臨床試験情報

臨床試験ID : JapicCTI-205408
情報提供元 : 一般財団法人日本医薬情報センター
試験名 : 日本人再発又は難治性(R/R)B細胞性非ホジキンリンパ腫(B-NHL)患者を対象とするepcoritamab(GEN3013;DuoBody-CD3×CD20)の安全性及び予備的有効性を検討する、第I/II相、非盲検、用量漸増・拡大試験
試験の概要 : 本試験は、日本人再発、進行性又は難治性B細胞性リンパ腫患者、及び前治療のSOC後に部分奏効(PR)又は完全奏効(CR)を達成した日本人B細胞性リンパ腫患者を対象とするepcoritamabの安全性及び予備的有効性を検討する非盲検、多施設共同試験である。本試験は2つのパートから構成される。パート1:用量漸増(phase 1)、パート2:拡大(phase 2)本試験の用量漸増パートの目的は、日本人再発、進行性又は難治性B細胞性リンパ腫患者、及び部分奏効(PR)又は完全奏効(CR)を達成した日本人B細胞性リンパ腫患者を対象とし、epcoritamabの最大耐量(MTD)及び第2相試験推奨用量(PR2D)を決定し、安全性プロファイルを確立することである。本試験の拡大パートでは、さらに他の患者にepcoritamabのRP2Dを投与する。本パートの目的は、epcoritamabの安全性及び予備的有効性を更に探索し決定することである。パート1でPR2Dを決定後、パート2の試験を開始する。パート2では、epcoritamabは単剤療法及び他の標準治療(SOC)薬との併用で調査する。

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 B細胞性非ホジキンリンパ腫
試験のホームページURL

実施施設&進捗状況

試験実施施設 パート1:9施設 パート2:21施設
試験のフェーズ 第Ⅱ相
試験進捗状況 実施中
公開日・最終情報更新日 2022/09/05

試験に参加できる条件

年齢・性別 20歳 ~ 男女両方
選択基準 主な選択基準20歳以上日本人CD20が陽性であることa. パート1・DLBCL(de novo又は組織学的形質転換)・ HGBCL・PMBCL・FL・MZL(節性、粘膜関連リンパ組織型節外性又は脾)・SLLb. パート2Arm 1:・DLBCL(de novo又は組織学的形質転換)・FLグレード1〜3A・再発又は難治性疾患かつ前治療として1つ以上の抗CD20 mAb含有療法を含む少なくとも2つの全身抗腫瘍療法の施行歴がある・CT, MRIまたはPET-CTで確認される測定可能病変Arm 2:・R/R FLグレード1、2又は3A、ステージII、III又はIV、形質転換を伴わない。・抗CD20抗体を含む1種類以上の抗腫瘍薬による前治療歴がある。・症状及び/又は疾病負荷(GELF基準)に基づいて治療開始が必要とされること(付録13参照)。・治験担当医師の判断によりR2に適格である。Arm 3:・以下のいずれかが組織学的(de novo又はFL若しくは節性辺縁帯リンパ腫からの組織学的形質転換)に確認されている。 oDLBCL NOS oダブルヒット又はトリプルヒットDLBCL  oFLグレード3B  oT細胞/組織球豊富型LBCL・国際予後指標(IPI)スコア >= 3・DLBCL又はFL G3Bに対して、リンパ節生検、副腎皮質ステロイド又は姑息的放射線療法以外の前治療歴がない。・治験担当医師の判断によりR-CHOPに適格であるArm 4:・以下のいずれかが組織学的(de novo又はFL若しくは節性辺縁帯リンパ腫からの組織学的形質転換)に確認されている。 oDLBCL NOS oダブルヒット又はトリプルヒットDLBCL oFLグレード3B oT細胞/組織球豊富型LBCL・1回以上の前治療に対して再発又は難治性である。・自家造血幹細胞移植(ASCT)による前治療が無効であった、又は年齢、パフォーマンスステータス、合併症及び/若しくは前治療効果不十分のために自家HSCTに不適格である。・治験担当医師の判断によりGemOxに適格であるArm 5:・組織学的に確認されたCD20陽性FLグレード1〜3Aの既往歴があり、形質転換を伴わない。・SOCレジメンによる一次又は二次治療後のLugano基準(Cheson et al., 2014)に基づくCR又はPRで、SOCの最終投与が組入れ前6ヵ月以内である。
除外基準 主な除外基準:スクリーニング時、CNS原発悪性リンパ腫又はリンパ腫によるCNS病変が見られる場合個人の選択、社会的問題あるいは類似事項により、被験者がHDT-ASCTに不適格な場合。既知の臨床的に意義がある心臓病治療(予防療法を除く)を要する進行中の慢性感染症Part 2, Arms 2 through 5:Arm 2:・FLグレード3B・侵攻性リンパ腫への組織学的形質転換が見られる。・リツキシマブ又はレナリドミドに禁忌・アスピリンの予防投与又は抗凝固剤の予防投与を行う意思がない又はできない。Arm 3:・R-CHOPレジメンの個々の薬剤のいずれかに禁忌Arm 4:・GemOxレジメンの個々の薬剤のいずれかに禁忌Arm 5:・FLグレード3B・侵攻性リンパ腫への組織学的形質転換が見られる。

問い合わせ先

実施責任組織 Genmab US Inc.
問い合わせ先組織名 Genmab A/S Trial Information
部署名・担当者名 Genmab A/S Trial Information
電話・Email +4570202728 clinicaltrials@genmab.com

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細
主要な評価項目・方法 1.パート1:有害事象(AEs)の発現率及び重症度治験薬投与下に発現したAE[時間枠:初回投与から安全性追跡調査期間の終了まで(最終投与の60日後)]2.パート1:用量制限毒性(DLTs)発現率到達した場合、そのPR2D及びMTDを決定する[時間枠:DLTは、各コホートの最初のサイクル(28日間)の間に評価する]3.パート2、投与群1:客観的奏効率(ORR)Lugano分類に基づくORRで測定された抗腫瘍活性[時間枠:組み入れ後6週間から投与中止まで、最長3年まで評価]4.パート2、投与群2-4:DLTの発現率[時間枠:DLTは、投与群2-4の最初のサイクル(28日間)で評価する]5.パート2、投与群2-5:AEの発現率及び重症度治験薬投与下に発現したAE(TEAE)[時間枠:初回投与から安全性追跡調査期間の終了まで(最終投与の60日後)]
副次的な評価項目・方法 6.両パート:濃度−時間曲線下面積 0時間から最後の投与時間まで(AUClast)[期間:最終投与から投与中止まで、平均期待値1年]7.両パート:0時間から無限大時間までのAUC(AUCinf)[期間:初回投与から投与中止まで、平均期待値1年]8. 両パート:最大(ピーク)血漿中濃度 (Cmax)[期間:初回投与から投与中止まで、平均期待値1年]9. 両パート:Cmaxに達するまでの時間[期間:初回投与から投与中止まで、平均期待値1年]10. 両パート:投与前トラフ濃度(Cthrough)[期間:初回投与から投与中止まで、平均期待値1年]11.両パート:血漿からの薬物全身クリアランス(CL)[期間:初回投与から投与中止まで、平均期待値1年]12. 両パート:分布容積(Vd)[期間:初回投与から投与中止まで、平均期待値1年]13.両パート:消失半減期(t 1/2)[期間:初回投与から投与中止まで、平均期待値1年]14.両パート:抗薬物抗体の発現率(ADAs)[期間:初回投与から投与中止まで、平均期待値1年]15. パート1及びパート2、Arm 1: 臨床検査評価パラメーターのベースラインから臨床的に重要な変化があった被験者数評価する臨床検査評価パラメーター:生化学、血液学[期間:初回投与から投与中止まで、平均期待値1年]16. パート2、Arm 1: AEの発現率及び重症度TEAE(治験薬投与下に発現した有害事)をCTCAE V5.0で評価[期間:初回投与から安全性追跡調査が終わるまで(最終投与から60日)]17. パート1及びパート2、Arm 2-5: (客観的奏効率)ORRepcoritamab 投与後、PR(部分奏功)又はCR(完全奏功)となる被験者の割合として定義。Lugano治療効果判定基準に基づき判定する[期間:最終被験者の初回投与から約3年]18. 両パート:完全奏効率CRのあった被験者の割合として定義。Lugano治療効果判定基準(両パート)及びLYRIC(パート2、Arm1)に基づき判定する。パート2で奏功/進行、Arm 1は独立審査委員会(IRC)により評価する。[期間:最終被験者の初回投与から約3年]19. 両パート:奏功期間(DOR)初回の奏功が記録された時(CRまたはPR)から進行(PD)があった日、または死亡のうちいずれか早い方として定義。Lugano治療効果判定基準(両パート)及びLYRIC(パート2、Arm 2)に基づき判定する。Expansionパートの奏功/進行はIRCにより評価する。[期間:最終被験者の初回投与から約3年]20. 両パート:無増悪生存期間(PFS)初回のPDまたは何らかの原因による死亡が記録された時として定義。Lugano治療効果判定基準(両パート)及びLYRIC(パート2、Arm 2)に基づき判定する。Expansionパートの奏功/進行はIRCにより評価する。[期間:最後の被験者の初回投与から約3年]21.完全奏功期間(DoCR)初回のCRが記録された時からPD又は死亡のうちいずれか早い方として定義。Lugano治療効果判定基準及びLYRICにより判定、IRCにより評価する。[期間:最終被験者の初回投与から約3年]22. パート2:奏功までの期間(TTR)初回の腫瘍縮小効果が記録された時(PRまたはより良い結果)として定義。Lugano治療効果判定基準及びLYRICにより判定、IRCにより評価する。[期間:最終被験者の初回投与から約3年]23.パート1及びパート2 Arm 2: 次の(抗リンパ腫)療法までの期間(TTNT)次の抗リンパ腫療法を開始するまでの日として算出。[期間:最終被験者の初回投与から約3年]24. 両パート:全生存率(OS)死亡までの時間として定義。[期間:最終被験者の初回投与から約3年]

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