臨床試験情報

臨床試験ID : jRCT2031190268
情報提供元 : jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム)
試験名 : 小児・AYA 悪性固形腫瘍に対するEZH1/2 阻害薬DS-3201b の第Ⅰ相試験(医師主導治験)
試験の概要 : DS-3201b の小児第II 相試験推奨用量(Recommended Phase 2 Dose:RP2D)の決定を主目的として、難治性小児悪性固形腫瘍患者におけるDS-3201b の単独投与の安全性を評価し、用量制限毒性(Dose Limiting Toxicity:DLT)発現割合を評価する。また、思春期若年成人(AYA)世代も含めた悪性固形腫瘍における有効性を探索的に評価する。

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 小児・AYA悪性固形腫瘍
試験のホームページURL

実施施設&進捗状況

試験実施施設 国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院 国立研究開発法人国立成育医療研究センター
試験のフェーズ 第Ⅰ相
試験進捗状況 募集中
公開日・最終情報更新日 2022/7/25

試験に参加できる条件

年齢・性別 問わない 男女両方
選択基準 1) 組織診または細胞診によって悪性固形腫瘍と診断されている(他院で診断されている場合、実施施設での確認を必須とする)。造血器腫瘍(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫等)は対象としない。2) 以下のすべてを満たす。① 再発または転移性の悪性腫瘍を有する、もしくは根治的手術の適応がない進行悪性腫瘍を有する② 標準的治療法がない、または標準的治療に不応もしくは不耐である3) 治療を要する心嚢水、胸水、腹水の貯留を認めない。4) 用量漸増パートでは、登録時年齢が3歳以上19歳以下。拡大パートでは、登録時年齢が3歳以上29歳以下。5) 径が約6.6mmの錠剤を内服できる。6) 登録前14日以内の最新のPerformance Status(PS)が16歳以上ではKarnofsky score(KPS)、15歳以下ではLansky score(LPS)で50以上である。7) 以下のいずれかを満たす。① 登録前28日以内の造影CT(頭部・胸部・腹部・骨盤:スライス厚5 mm以下:頭部は造影MRIも可)にて腫瘍を確認できる(測定可能病変の有無は問わない)。脳腫瘍以外では造影が行えない場合は単純CT/単純MRIを許容するが、脳腫瘍の場合は頭部は脳造影MRIを必須とし、造影MRIが行えない場合は不適格とする。② 登録前28日以内の骨髄検査(骨髄穿刺または骨髄生検)にて腫瘍細胞を認める8) EZH2阻害薬の前治療歴を有さない。9) 神経膠腫の患者では、登録前28日以内に実施した脳造影MRIの検査7日前から検査当日の間に静脈内投与または経口投与にて副腎皮質ホルモン薬を新たに投与または増量して投与していない。なお、脳造影MRIからプロトコール治療開始までに副腎皮質ホルモン薬を新たに投与または増量して投与した場合は、プロトコール治療開始までにベースラインの脳造影MRIを再度実施すること。10) 登録前28日以内に抗がん薬(化学療法、分子標的療法、免疫療法など)や他の治験薬の投与を受けていない。11) 登録前28日以内に全身麻酔を伴う手術を受けていない。12) 登録前14日以内に放射線治療(ガンマナイフ、サイバーナイフを含む)を受けていない。13) 登録前14日以内に実施した臨床検査が以下のすべてを満たす。ただし、採血日前10日以内に顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF製剤)の投与または輸血を受けていないこと。なお、持続型G-CSF(PEG)製剤(ペグフィルグラスチム:ジーラスタ)を投与した場合、投与後21日以上であること。① 好中球数≧1,000/mm3② 血小板数≧7.5 x 104/mm3③ ヘモグロビン≧10.0 g/dL④ AST≦臨床検査基準範囲上限の3倍⑤ ALT≦臨床検査基準範囲上限の3倍⑥ 総ビリルビン≦臨床検査基準範囲上限の1.5倍⑦ 血清クレアチニン≦臨床検査基準範囲上限の1.5倍14) 登録前14日以内に室内気下で経皮的酸素飽和度(SpO2)が94%以上。15) 妊娠可能な女性の場合、同意取得後から治験薬最終投与後少なくとも3か月(90日)間の避妊に同意している。授乳中の患者の場合、治験薬投与開始から治験薬最終投与後少なくとも3か月(90日)間授乳しないことに同意している。男性の場合、治験薬投与開始から治験薬最終投与後少なくとも3か月(90日間の精子形成周期にDS-3201bの消失半減期の5倍を加えた期間)の避妊に同意している。16) 試験参加について患者本人から、または、患者が未成年の場合には代諾者から(可能なかぎり本人からも)文書にて同意が得られている。
除外基準 1) 活動性の重複がんを有する。ただし、以下の①〜③は除外しない。① 完全切除された、基底細胞癌、stage Iの有棘細胞癌、上皮内癌、粘膜内癌、表在性膀胱癌② 内視鏡的切除術で治癒切除された消化管癌③ 5年以上再発が認められない他のがん2) 用量漸増パートでは症状のある脳腫瘍、脳転移、がん性髄膜炎、放射線照射や外科的処置を要する脊椎転移を有する。3) 全身的治療を必要とする感染症を有する。4) 活動性の消化管潰瘍を合併している。5) 画像所見または臨床所見により診断された肺臓炎もしくは肺線維症の合併または既往を有する(ただし、放射線治療に伴う非活動性の瘢痕または線維化は登録可)。6) 医薬品(薬剤に含まれる添加剤を含む)に対する高度の過敏反応の合併または既往を有する。7) 同種造血幹細胞移植の既往を有する。8) 登録前12週間(84日)以内に自家造血幹細胞移植を実施している。9) 登録時の体表面積が0.29 m2以下である。10) HIV抗体、HTLV-1抗体、HBs抗原、HCV抗体のいずれかが陽性である。ただし、HCV抗体が陽性であっても、HCV-RNAが検出されない患者は除外しない。11) HBs抗原陰性で、HBs抗体またはHBc抗体が陽性、かつHBV-DNA定量が陽性である(検出感度以下であれば登録可)。12) 妊娠中、授乳中または妊娠している可能性のある女性。13) 日常生活に支障のある精神病または精神症状を合併しており試験への参加が困難と判断される。14) 以下のいずれかの既往歴(登録前6か月以内)または合併症を有する。・コントロール不良と判断された糖尿病・慢性うっ血性心不全(ニューヨーク心臓協会[New York Heart Association:NYHA]心機能分類のクラスIII以上)・不安定狭心症、血管形成術、ステント・グラフト留置術、または心筋梗塞の既往・症候性もしくは治療を要する不整脈または無症候性の持続性心室性頻拍(ただし無症候性のコントロール可能な心房細動は除く)15) 登録前14日以内に実施する12誘導心電図検査において、Fridericia補正法によるQT補正値(QT corrected for HR using Fridericia's method:QTcF)間隔>470 msが認められる。16) その他、治験調整事務局または治験調整委員会と協議の上、治験責任医師または治験分担医師により本試験の対象として不適当と判断される。

問い合わせ先

実施責任組織 国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院
問い合わせ先組織名 国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院
部署名・担当者名 臨床研究支援部門 研究企画推進部 臨床研究支援室 NCCH1904 治験調整事務局
電話・Email 03-3542-2511 NCCH1904_office@ml.res.ncc.go.jp

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細 DS-3201b
主要な評価項目・方法 DLTの発現割合
副次的な評価項目・方法 1) 安全性のエンドポイント:有害事象の発現割合、Grade 4の非血液毒性発生割合、早期死亡割合、治療関連死亡割合2) 薬物動態パラメータ:(C1D1)Cmax、Tmax、AUClast、AUCtau、AUCinf、Kel、T1/2、CL/F、Vz/F、(C1D15)Cmax、Ctrough、Cavg、Tmax、AUCtau、Kel、T1/2、CLss/F、Vz/F3) 有効性のエンドポイント:奏効割合(施設判定)、無増悪生存期間、がん種別奏効割合(施設判定)、遺伝子パネル検査にてEZH2阻害薬が推奨された群における奏効割合(施設判定)

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