臨床試験情報

臨床試験ID : JapicCTI-205267
情報提供元 : 一般財団法人日本医薬情報センター
試験名 : 転移性ホルモン感受性前立腺癌(mHSPC)患者を対象に、MK-3475、エンザルタミド及びアンドロゲン除去療法の併用療法をプラセボ、エンザルタミド及びアンドロゲン除去療法の併用療法と比較する二重盲検無作為化第III相試験(KEYNOTE-991)
試験の概要 : 本治験は、転移性ホルモン感受性前立腺癌(mHSPC)患者を対象に、MK-3475+エンザルタミド+ADTの併用療法をプラセボ+エンザルタミド+ADTの併用療法と比較する。仮説1) MK-3475+エンザルタミド+ADTは、プラセボ+エンザルタミド+ADTと比較して、PCWG-modified RECIST 1.1に基づきBICRが評価した画像上の無増悪生存期間(rPFS)で優越性を示す。仮説2) MK-3475+エンザルタミド+ADTは、プラセボ+エンザルタミド+ADTと比較して、全生存期間(OS)で優越性を示す。

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 転移性ホルモン感受性前立腺癌
試験のホームページURL

実施施設&進捗状況

試験実施施設
試験のフェーズ 第Ⅲ相
試験進捗状況 実施中
公開日・最終情報更新日 2021/07/02

試験に参加できる条件

年齢・性別 問わない 男
選択基準 1) 組織学的又は細胞学的(各国の規制要件で許容されている場合)に、小細胞組織構造(小細胞癌)ではない前立腺腺癌であることが確認された患者2) 骨スキャンで2ヵ所以上の骨病変及び/又はCT/MRIで内臓病変(肺や肝臓など)が確認されたことにより、転移性病変を有すると治験担当医師により評価され、BICRで確認された(無作為割付け前)患者3) 無作為割付け時点で、治験薬投与期間中にLHRHアゴニスト若しくはアンタゴニストを用いた持続的ADTを継続することに同意する、又は両側精巣摘除術を受けた患者4) 無作為割付け前10日以内に評価したEastern Cooperative Oncology Group(ECOG)Performance Statusが0又は1の患者5) 骨吸収抑制療法(ビスホスホネート製剤又はデノスマブが含まれるが、これらに限定しない)を受けている場合は、無作為割付け前4週間以上、安定した用量で継続している患者6) 適切な臓器機能が保持されている患者7) 過去に放射線照射を受けていない軟部組織病変から新たに採取したコア又は切除生検検体(スクリーニング前12ヵ月以内に採取)を提出した患者。過去に放射線照射を受けた部位では疾患進行した腫瘍から採取した検体であれば許容される。その他の例外については、治験依頼者との協議の上、許容される場合がある。骨病変のみ又は骨病変が主となる患者は、骨生検検体を提出してもよい(脱灰処理は許容されない)。8) 投与期間中及び治験薬の最終投与後少なくとも120日間、以下の項目に同意した男性患者:・精子を提供しないこと。加えて・異性間性交渉をしない(長期的及び継続的に異性間性交渉をしない)ことが患者の日常生活で適切な避妊法である場合は、継続して異性間性交渉をしないことに同意すること。又は・無精子が確認されない限り、避妊法の使用に同意すること。9) 男性患者は、男女を問わず他の人に対して精液を移行させる可能性のあるあらゆる行為においても男性用コンドームを使用することに同意しなければならない。
除外基準 1) 過去3年以内に進行性又は治療が必要な他の悪性腫瘍を有する患者2) 過去2年以内に全身性の治療(疾患修飾薬、コルチコステロイド又は免疫抑制剤)を要した活動性の自己免疫疾患を有する患者3) 免疫不全状態と診断された患者、又は治験薬初回投与前7日以内に長期全身性ステロイド療法(プレドニゾロン換算で10mg/日超)や他の免疫抑制療法を受けている患者4) 無作為割付け前28日以内に大手術[前立腺に対する局所治療を含む(前立腺生検は除く)]を受け、毒性又は合併症から回復していない患者5) 薬剤の吸収に影響を及ぼす消化管障害を有する患者(胃全摘、過去3ヶ月以内の活動性の消化性潰瘍など)又はカプセル又は錠剤を飲み込むことができない患者6) 全身性の治療を必要とする活動性の感染症(結核など)を有する患者7) 間質性肺疾患/肺臓炎を合併、若しくはステロイド投与が必要な(非感染性の)間質性肺疾患/肺臓炎の既往を有する患者。8) 活動性のヒト免疫不全ウイルス(HIV)、B型肝炎(HBs抗原陽性)又は活動性のC型肝炎[HCV RNA(定性)陽性]を有する患者9) 中枢神経系への転移又は癌性髄膜炎を有する又は疑われる患者10)痙攣発作の既往を有する、又は痙攣発作が発現しやすくなる可能性のある病態を有する患者11) スクリーニング前12ヵ月以内に意識消失の既往を有する患者12) 無作為割付け前6ヵ月以内に、心筋梗塞又はコントロール不能な狭心症の既往を有する患者、または New York Heart Association心機能分類で、クラスIII若しくはIVのうっ血性心不全を有する、又は既往を有する患者13) スクリーニング時に低血圧(収縮期血圧が86mmHg未満)が認められた患者又はスクリーニング時にコントロール不能な高血圧(収縮期血圧が170mmHgを超える、拡張期血圧が105mmHgを超える)が認められた患者14) 臨床的に重要な心室性不整脈の既往を有する患者15) MK-3475又は治験薬の添加剤に対する重度(Grade 3以上)の過敏症、及びエンザルタミド又はそのカプセル成分(Labrasol、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエンなど)に対して過敏症反応を示す患者16) 非転移性前立腺癌に対する術前及び術後補助療法として、39ヵ月を超える期間若しくは無作為割付け前9ヵ月以内にADTの治療歴を有する患者、又はADT実施中に疾患進行が認められた患者17) 新規ホルモン剤(アビラテロン、エンザルタミド、アパルタミド、ダロルタミドなど)の治療歴を有する患者18) 抗PD-1、抗PD-L1、抗PD-L2の薬剤又は他の補助刺激性若しくは共抑制性T細胞受容体(CTLA-4、OX-40、CD137等)を標的とした薬剤の治療歴を有する患者19) 無作為割付け前30日以内に生ワクチンの接種を受けた患者20) 骨画像にてスーパースキャンとなった患者21) 同種組織/臓器の移植歴を有する患者22) 転移性前立腺癌に対する薬物療法歴、放射線療法歴又は手術歴を有する患者ただし、以下は許容される。a) 無作為割付け前に実施された、最長3ヵ月間のLHRHアゴニスト若しくはアンタゴニスト、又は精巣摘除術によるADT(第一世代抗アンドロゲン薬の併用有無を問わない)。ただし、転移性前立腺癌に対するドセタキセルの投与歴がなく、無作為割付け前に画像上の疾患進行及びPSAの増加が認められないこととする。b) 無作為割付けから4週間以上前に実施された、転移性病変に起因する症状に対する1コースの緩和的放射線療法又は外科的療法。c) 低腫瘍量の転移性病変を有する患者は、無作為割付けから4週間以上前に実施された、前立腺に対する1コースの根治的放射線療法(すなわち、EBRT)。d) 最大6コースのドセタキセル投与。ただし、最終投与が無作為割付け前2ヵ月以内に完了しており、かつ、投与中及び投与後に疾患進行が認められなかった場合に限る。この場合、最長6ヵ月間のLHRHアゴニスト若しくはアンタゴニスト、又は精巣摘除術によるADT(第一世代抗アンドロゲン薬の併用有無を問わない)が許容される。

問い合わせ先

実施責任組織 MSD株式会社
問い合わせ先組織名 MSD株式会社
部署名・担当者名 グローバル研究開発本部
電話・Email - JPCT@merck.com

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細
主要な評価項目・方法 ・rPFS:無作為割付けから、画像上の疾患進行又は原因を問わない死亡のいずれか早い時点までの期間・OS:無作為割付けから原因を問わない死亡までの期間
副次的な評価項目・方法 ・TFST:無作為割付けから、がんに対する最初の次治療の開始又は死亡のいずれか早い時点までの期間・TTSSRE:症候性骨関連事象(SSRE)初回発現までの期間・PSA進行までの期間・軟部組織病変の画像上の疾患進行までの期間:無作為割付けから、軟部組織病変の画像上の疾患進行までの期間・TTPP:無作為割付けから、Brief Pain Inventory-Short Form(簡易疼痛質問票縮小版、BPI-SF)の項目3「24時間以内に感じた最も強い痛みの程度」に基づく疼痛進行及びオピオイドの使用までの期間・PFS2:無作為割付けから、次治療後の治験担当医師の判定による画像上若しくは臨床的な疾患進行、又は原因を問わない死亡のいずれか早い時点までの期間・PSA奏効:3週間以上空けて2回測定したPSAがベースラインから50%以上低下・PSA検出不能:治験薬投与期間中のPSAが0.2ng/mL未満・奏効(OR):完全奏効(CR)又は部分奏効(PR)・DOR:CR又はPRを最初に確認してから、最初の疾患進行又は原因を問わない死亡のいずれか早い時点までの期間・有害事象・有害事象による治験薬投与中止

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