臨床試験ID | : | UMIN000043190 |
情報提供元 | : | 大学病院医療情報ネットワーク研究センター |
試験名 | : | 下部消化管内視鏡検査におけるTXI(Texture and Color Enhancement Imaging)観察の有用性に対する検討 |
試験の概要 | : | 今回オリンパス株式会社より新規IEEであるTexture and Color Enhancement Imaging(TXI)が導入された。TXIは通常白色光を照射して得られる画像をテクスチャー画像とベース画像に分離しテクスチャー強調および色調や明るさの補正を行った上で両者を再合成することで、通常白色光観察(WLI)での粘膜表面の「構造」「色調」「明るさ」の 3つの要素を最適化する画像技術である。WLIでは見にくい画像上のわずかな色調や構造の変化が、TXIを活用することにより強調され、病変部などの観察性能向上に貢献することが期待される。TXIは新規に導入されたばかりのIEEであり現在その有用性は期待されるものの実際の臨床における有用性を発揮する状況や病変に対する知見は少ない状況である。 本研究では新規IEEであるTXIの有用性について広く比較検討することを目的とする。TXIは色調や輪郭の強調および補正を行うことでWLIでは判別しにくいわずかな粘膜の凹凸の変化、発赤、血管像をより明瞭化することが期待される。本研究においてはUCによる炎症粘膜や血管透見性の判定、大腸腺腫をはじめとした大腸腫瘍の境界診断、スクリーニング検査における大腸腺腫発見率、その他の病変や炎症所見について広く前方視的に観察研究を行う。本研究で得られたデータによってスクリーニングや精査内視鏡検査において病変発見率や境界診断、炎症の診断での有用性が確認できれば大腸腫瘍の内視鏡診断・治療およびUC等の炎症性腸疾患に対しての内視鏡診断における重要な指標となることが予想される。 |
-
基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
|
対象疾患名 | 大腸腫瘍、炎症性腸疾患 |
試験のホームページURL |
-
実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | |
試験のフェーズ | 該当せず |
試験進捗状況 | 一般募集中 |
公開日・最終情報更新日 | 2021/01/31 |
-
試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 問わない 男女両方 |
選択基準 | 当院にて下部消化管内視鏡検査を受ける患者で同意を得られる患者 |
除外基準 | 同意を取得できなかった患者、適切な画像を得られなかった患者。 |
-
問い合わせ先 | |
実施責任組織 | |
問い合わせ先組織名 | 千葉大学医学部付属病院 |
部署名・担当者名 | 消化器内科 翼 |
電話・Email | 0432262083 ishikawa.tsubasa@chiba-u.jp |
-
評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 該当無し |
介入の詳細 | |
主要な評価項目・方法 | 当院にて下部消化管内視鏡検査(大腸腫瘍に対する拡大内視鏡検査、大腸腫瘍に対する内視鏡治療を含みます)が予定されている患者様を対象に、WLI,TXIとインジゴカルミン散布を用いた約10~20分程の通常観察での撮影または治療前の診断(質的診断:腫瘍か非腫瘍か、境界診断:腫瘍部・非腫瘍部の境界の判定しやすさ、炎症性病変であれば炎症所見や血管透見性の確認)を行う。その後内視鏡治療を行う場合は治療後の病理結果と術前の内視鏡診断を後日比較し、術前診断の正確さを検討する。 |
副次的な評価項目・方法 |