臨床試験情報

臨床試験ID : jRCT2021210079
情報提供元 : jRCT(Japan Registry of Clinical Trials;臨床研究実施計画・研究概要公開システム)
試験名 : EGFR 遺伝子変異陽性未治療進行非小細胞肺癌を対象としたネシツムマブ+オシメルチニブ併用の第 I/II 相試験
試験の概要 : EGFR 変異陽性非小細胞肺癌の一次治療として、オシメルチニブ+ネシツムマブ併用療法の忍容性評価、腫瘍縮小効果及びオシメルチニブ耐性細胞の発生および増殖を遅らせることができるか否かの探索を目的とし、本治験では、第 I 相パートでネシツムマブ+オシメルチニブ併用療法の忍容性評価を行う。第 II相パートでは、ネシツムマブ+オシメルチニブ併用療法の有効性と安全性を検討する。

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 EGFR 遺伝子変異陽性未治療進行非小細胞肺癌
試験のホームページURL

実施施設&進捗状況

試験実施施設 岩手医科大学附属病院 東北大学病院 日本医科大学付属病院
試験のフェーズ 第Ⅱ相
試験進捗状況 募集中
公開日・最終情報更新日 2022/7/9

試験に参加できる条件

年齢・性別 20歳 ~
選択基準 以下の基準を全て満たす症例を適格とする。性別は問わない。(1) 組織診または細胞診で確認された非小細胞肺癌(2) 手術や根治的照射が不可能な臨床病期 IIIB、IIIC、IVA、IVB 期*または術後再発症例*肺癌取扱い規約(2017 年 1 月【第 8 版】)日本肺癌学会/編(3) 腫瘍組織又は細胞を用いた EGFR 遺伝子変異検査で Exon19 の欠失変異又は Exon21の L858R 変異が認められている症例(ただし、uncommon mutation との合併は登録可能とする。)(4) RECIST Ver.1.1 に基づく測定可能病変を有する症例(第 I 相パートでは必須としない)(5) 非小細胞肺癌に対する薬物療法による治療歴のない症例(EGFR 阻害作用を有する薬剤を除く術前・術後補助化学療法は最終投与から 6 ヵ月が経過していたら許容する。また、胸膜癒着術に使用した薬剤は許容する。)(6) 同意取得時年齢が 20 歳以上の症例(7) ECOG performance status(PS)が 0〜1 の症例(8) 登録前 14 日以内の主要臓器機能について、以下の基準を満たしている症例。(登録日を基準とし 2 週前の同一曜日 は可)なお、当該期間内に検査結果が複数存在する場合は登録直近のものを採用することとし、測定にあたっては検査日前 14 日以内に輸血、造血因子製剤等の投与は行わない。1) 好中球数:1,500/mm3以上2) ヘモグロビン:9.0g/dL 以上3) 血小板数:100,000/mm3以上4) AST:100 IU/L 以下(肝転移を有する場合は 200 IU/L 以下)5) ALT:100 IU/L 以下(肝転移を有する場合は 200 IU/L 以下)6) 総ビリルビン:施設基準値上限の 1.5 mg/dl 以下(肝転移を有する場合は 3.0mg/dl 以下)7) 血清クレアチニンクリアランス:45 ml/min(計算値)以上8) SpO2≧93 %(9) 本治験内容について十分な説明を受け、本人の文書による同意が得られている症例
除外基準 以下の基準のいずれかに該当する症例は、本治験から除外する。(1) 画像上明らかな間質性肺疾患(ILD)、薬剤性 ILD、ステロイド治療を必要とした放射線性肺臓炎の既往歴を有する、又は活動期 ILD の症例(2) 外科的手術から 4 週間以上経過していない症例(3) 臨床的な症状を伴う脳転移、脊髄圧迫のある症例ただし、根治的治療が完了後 2 週間以上にわたってステロイドが不要で神経学的に安定している患者は除外としない。(4) 重篤な合併症(コントロール不良の心・肺・肝・腎疾患など)を有している症例(5) ステロイド製剤をプレドニン換算で 10mg/日を超える用量で 4 週間以上使用している症例、又は免疫抑制剤を現在使用している症例(6) 下記のいずれかの心臓関連の基準に該当する症例1) 安静時補正 QT 間隔(QTcF)が 470msec を超える症例2) 心不全、臨床的に重要な冠動脈疾患、コントロールできないうっ血性心不全(New York HeartAssociation[NYHA]III 又は IV 期)、コントロール不良の不整脈または高血圧を有する患者(収縮期圧 150 mmHg 以上又は拡張期圧 90 mmHg 以上)(7) 血栓塞栓症又はその既往歴を有する症例(8) 活動性 B 型、C 型肝炎を合併している症例(HBs 抗原陽性、HBs 抗体陽性、HBc 抗体陽性であった場合は、HBV DNA を測定すること。HBV DNA 陽性の場合は除外する。)(9) 妊娠中、又は授乳中である患者。治験参加前に授乳を中止する場合、治験治療期間中及び治験薬投与終了後 30 日 以上授乳を中止すること。(10) 難治性の悪心及び嘔吐、慢性の胃腸疾患、製剤の嚥下困難、胃全摘、又はオシメルチニブの十分な吸収を不可能にする重大な腸切除術のある症例(11) ドレーンによる排液を要する胸水貯留、心嚢液貯留、腹水貯留症例(ただし、ドレナージや 胸膜癒着術により登録前 2 週間にわたって胸水がコントロールされている症例は除外対象としない。)(12) オシメルチニブ、ネシツムマブが投与禁忌の症例(13) 同時性重複癌または無病期間が 5 年以内の異時性重複癌を有する症例(局所治療により治癒したと判断される Carcinoma in situ(上皮内癌)や粘膜内癌は除外とはしない。)(14) 経口摂取不能である症例(15) オシメルチニブ(またはオシメルチニブと同様の化学構造もしくはクラスの薬剤)もしくはネシツムマブ又はこれらの薬剤の賦形剤に対する過敏症の既往歴を有する症例(16) その他、治験責任(分担)医師が本治験への参加を不適当と判断した症例

問い合わせ先

実施責任組織 岩手医科大学附属病院
問い合わせ先組織名 岩手医科大学附属病院
部署名・担当者名 呼吸器内科 長島 広相
電話・Email 019-651-5111 hironaga@iwate-med.ac.jp

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細 <第 I 相パート>4 週を 1 サイクルとして、オシメルチニブ 80 mg を1 日1 回経口投与し、ネシツムマブ(ネシツムマブの用量レベルはそれぞれ600㎎と800㎎の2段階)をDay1及び Day15 に投与する。<第 II 相パート>4 週を 1 サイクルとして、オシメルチニブ 80 mg を1 日1 回経口投与し、ネシツムマブ(ネシツムマブの用量レベルは第Ⅰ相で決まったRDを投与量とする)を Day1及び Day15 に投与する。治験薬投与中止基準に該当するまで、サイクル投与を繰り返す。
主要な評価項目・方法 <第 I 相パート>用量制限毒性(DLT:Dose Limiting Toxicity)最大耐用量(MTD:Maximum Tolerable Dose)推奨用量(RD:Recommended Dose)<第 II 相パート>奏効率(ORR:Objective Response Rate)中央画像判定
副次的な評価項目・方法 <第 I 相パート>1) 安全性(毒性による治験治療中止割合、有害事象発現割合およびその重症度)2) 有効性(評価可能な症例)<第 II 相パート>1) 奏効率*1(ORR:Objective Response Rate)主治医評価2) 病勢コントロール率*1(DCR:Disease Control Rate)3) 無増悪生存期間*1(PFS)4) 生存期間(OS:Overall Survival)5) 安全性*2(毒性による治験治療中止割合、有害事象発現割合およびその重症度)*1 RECIST Ver. 1.1 に基づく*2 CTCAE Ver. 5.0 による

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