより治験薬の投与中止に至った患者の発現割合グローバル試験の評価項目:- RECIST v1.1に基づく無増悪生存期間(PFS)(盲検下独立中央判定委員会[BICR]による判定) - 全生存期間 (OS) |
副次的な評価項目・方法 | グローバル試験の評価項目:- RECIST v1.1に基づくPFS(治験担当医師による判定) - RECIST v1.1に基づく客観的奏効率 (ORR) (BICRによる判定)- RECIST v1.1に基づくORR(治験担当医師による判定) - RECIST v1.1に基づく奏効期間 (DOR) (BICRによる判定) - RECIST v1.1に基づくDOR(治験担当医師による判定)- RECIST v1.1に基づく病勢コントロール率 (DCR) (BICRによる判定) - RECIST v1.1に基づくDCR(治験担当医師による判定) - EuroQOLの5項目質問票(EQ-5D-5L)による患者報告アウトカムのベースラインからの変化量- European Organisation for Research and Treatment of Cancer(EORTC)のQuality of Life Core 30(QLQ-C30)による患者報告アウトカムのベースラインからの変化量- 簡易疼痛調査用紙(縮小版)(BPI-SF)による患者報告アウトカムのベースラインからの変化量- 有害事象(AE)の発現頻度- 異常変動が認められた臨床検査値の発現頻度- AEにより治験薬の投与中止に至った患者の発現割合 |