臨床試験情報

臨床試験ID : jRCT2021220007
情報提供元 : jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム)
試験名 : 局所進行切除不能 III 期非小細胞肺癌患者を対象としたバイオマーカーのステータスに応じて選択されたコホートにおける複数の治療の有効性及び安全性を評価する第 I-III 相多施設共同試験
試験の概要 : 本試験では、バイオマーカーで適格とされ、American Joint Committee on Cancer/Union Internationale Contre le Cancer[AJCC/UICC]のNSCLC病期分類第8版に基づき判定された局所進行切除不能Ⅲ期非小細胞肺癌患者を対象に、複数の治療法の有効性と安全性の評価を行う。

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 局所進行切除不能 III 期非小細胞肺癌
試験のホームページURL

実施施設&進捗状況

試験実施施設 F. ホフマン・ラ・ロシュ社 一般財団法人厚生会仙台厚生病院 久留米大学医学部附属病院 岡山大学病院 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター
試験のフェーズ 第Ⅲ相
試験進捗状況 募集中
公開日・最終情報更新日 2022/8/9

試験に参加できる条件

年齢・性別 問わない 男女両方
選択基準 (全コホート共通)・スクリーニング時の体重が 30 kg 以上であること。・電子患者報告アウトカム(PRO)用の電子機器又はアプリケーションを使用する意思と能力があること。・病期診断のための全身陽電子放射断層撮像法/コンピュータ断層撮影(PET/CT)(頭蓋底から大腿中部まで)を,cCRT 又は sCRT の初回施行前 42 日以内に実施していること。・組織学的又は細胞学的に確認された局所進行,切除不能 III 期 NSCLC で,扁平上皮癌又は非扁平上皮癌と診断されていること。・過去に 2 サイクル以上のプラチナ製剤併用化学療法と放射線療法の同時併用を受けたことがある(cCRT),又は過去に 2 サイクル以上のプラチナ製剤併用化学療法を放射線療法の前に受けたことがある(sCRT)。・cCRT 又は sCRT における RT は,強度変調放射線治療(推奨)又は三次元(3D)原体照射法による照射で,総線量が 60(±10%)Gy(54 Gy〜66 Gy)でなければならない。・プラチナ製剤との cCRT 又は sCRT の施行中又は終了後に病勢進行が認められていないこと。・12 週間以上の生存が期待できること。・代表的なホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)腫瘍検体の利用が確認できること。・以下によって定義する腫瘍の PD-L1 発現状況(TC スコア 1%未満 vs.1%以上 vs. 不明)が記録されていること:-中央検査機関による,利用可能であることが確認された FFPE 腫瘍検体を用いた SP263免疫組織化学的(IHC)アッセイ。-実施医療機関による,SP263(推奨)又は22C3 IHC アッセイ。・Eastern Cooperative Oncology Group の Performance Status が 0,1,又は 2 であること。・適切な造血器及び主要臓器機能を有する。・妊娠可能な女性の場合:禁欲すること(異性間性交を控える)又は避妊法を使用すること,及び卵子提供を控えることに同意していること。・男性の場合:禁欲すること(異性間性交を控える)又は避妊法を使用することに同意し,精子提供を控えることに同意していること。(コホートA1のみ)・以下の適格な結果により ALK 融合遺伝子陽性が記録されていること-BX43361 試験において治験依頼者が指定した中央検査機関による,腫瘍組織の multiplex molecular 検査。又は-治験依頼者が事前に承認した実施医療機関で適切に検証がされ,Clinical Laboratory Improvement Amendments で認定された又はそれと同等の検査機関で実施された腫瘍組織の ALK 融合遺伝子検査から得られた結果。(コホートA2のみ)・以下の適格な結果により ROS1 融合遺伝子陽性が記録されていること-BX43361 試験において治験依頼者が指定した中央検査機関による,腫瘍組織の multiplex molecular 検査。又は-治験依頼者が事前に承認した実施医療機関で適切に検証がされ,Clinical Laboratory Improvement Amendments で認定された又はそれと同等の検査機関で実施された腫瘍組織の ROS1 融合遺伝子検査から得られた結果。・カプセルを咀嚼,粉砕,又は開封することなく,そのままの状態でエヌトレクチニブを嚥下する能力があること。(コホートA3のみ)・以下の適格な結果により RET 融合遺伝子陽性が記録されていること-BX43361 試験において治験依頼者が指定した中央検査機関による,腫瘍組織の multiplex molecular 検査。又は-治験依頼者が事前に承認した実施医療機関で適切に検証がされ,Clinical Laboratory Improvement Amendments で認定された又はそれと同等の検査機関で実施された腫瘍組織の RET 融合遺伝子検査から得られた結果。
除外基準 (全コホート共通のみ一部抜粋)・NSCLC の既往歴及び/又は NSCLC に対する前治療歴がある(患者は切除不能な III 期 NSCLCであると新たに診断された者でなければならない)。・IV 期の所見がある。・胸水がある場合は,悪性病変(T4 病変)を除外するために以下の基準を満たしていなければならない。-胸水が CT 及び胸部 X 線の両方で描出される場合は,胸水が細胞学的に陰性であることを確認するために胸腔穿刺が必要となる。-滲出性胸水が認められる患者は,細胞診の結果を問わず除外される。-浸出液がごくわずかで(胸部 X 線では描出されない)安全に穿刺するには少なすぎる場合は適格とする。・実施医療機関での検査又は治験依頼者による中央検査機関での検査により,EGFR 遺伝子に既知又は可能性のある発癌性ドライバー変異を有することが確認されている NSCLC 患者。・以下のいずれかに該当する肝疾患:-排泄機能障害(高ビリルビン血症等),合成機能障害又は凝血異常,肝性脳症,低アルブミン血症,腹水,及び食道静脈瘤からの出血等の他の非代償性肝疾患。又は-活動性のウイルス性又は自己免疫性,アルコール性又はその他のタイプの急性肝炎・スクリーニング時に B 型肝炎表面抗原(HBsAg)検査陽性の患者。・C 型肝炎ウイルス抗体(HCVAb)陽性が判明している患者は,以下を除き除外する:-前治療又は自然治癒により,HCV Ab 陽性かつ HCV RNA 陰性の患者は許容する。・プロトコルで定義される良好にコントロールされていないHIV 感染者・活動性結核を有する患者。・特発性肺線維症,器質化肺炎(例:閉塞性細気管支炎),薬物誘発性肺臓炎若しくは特発性肺臓炎の既往歴,又はスクリーニング時の胸部 CT スキャンによる活動性肺臓炎の所見を有する患者。・前治療の cCRT 又 sCRT からグレード 2 の肺臓炎を有する患者。・前治療の cCRT 又は sCRT から回復していないグレード> 2 の毒性が認められる患者。・経口薬の吸収に影響を及ぼす可能性のあるすべての消化管疾患を有する患者。・癌に対して化学療法,免疫療法,生物製剤又はホルモン療法を併用している患者。・全身性免疫賦活剤の投与を,治験薬投与開始前 4 週間以内又は薬剤消失半減期の 5 倍以内(いずれか長い方)に受けた患者。・CD137 作動薬の投与歴,又は抗細胞傷害性 T リンパ球関連蛋白質 4,抗 TIGIT,抗 PD-1,及び抗 PD-L1 抗体医薬品等の免疫チェックポイント阻害剤の投与歴がある患者。・同種幹細胞移植又は臓器移植の既往がある患者。・前治療として受けた免疫チェックポイント阻害剤以外の免疫療法薬の投与中にグレード 3の免疫関連の有害事象が発現したことがある又は回復していないグレード>1 の免疫関連の有害事象が認められる患者。

問い合わせ先

実施責任組織 F. ホフマン・ラ・ロシュ社
問い合わせ先組織名 中外製薬株式会社
部署名・担当者名 臨床開発業務部 臨床試験窓口
電話・Email 0120-189-706 clinical-trials@chugai-pharm.co.jp

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細 アレクチニブ:1日2回Alectinib 600 mg を経口投与するエヌトレクチニブ:1日1回Entrectinib 600 mg を 経口投与するプラルセチニブ:1日1回Pralsetinib 400 mgを経口投与するデュルバルマブ:4週に1回Durvalumab1500 mg を点滴静注する
主要な評価項目・方法 有効性無増悪生存期間(PFS)
副次的な評価項目・方法 安全性、有効性1. 悪化の確定までの期間 (TTCD)2. 欧州癌研究治療機構Quality of Life(EORTC-QLQ)-C30質問票3. 欧州癌研究治療機構Quality of Life(EORTC-QLQ)-LC13スコア4. 有害事象の発現率5. CNS 進行までの期間[ランダム化実施日から,BICRが RECIST v1.1を用いて判定した CNS における病勢進行が最初に発現した日までの期間]6. 無遠隔転移生存期間 (DMFS)[ランダム化実施日から,BICR が RECIST v1.1を用いて判定した遠隔転移が最初に発現した日又は死亡までの,いずれか早い方までの期間]7. 客観的奏効率 (ORR)[治験責任(分担)医師が RECIST v1.1を用いて判定した CR 又は PR に達した測定可能病変を有する患者の割合]8. 無増悪生存期間 (PFS)[ランダム化実施日から,治験責任(分担)医師が RECIST v1.1を用いて判定した病勢進行が最初に記録された日,又は原因を問わない死亡までの,いずれか早い方までの期間]9. 奏効期間 (DOR)[治験責任(分担)医師が RECIST v1.1を用いて判定した奏効(CR 又は PR)が最初に記録された日から病勢進行が最初に記録された日又は死亡までの,いずれか早い方までの期間]10. ORR[BICR が RECIST v1.1を用いて判定した CR 又は PR に達した測定可能病変を有する患者の割合]11. DOR[BICR が RECIST v1.1を用いて判定した奏効(CR 又は PR)が最初に記録された日から病勢進行が最初に記録された日又は死亡までの,いずれか早い方までの期間]12. 全生存期間 (OS)[ランダム化実施日から原因を問わない死亡までの期間]13. CNS 進行までの期間[ランダム化実施日から,治験責任(分担)医師が RECIST v1.1を用いて判定したCNSにおける病勢進行が最初に発現した日までの期間]

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