臨床試験情報

臨床試験ID : JapicCTI-205347
情報提供元 : 一般財団法人日本医薬情報センター
試験名 : DIPSS(Dynamic International Prognostic Scoring System)-中間又は高リスクの原発性骨髄線維症(PMF)、真性多血症後骨髄線維症(post-PV MF)、又は本態性血小板血症後骨髄線維症(post-ET MF)を有する日本人患者を対象としたfedratinib の有効性と安全性を評価する第1/2 相、多施設共同、単一群、オープンラベル試験。
試験の概要 : 本治験は、日米EU 医薬品規制調和国際会議(ICH)の医薬品の臨床試験の実施の基準(GCP)及び適用される規制要件を遵守して実施する。本治験は、DIPSS 中間リスク又は高リスクのPMF、post-PV MF、又はpost-ET MF を有する日本人患者を対象とした第1/2 相、多施設共同、単一群、オープンラベル試験である。本治験は2 つのパートで構成され、第1 相パートでは安全性、忍容性及びRP2D を検討する。第1 相パートでは、mTPI-2 デザインを用いてfedratinib の1 用量以上(300 mg 及び400 mg)を検討する。用量漸増が完了し、MTD 及び/又はRP2D が決定された後、本治験は第2 相パートに移行し、主要評価項目(35%以上の脾臓の縮小が認められた被験者の割合及び安全性)をさらに評価する。本治験は、28 日間のスクリーニング期間、最終投与後30 日間の追跡調査を含む治療期間及び生存追跡調査期間(死亡、追跡不能、その後のデータ収集のための同意撤回又は治験終了、最終被験者の最終投与後12 ヵ月間、fedratinib の市販品が医療機関で入手可能となった時点のいずれか早い時点まで)の3 期で構成される。

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 DIPSS-中間又は高リスクのPMF、post-PV MF、post-ET MF
試験のホームページURL

実施施設&進捗状況

試験実施施設
試験のフェーズ 第Ⅱ相
試験進捗状況 実施中
公開日・最終情報更新日 2021/10/19

試験に参加できる条件

年齢・性別 20歳 ~ 男女両方
選択基準 被験者は本治験の組入れ対象として以下の基準を満たさなければならない。1. 同意説明文書(ICF)に署名する時点で年齢が20 歳以上の患者。2. Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)パフォーマンスステータス(PS)が0、1又は2。3. 2016 年の世界保健機関(WHO)基準(以下、WHO 基準)に基づきPMF と診断された被験者、又はIWG-MRT2007 基準(以下の診断基準)に基づきpost-ET MF 又はpost-PV MF と診断された患者。直近の院内病理報告書で確認する。4. DIPSS で、中間-1 リスクで症候性、中間-2 又は高リスクに分類される。5. スクリーニング期間中に、MRI 又はCT スキャンで脾臓容積が450 cm3 以上、もしくは左肋骨下縁に5 cm 以上の触知可能な脾臓が認められる測定可能な脾腫を有する患者。6. 以下の基準(a 又はb)*のうち、少なくとも1 つを満たす患者。注意:ルキソリチニブ投与の中止理由(効果不十分、及び/又は不耐容等)及び本治験への参加が適切と考える医師の判断・理由を症例報告書に記入する。a. 過去にPMF、post-PV MF 又はpost-ET MF に対して14 日間以上ルキソリチニブの投与を受けたことがある者(14 日間未満の曝露であっても、忍容性がない又はアレルギーのためにルキソリチニブの投与を中止した被験者については許容される)。b. ルキソリチニブの投与を一度も受けたことがないが、治験責任医師等の臨床的判断に基づき、本治験から被験者の臨床的利益が得られると期待される。* 第1 相パートでは、fedratinib の忍容性を過大評価しないように、ルキソリチニブ投与歴のある被験者のみを適格とする。7. 前治療と関連のある毒性が、fedratinib 投与開始前までに、グレード1 又は直近の治療を開始前のベースライン値まで回復している患者。8. 本治験に関連するあらゆる評価/手順の実施前に、被験者の自由意思によるICF の署名が得られていなければならない。9. 本治験の来院スケジュール及び治験実施計画書に規定されたその他の要件をみずからの意思で遵守できなければならない。10. 妊娠の可能性がある女性(FCBP)は以下を満たすこと:a. スクリーニング期間中のfedratinib投与開始前に、治験責任医師等が妊娠検査を2 回実施し、いずれの検査結果も陰性であることを確認している。治験期間中及びfedratinib投与終了後に妊娠検査を継続することに同意しなければならない。これは被験者が異性との接触による完全な禁欲*を行った場合でも適用される。b. 異性との接触を完全に禁欲するか(毎月レビューし、原資料を記録しなければならない)、fedratinib投与開始前14 日間、fedratinib投与期間中(投与中断を含む)及びfedratinib投与中止後30 日間、極めて効果的な避妊法を中断なく使用し、遵守できることに同意すること。c. 授乳中の場合、本治験に参加する前に授乳を中止することに同意し、fedratinibの投与を中止してから少なくとも30 日間は授乳を再開しないこと。注意:妊娠可能な女性(FCBP)とは、1)ある時点で初経を経験している、2)子宮摘出術又は両側卵巣摘出術を受けていない、かつ3)連続24 ヵ月以上、自然閉経ではない女性(すなわち、過去連続24 ヵ月のいずれかの時点で月経のあった女性)(がん治療後又は他の医学的理由による無月経は妊娠の可能性を除外しない)。11. 男性被験者は以下を実施しなければならない。男性患者が精管切除術を受けている場合であっても、治験参加中の妊娠中又は妊娠の可能性のある女性との性的接触時、fedratinib の投与中断中及びfedratinib の投与中止後少なくとも30 日間、又は各国の規制により必要とされる場合はそれ以上の期間、完全な禁欲*を実施する(月1 回の頻度でレビューする必要がある)。* 被験者のライフスタイルに合致する(通常の生活習慣で性交渉をしない)場合は、性交渉を完全に避けることができる。[周期的禁欲法(例:カレンダー法、排卵法、基礎体温法、排卵後法)及び膣外射精は避妊法として適切ではない。]。**治験期間中、継続して適正に使用した場合、単独又は併用により年間のパール指数の失敗率が1%未満となる極めて有効な避妊法を使用することに同意すること。そのような方法には以下が含まれる。混合型ホルモン避妊法(エストロゲン及びプロゲストゲン含有)(経口)、排卵抑制作用のあるプロゲストゲン単剤のホルモン避妊薬(経口)、子宮内避妊器具の装着、子宮内ホルモン放出システムの装着、両側卵管閉塞術、パートナーの精管切除術。
除外基準 以下のいずれかに該当する被験者は本治験への組入れ対象から除外する。1. 以下の臨床検査値異常のいずれかを有する患者。a. (血小板輸血なしで)血小板数が50×10^9/L 未満b. 好中球絶対数(ANC)1.0×10^9/L未満c. 白血球数(WBC)>100×10^9/Ld. 末梢血中の骨髄芽球が5%以上e. 推定クレアチニンクリアランスが30 mL/min 未満(Cockcroft-Gault 式による推定)f. 血清アミラーゼ又はリパーゼ>1.5×正常値上限g. アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)又はアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)>3×正常値上限(ULN)h. 総ビリルビン>1.5×ULN、直接ビリルビン分画が総ビリルビンの25%未満の場合、被験者の総ビリルビン1.5~3.0×ULN が適格となる2. 妊娠中又は授乳中の女性。3. 脾摘の既往のある患者。4. 造血幹細胞移植の施行歴のある患者又はその予定のある患者。5. WE を含む脳症の既往歴のある患者。6. チアミンレベル及び脳MRI により、明らかにWE として除外となるような記録がない場合であっても、WE を含む脳症の徴候又は症状が認められた者(例:重度の運動失調、眼麻痺、小脳徴候)。7. 実施医療機関の基準に従い、全血中のチアミン濃度が基準値を下回り、fedratinib の投与開始前に補正されていないことが確認されている患者と定義されるチアミン欠乏症患者。8. チトクロームP450(CYP)3A4 の強力又は中程度の誘導剤、CYP3A4 及びCYP2C19 の二重阻害剤であることが知られている薬剤、漢方薬又は食品を併用又は使用している患者。9. 化学療法、免疫調節薬(例:サリドマイド、インターフェロン-α)、アナグレリド、免疫抑制療法、副腎皮質ステロイドの全身投与(プレドニゾロン換算で10 mg/日超)を受けている患者。過去にヒドロキシウレア(例えばハイドレア)の投与を受けたことがある被験者は、fedratinib 投与開始前14 日間以内に投与されていなければ、本治験に組み入れることができる。10. fedratinib 投与開始前14 日以内に骨髄増殖因子(顆粒球コロニー刺激因子[G-CSF]など)を投与された患者。11. ルキソリチニブ以外のJAK 阻害剤への曝露歴がある患者。12. fedratinib 投与開始前14 日以内にルキソリチニブの投与を受けた患者。13. 150 mg/日を超える用量のアスピリンを投与中の患者。14. fedratinib 投与開始前28 日以内に大手術を受けた患者。15. 慢性肝疾患(慢性アルコール性肝疾患、自己免疫性肝炎、硬化性胆管炎、原発性胆汁性肝硬変、ヘモクロマトーシス、非アルコール性脂肪性肝炎等)と診断された患者。16. 治験対象疾患以外の悪性腫瘍の既往のある患者。ただし、fedratinib の投与開始前3 年以内に悪性腫瘍に対する治療を必要としていない場合を除く。ただし、治療が奏効した病歴/合併症がある患者は組み入れ可能である:非浸潤性皮膚癌、in situ 子宮頸癌、乳癌in situ、前立腺癌の偶発的な組織学的所見[腫瘍、リンパ節、転移(TNM)臨床病期分類システムを用いたT1a 又はT1b]、又は疾患がなくホルモン療法のみを受けている。17. コントロール不良のうっ血性心不全(ニューヨーク心臓協会の分類でIII 又はIV)を有する患者。18. 血清検査でB 型肝炎ウイルス(HBV)陽性であり、活動性のウイルス感染が認められる患者。a. B 型肝炎ウイルス表面抗原(HBsAg)は陰性であるが、HB コア抗体(HBcAb)が陽性又はHBsAb が陽性の患者は、HBV ウイルスのデオキシリボ核酸(DNA)が陰性の場合に適格とする。b. HBsAg 陽性であったが、標準的プラティクスに基づき、HBV の再活性化を予防するために適切な抗ウイルス治療が行われていた又は考慮されおり、fedratinib治療開始の少なくとも6 ヵ月前から検出不能なウイルスDNA が認められていない患者は適格とする(JSH Guideline for the Management of Hepatitis B virus infection, 2014)。c. B 型肝炎ウイルスワクチン接種が原因で血清反応陽性となった患者は適格とする。19. 血清検査でC 型肝炎ウイルス(HCV)陽性かつ活動性のウイルス感染を有する患者。・ただし、fedratinib 投与開始前6 ヵ月以上HCV ウイルスのリボ核酸(RNA)が検出されないC 型肝炎患者は適格とする。20. ヒト免疫不全症ウイルス(HIV)感染のエビデンスがある患者。21. 重篤な活動性感染症を有する患者。22. 経口薬の吸収を阻害する重大な胃障害又はその他の障害を有する患者。23. 被験者がカプセルを飲み込むことができない場合。24. 治験参加の妨げとなる重大な医学的状態、臨床検査値異常、又は精神疾患を有する患者。25. 臨床検査値異常を含む何らかの状態を有しており、本治験に参加した場合に被験者に容認できないリスクを及ぼすと判断される患者。26. 治験から得られたデータの解釈を困難にさせる状態にある患者。27. fedratinib 投与開始前30 日以内に他・

問い合わせ先

実施責任組織 ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
問い合わせ先組織名 ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
部署名・担当者名 治験情報問合せ担当
電話・Email - MG-JP-RCO-JAPIC@bms.com

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細
主要な評価項目・方法 【第1 相パート】・MTD及びRP2D(C1D1 からCycle1 終了まで):事前に定義したDLTに該当する被験者の割合【第2 相パート】・RR (スクリーニングからサイクル6 終了まで):サイクル6 終了時点でSVR が35%以上であった被験者の割合
副次的な評価項目・方法 【第1 相パート】・fedratinib の安全性プロファイル(ICF の署名から最終投与後30 日まで):NCI CTCAEに基づくグレードを問わないTEAE の発現頻度及び重症度、臨床検査値を含むNCI CTCAEに基づくグレード3~4 のTEAE の発現頻度及び重症度・PK(intensive PK サンプリング)(C1D1 からCycle1 終了まで):Cmax、AUC、Tmax【第2 相パート】・SRR (C1D1 からCycle6 終了まで):サイクル6 終了時点でMFSAF v 2.0 で測定した総症状スコアが50%以上減少した被験者の割合・RR25 (スクリーニングからサイクル6 終了まで):サイクル6 終了時に脾臓容積が25%以上縮小した被験者の割合・Fedratinib の安全性プロファイル(ICF の署名から最終投与後30 日まで):NCI CTCAEに基づくグレードを問わないTEAE の発現頻度及び重症度、臨床検査値を含むNCI CTCAEに基づくグレード3~4 のTEAE の発現頻度及び重症度・RRP (C1D1 からCycle6 終了まで):サイクル6 終了時の点で触診により脾臓の50%以上の縮小を認めた被験者の割合・DR (スクリーニングから投与終了時来院まで):MRI/CT による35%以上のSVR の持続期間等

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