臨床試験ID | : | UMIN000042888 |
情報提供元 | : | 大学病院医療情報ネットワーク研究センター |
試験名 | : | 赤外線距離計を用いた左全乳房照射深吸気心臓線量低減法の研究 |
試験の概要 | : | 早期乳癌に対し乳房部分切除及び術後全乳房照射が一般に行われている。しかしながら左乳房の背側には心臓があり、心臓へ高線量の照射が行われた場合、晩期の有害事象として心血管障害の発生率が上昇する(1)。近年、乳癌の治療成績が改善し、晩期有害事象の減少が重要となっている。通常、放射線治療を施行する場合には自由呼吸下で照射を行うが、吸気時にのみ照射を行う事で自由呼吸下と比較し乳房と心臓の距離が離れ心臓線量を減少させることが可能である。通常、全乳房照射は1回あたりの照射時間は2分程度である。吸気時照射は心臓線量の減少が得られる一方で、1回の照射で複数回の吸気停止及び照射を行うため、毎回の吸気息止め状態(胸郭および心臓の位置)の再現性が重要となる。吸気量の再現性が低い場合、照射目標体積への線量低減や心臓線量低減効果の減少が発生するため、この照射法における吸気時の再現性を確認する様々な手法が試みられている(2)(3)。 Elekta社製CatalystやVisionRT社製Align RTは体表面カメラにより吸気息止め状態の再現を確認できるが非常に高価であること、治療時のスループットが悪い等の問題がある。また、治療室への大規模な設置工事が必要となり、既存施設への追加導入には臨床業務への影響が危惧される。今回、赤外線距離計を用いることで比較的安価な呼吸再現性確認装置を準備し、今手法で左乳房照射時の深吸気時の再現性を確保することを目指す。 |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | 乳がん |
試験のホームページURL |
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実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | |
試験のフェーズ | 該当せず |
試験進捗状況 | 試験終了 |
公開日・最終情報更新日 | 2021/12/09 |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 20歳 ~ 女 |
選択基準 | 左乳房部分切除術後で全乳房照射を行う患者である。 左乳頭がある(乳頭切除術後でない)。 当科初診時20歳以上60歳未満である。 ECOG PSは0もしくは1である。 20秒以上の息止めが出来る。 |
除外基準 | 疼痛により10分程度の外安静保持が出来ない。 活動性の膠原病の既往がある。 妊娠している。 ペースメーカー術後である。 |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | |
問い合わせ先組織名 | 順天堂大学 |
部署名・担当者名 | 放射線治療学講座 |
電話・Email | 0338133111 msoosima@juntendo.ac.jp |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 治療・ケア |
介入の詳細 | 毎回の照射時に赤外線距離計を用いた吸気時照射を行う |
主要な評価項目・方法 | 赤外線距離計を用いた吸気時照射時の吸気再現性 |
副次的な評価項目・方法 |