臨床試験ID | : | UMIN000042038 |
情報提供元 | : | 大学病院医療情報ネットワーク研究センター |
試験名 | : | CDK4/6阻害剤治療前後の腫瘍組織及び、FGF・FGFR mutation/amplificationを認めたLuminal又はTNBC症例を対象としたホルモン療法耐性、化学療法効果の予測性の探索的研究(JBCRG-C07-A1) |
試験の概要 | : | 本研究は、Luminal乳がんを対象として、CDK4/6阻害剤使用後の生物学的悪性度の変化を、FoundationOne/EMT score/IO subtypeを用いることで評価可能であるかを検討する。さらに、それらをretrospectiveに臨床経過と相関させることにより、ホルモン療法の耐性予測、化学療法の効果予測になりうるかを検討する。また、CDK4/6阻害剤使用後に活性化し、予後不良因子とされるFGF/FGFRシグナル経路に注目し、その生物学的理解を深め、Luminal乳がんの悪性度との相関を評価する。TNBCにおいては、molecular subtypeとFGFR mutation/amplificationとmolecular Subtype との相関を見ることで、より臨床的に意義のある分類が可能か検討を行う。 |
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基本情報 患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください |
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対象疾患名 | StageIVまたは登録時に遠隔転移を有する進行・再発乳癌患者 |
試験のホームページURL |
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実施施設&進捗状況 | |
試験実施施設 | 昭和大学(東京都) |
試験のフェーズ | 該当せず |
試験進捗状況 | 開始前 |
公開日・最終情報更新日 | 2022/02/24 |
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試験に参加できる条件 | |
年齢・性別 | 問わない 男女両方 |
選択基準 | 1.JBCRG-C07(REIWA)試験に参加したLuminalコホートで、CDK4/6阻害剤使用歴があり、原発巣の組織サンプルかCDK4/6阻害剤使用後の再発巣の組織サンプルのいずれかでFoundationOne検査が施行されており、原発巣、再発巣いずれの組織サンプルも提出可能な症例。2.JBCRG-C07(REIWA)試験に参加したTNBコホートでFGFR mutation/amplificationを認めた症例。組織サンプルも提出可能な症例。3.JBCRG-C07(REIWA)試験参加の有無に問わず、CDK4/6阻害剤使用前後の原発巣−再発巣のペアサンプルの提出が可能なもの。4.文書による同意が得られた症例。 |
除外基準 | 担当医が本研究の登録に不適当と考える症例。 |
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問い合わせ先 | |
実施責任組織 | 一般社団法人JBCRG |
問い合わせ先組織名 | 一般社団法人JBCRG |
部署名・担当者名 | 事務局 深瀨 |
電話・Email | 03-6264-8873 office@jbcrg.jp |
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評価&介入 | |
試験の種類 | 該当無し |
介入の目的 | 該当無し |
介入の詳細 | |
主要な評価項目・方法 | ・CDK 4/6阻害剤使用前後でEMT Score/IOsignatureを測定することにより、その経時的変化を含め、ホルモン療法耐性、化学療法効果の予測性について臨床情報との関連。 ・CDK4/6阻害剤治療前後でのFGF/FGFR遺伝子及び関連遺伝子の発現量、FGF/FGFR経路の活性化の変化。 ・CDK4/6阻害剤使用後の再発乳がんにおける、FGF/FGFR遺伝子及び関連遺伝子の発現、FGF/FGFR経路の活性化と薬物治療への抵抗性,耐性獲得及び予後との相関。 ・FoundationOneによる遺伝子変異解析及びRNAseq等による網羅的遺伝子発現解析による、原発巣と再発巣での経時的な腫瘍変化。 ・TNBC症例における、FGFR mutation/amplificationとmolecular subtypeとの相関。 |
副次的な評価項目・方法 | ・EMT scoreによる全生存期間の予測能 ・IO subtypeによる全生存期間の予測能 ・RNA-seqデータを用い、網羅的遺伝子発現解析を原発巣と再発巣で比較し、ホルモン耐性に対する新たなbiomarkerの構築を試みる。具体的にはTwo-sample t-tests施行し、FDR0.01-0.05の区間で明らかに2群間の差を認める遺伝子群に対し、Ingenuity Pathway Analysis (IPA)を行い、その生物学的特徴を解明し、biomarkerとなりうるか検討を行う。 |