臨床試験情報

臨床試験ID : JapicCTI-205222
情報提供元 : 一般財団法人日本医薬情報センター
試験名 : RET遺伝子変化を有する進行固形癌又は中枢神経系原発腫瘍の小児被験者を対象とした経口RET阻害剤LOXO-292の第I/II相試験
試験の概要 : この試験は第I相(用量漸増)と第II相(用量拡大)の2つのパートからなります。第I相:本治験では、Rolling 6デザインの用量漸増法を使用します。開始用量レベルは、成人に対する第II相推奨用量(RP2D)160 mg 1日2回(BID)と曝露量が同等になるようにしています。第II 相:最大耐量(MTD)及び/又はRP2Dが確認されてから、患者は腫瘍組織型および腫瘍遺伝子型に応じて4つの用量拡大コホートの1つに登録されます。サイクルの長さは28日間です。

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 RET遺伝子変化を有する進行固形癌又は中枢神経系原発腫瘍
試験のホームページURL

実施施設&進捗状況

試験実施施設 国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院 京都大学医学部附属病院 北海道大学病院 広島大学病院
試験のフェーズ 第Ⅱ相
試験進捗状況 実施中
公開日・最終情報更新日 2022/02/07

試験に参加できる条件

年齢・性別 問わない 男女両方
選択基準 -局所進行又は転移性の固形癌又はCNS原発腫瘍の患者で、利用可能な治療によって再発、進行、もしくは非反応性が認められた患者、並びに標準治療又は利用可能な全身性の根治的治療が存在しない患者。-臨床評価として実施される分子アッセイによって同定される腫瘍中及び/又は血液中の活性化RET遺伝子変化のエビデンス-測定可能又は測定不能病変を有すること。-Karnofsky(16歳以上の患者)又はLansky(16歳未満の患者)パフォーマンススコアが50以上の患者。-CNS原発腫瘍又は脳転移を有する患者は、以下の条件を満たすことを必須とする。a) 神経学的検査に基づき、登録前7日間にわたり神経学的に安定していること。b) 治験登録前7日以内において、CNS症状の管理のためにステロイド剤の増量が不要であったこと。-適切な血液学的状態、肝機能、腎機能を有する患者-カプセル剤、液状懸濁液を嚥下できる、又は経鼻胃管もしくは胃管による胃アクセスが可能な患者。-生殖能を有する男女の場合、効果的な避妊法を使用する意思がある患者。
除外基準 -治験薬投与開始前2週間以内に大手術を受けた患者-治験薬投与開始前6ヵ月以内に臨床的に意義のある心血管疾患、コントロールされていない心血管疾患もしくは心筋梗塞の既往歴を有する患者。-コントロール不良の活動性かつ全身性の細菌、ウイルス又は真菌感染-妊婦又は授乳婦の患者。-コントロール不良の症候性の甲状腺機能亢進症又は甲状腺機能低下症を有する患者(すなわち、LOXO-292の投与開始前7日以内に、患者がその時点の甲状腺治療の変更を必要とした場合)。-コントロール不良の症候性の高カルシウム血症又は低カルシウム血症を有する患者。-治験薬LOXO-292の成分、LOXO-292懸濁液の投与を予定する患者の場合には、Ora-Sweet SF及びOraPlusのいずれかの成分に対して既知の過敏症を有する患者。-選択的RET阻害剤(未承認の選択的RET阻害剤を含む)による前治療歴を有する患者。

問い合わせ先

実施責任組織 Eli Lilly and Company/治験国内管理人:メドペイス・ジャパン株式会社
問い合わせ先組織名 メドペイス・ジャパン株式会社
部署名・担当者名 -
電話・Email 03-4563-7000 m.fukui@medpace.com

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細
主要な評価項目・方法 第I相[評価時期: LOXO-292投与開始から28日まで ]-小児進行固形癌患者のLOXO-292の経口投与における安全性を決定する:用量制限毒性(DLT)-小児中枢神経系原発腫瘍患者のLOXO-292の経口投与における安全性を決定する:用量制限毒性(DLT)第II相[評価時期: 病勢進行または死亡(死因を問わない)(推定最大12か月間)]-固形癌効果判定基準(RECIST)1.1に基づく独立評価委員会(IRC)の判定による全奏効率(ORR)-RANOに基づく独立評価委員会(IRC)の判定による全奏効率(ORR)
副次的な評価項目・方法 第I相、第II相共通[評価時期: Cycle 1Day1、Cycle 1Day8 、Cycle 3Day1および同一被験者内で新たな増量後の最初のサイクルのDay8]-LOXO-292の時間0から24時間後までのAUC(AUC0-24)-LOXO-292の最高血漿中濃度(Cmax)-LOXO-292の最高血漿中濃度到達時間(Tmax)第I相[評価時期: Cycle 1Day1、Cycle 1Day8 、Cycle 3Day1および同一被験者内で新たな増量後の最初のサイクルのDay8]-LOXO-292の血漿中濃度[評価時期: Cycle 1(28日間)]-Recommended LOXO-292 Dose for Phase 2 (Maximum Tolerated Dose [MTD])-LOXO-292の推奨される第II相用量(MTD)[評価時期:病勢進行または死亡(死因を問わない)(推定最大12か月間)]活性化RET遺伝子変化を有する小児癌被験者に対するLOXO-292の予備的な抗腫瘍活性をRECIST 1.1に基づく全奏効率(ORR)にて評価する。[評価時期: 最大24か月]-疼痛スケール(Wong Baker Faces scales)のベースラインからの変化Wong-Baker Faces Pain Scaleには、0点が「痛くない」、10点が「痛い」という相関スコアを持つ表情の写真が含まれています。-PedsQL-Coreスコアのベースラインからの変化PedsQLには、0のスコアが「問題ではない」、4のスコアが「ほぼ常に問題」である問題のリストが含まれています。第II相[評価時期:進行していない患者では1年目は約8週毎、2年目以降は約8週毎、最終投与後7日以内(最大2年間)]-RECIST 1.1に基づく治験責任医師等の判定による全奏効率(ORR)-RANOに基づく治験責任医師等の判定による全奏効率(ORR)-治験責任医師等の判定による奏功期間(DOR)-IRCの判定による奏功期間(DOR)-治験責任医師等の判定による無増悪生存期間(PFS)-IRCの判定による無増悪生存期間(PFS)-全生存期間(OS)-治験責任医師等の判定による臨床的ベネフィット率-IRCの判定による臨床的ベネフィット率[評価時期:文書同意から、約24か月間(または患者が試験を中止した場合はそれ以前)および安全性フォローアップ(最後の投与から28日後)]-有害事象発現頻度[評価時期:6か月]-被験者の腫瘍内でRET遺伝子変化を検出した過去の分子プロファイリングと、治験依頼者が評価中の診断検査との一致率[評価時期:最大3年間]LOXO-292投与後に根治手術を受けた被験者における術後病期分類腫瘍の病期は、国際がん対策連合(UICC)の悪性腫瘍の腫瘍、リンパ節、転移(TNM)分類に従って記載されます。LOXO-292投与後に根治手術を受けた被験者における切除断端状態手術後の切除断端状態は、International Cancer Control(UICC)-R分類およびグループ間横紋筋肉腫病期分類(IRS)システムを使用して4つのグループに分類されます:1)組織学的に断端陰性である完全な腫瘍切除、2)肉眼的には断端陰性、組織学的には断端陽性、 3)肉眼的残存腫瘍および4)遠隔転移腫瘍。-投与前の手術計画の分析-投与後の手術計画の分析

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