臨床試験情報

臨床試験ID : JapicCTI-194831
情報提供元 : 一般財団法人日本医薬情報センター
試験名 : 新規ホルモン剤(NHA)後に進行した転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)の化学療法未治療患者を対象に、MK-3475、ドセタキセル及びプレドニゾンの併用投与をプラセボ、ドセタキセル及びプレドニゾンの併用投与と比較する二重盲検無作為化第III相試験(KEYNOTE-921)
試験の概要 : 本試験の目的は、新規ホルモン剤(NHA)後に進行した転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)の化学療法未治療患者を対象に、MK-3475、ドセタキセル及びプレドニゾンの併用投与の有効性および安全性を比較評価することである。仮説1:MK-3475、ドセタキセル及びプレドニゾンの併用投与は、プラセボ、ドセタキセル及びプレドニゾンの併用投与と比較して、OSで優越性を示す。仮説2:MK-3475、ドセタキセル及びプレドニゾンの併用投与は、プラセボ、ドセタキセル及びプレドニゾンの併用投与と比較して、Prostate Cancer Working Group(PCWG)を基に改編した固形がんの治療効果判定のためのガイドライン第1.1版(PCWG-modified RECIST 1.1)に基づき盲検下の独立中央画像判定機関(BICR)が評価した画像上の無増悪生存期間(rPFS)で優越性を示す。

基本情報       患者さん一人一人の状況に応じた判断が必要ですので、詳しくは診療を担当している医師にご相談ください

対象疾患名 前立腺癌
試験のホームページURL

実施施設&進捗状況

試験実施施設
試験のフェーズ 第Ⅲ相
試験進捗状況 実施中
公開日・最終情報更新日 2021/05/12

試験に参加できる条件

年齢・性別 問わない 男
選択基準 1) 組織学的又は細胞学的に、小細胞組織構造(小細胞癌)ではない前立腺腺癌であることが確認された患者。2) アンドロゲン除去療法中(又は、両側精巣摘出術後)の条件下で、スクリーニング前6ヵ月以内に前立腺癌の疾患進行と治験担当医師が判断した患者3) 骨スキャンによる骨病変又は CT/MRIによる軟部組織病変のいずれかが記録されており、転移性疾患の根拠を有する患者。4)化学療法未治療の状態で、アビラテロン酢酸エステル又はエンザルタミドのいずれか(両剤ではない)による治療歴 があり、疾患進行している又は不耐容である患者。5) 血清テストステロン値が50 ng/dL未満(2.0 nM未満)のアンドロゲン遮断状態の患者。6) 骨吸収療法(ビスホスホネート製剤又はデノスマブが含まれるが、これらに限定しない)を受けている場合は、無作為割付け前4週間以上安定した用量で継続している患者。7) 治験期間中及び治験薬の最終投与後少なくとも120日間、以下の内容に従うことに同意した患者:精子を提供しないこと。加えて、無精子[精管切除術又は医学的理由に不随するもの]が確認されない限り、避妊法の使用に同意すること。8) 男女を問わず他人に対して精液を移行させる可能性のあるあらゆる行為においても男性用コンドームを使用することに同意しなければならない。9) 放射線照射を受けていない軟部組織病変から新たに採取したコア又は切除生検検体(スク リーニング前12ヵ月以内に採取)を提出可能な患者。放射線照射を受けた部位では疾患進行した腫瘍から採取した検体であれば、許容される。骨病変のみ又は骨病変が主となる患者は、骨病変の検体を提出できることがある。10) 無作為割付け前7日以内に評価した Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)Performance Statusが0又は1の患者
除外基準 1) 過去3年以内に進行性又は治療が必要な他の悪性腫瘍を有する患者。2) 過去2年以内に全身性の治療を要した 活動性の自己免疫疾患を有する患者。3) 免疫不全状態と診断された患者、又は長期全身性ステロイド療法による治療を受けた患者。4) 無作為割付け前28日以内に大手術[前立腺に対する局所治療(前立腺生検は除く)を含む]を受け、毒性又は合併症から回復していない患者。5) 薬剤の吸収に影響を及ぼす消化管障害を有する患者。カプセル/錠剤を飲み込むことができない患者。6) 全身性の治療を必要とする活動性の感染症(結核など)を有する患者。7) ステロイド投与が必要な(非感染性の)間質性肺疾患/肺臓炎の既往を有する患者。8) 活動性のヒト免疫不全ウイルス(HIV)、B型肝炎又は活動性の C型肝炎 を有する患者。9) 活動性の中枢神経系(CNS)への転移又は癌性髄膜炎を有する患者。10) ペムブロリズマブ又は治験薬の添加剤に対する重度(Grade 3以上)の過敏症を有する 患者。11) 症候性のうっ血性心不全(New York Heart Association Class III 又は IV)を有する患者又は12) 無作為割付け前4週間以内にがんに対するモノクローナル抗体治療を受けた患者又は無作為割付け前4週間より前に投与されたモノクローナル抗体によるすべての毒性から回復(Grade 1以下又はベースライン)していない患者。13) 無作為割付け前4週間以内に、前立腺癌に対するホルモン療法と同様の活性を有する、又は PSAを減少させることが知られている漢方(例:ノコギリヤシ)を使用した患者。14) 前立腺癌に対する、ラジウム又はその他治療目的での放射性医薬品の治療歴を有する患者。15) 抗 PD-1、抗 PD-L1、抗 PD-L2の薬剤又は他の補助刺激性若しくは共抑制性 T細胞受容体 (CTLA-4、OX-40、CD137等)を標的とした薬剤の治療歴を有する患者。16) mCRPCに対してドセタキセル又は他の化学療法の治療歴がある患者。17) アパルタミド又はdarolutamideの治療歴を有する患者。18) ドセタキセル又はポリソルベート80に対する過敏症を有する患者。19) 強力又は中程度の CYP3A4阻害剤の投与を受けており、治験期間中に中止することができない患者。20) ホルモン感受性前立腺癌に対するアビラテロン酢酸エステルの治療歴があり、進行した患者。21) 治験薬初回投与前4週間以内に低分子標的治療、アビラテロン酢酸エステル又はエンザルタミドによる治療を受けた患者、若しくは前治療によるすべての毒性から回復(Grade 1以下又はベースライン)していない患者。22) 治験薬初回投与前2週間以内に放射線療法を受けた患者。放射線療法に関連したすべての毒性から回復しており、コルチコステロイド投与を必要とせず、放射線性肺臓炎の既往がないこと。23) 無作為割付け前30日以内に生ワクチンの接種を受けた患者24) 現在他の治験薬の治験に参加している、又は治験初回投与前4週間以内に他の治験薬の治験に参加した若しくは治験用の医療機器を用いた患者。25) 骨画像にて super scanとなった患者 。26)スクリーニング時来院から治験薬最終投与後120日までにパートナーの妊娠を希望する男性患者。27)同種組織/臓器の移植歴を有する患者。

問い合わせ先

実施責任組織 MSD株式会社
問い合わせ先組織名 MSD株式会社
部署名・担当者名 グローバル研究開発本部
電話・Email JPCT@merck.com

評価&介入

試験の種類 該当無し
介入の目的 治療・ケア
介入の詳細
主要な評価項目・方法 ・全生存期間(OS)・PCWG-modified RECIST 1.1に基づき、BICR が評価した画像上の無増悪生存期間(rPFS)
副次的な評価項目・方法 ・がんに対する初の次治療の開始又は死亡までの期間(TFST)・前立腺特異抗原(PSA)奏効率・PCWG-modified RECIST 1.1に基づいて BICRが 評価した奏効率(ORR)・PCWG-modified RECIST 1.1に基づいて BICRが 評価した奏効期間(DOR)・Brief Pain Inventory-Short Form(簡易疼痛質問票縮小版)(BPI-SF)項目3「24時間以内に感じた最も強い痛みの程度」及び麻薬性鎮痛剤の使用[Analgesic Quantification Algorithm(AQA)スコア]に基づく疼痛進行までの期間(TTPP)・症候性骨関連事象(SSRE)の初回発現までの期間・前立腺特異抗原(PSA)進行までの期間・PCWG-modified RECIST 1.1の軟部組織に関する基準に基づき BICRが評価した画像上の軟部組 織病変の疾患進行までの期間・有害事象・有害事象による治験薬投与中止

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